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虚空を歩む者  作者: 島地 雷夢
神話
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古の勇者

 若者と神に愛されし者の祈りに応えた世界は、一振りの剣を若者の手に、弓を神の力に愛されし者に託した。

 五色に輝くその剣と、光が収束し矢がつがえられる弓は神の力の結晶でもあり、世界の意思でもあり、ヒトの想いの具象でもあった。

 若者はその剣を携え、神の力に愛されし者はその弓の弦を引き、支配者との決戦へと臨んだ。

 若者と神の力に愛されし者、そして支配者との戦いは三日三晩と続いた。

 そして、四日目の朝。若者の剣が支配者を貫いた。

 剣に貫かれた事によって動きを止めた支配者へ、神の力に愛されし者が矢を放った。

 矢は吸い込まれるように支配者の心の臓へと突き刺さった。

 支配者は霧散し、歪みの中へと消え去った。

 支配者が世界から消え去ると、五色の剣は強い輝きを放った。

 すると、世界に生み出された歪みは全て塞がれ、虚ろの者は全て消え去った。

 その後、剣からは神の力の一部である五色の輝きが世界に飛び散って行った。

 こうして、世界に平和が戻った。

 ヒトは、歪みを行き来し、虚ろの者を撃退したとして、若者を勇者として称え、後世にその功績が残るよう記録を残した。

 平和が戻ると、勇者と呼ばれた黒い外套の若者は忽然といなくなっていた。

 まるで己の使命は果たしたとばかりに、平和な世界に己は必要ではないとばかりに、影も噂も残さずに。

 若者の行方は、共に戦った神の力に愛されし者でも掴む事が出来なかった。



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