表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
せっかく転生したのに日本でスキルが通販スキルなのはさすがにひどくないですか?  作者: 色蓮
1章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

21/23

第21話 お風呂

夢見心地の状態の彼女に今度はお風呂を入れてもらう必要がある。

外にビニールシートと衝立を使って用意した。

「ここにお湯を入れてもらってもいいですか?」

「ええ、それくらいなら」



実際、この生活をするなら給湯器を用意してもいいかもしれない。

しかし何事も電気が足りない。

今は、明かりも電池を使ったライトで補っているが生活をしようとするとどうしても電気が不足してくる。



ソーラー発電機は昼は発電出来るが、そこまで発電効率が良いわけではない。

一番良いのは燃料での発電なので、それを使って発電機に充電をしている。

しかし燃料は有限だ。

いつまでもこのままというわけにもいかない。

まぁしばらくは購入して使う事になるのは仕方ないが…。



そんな事を考えているとお風呂が溜まったようだ。

「これ何で出来てるの…?」

「ええと…科学の結晶です」

「説明を投げたわね…こんな綺麗なお風呂は初めてね」



聞いた話によると街などには公衆浴場があるそうだが、とても汚いらしい。

水を毎回入れ直すの訳にはいかないのが理由らしい。

「家にお風呂はないんです?」

「家にお風呂なんて置いたら家中が黒くなってしまうもの」

「ああ、なるほど…」



家自体がお風呂だけでなく水気に向かない構造と言われればその通りかもしれない。

「入れて頂きましたし一番風呂をどうぞ」

とエルナに勧めたのだが…。

「えっ一緒に入ればいいじゃない」

「ムリデスー」



童貞には高い要求をされたのだが、シャンプーやリンスのなどの説明をして1人で入ってもらった。

ムリムリあんなものを抱えた人と風呂に入るなんて…。



衝立を挟んで説明しつつ身体を洗ってもらう。

「なんか全然泡が立たないのだけど…」

「泡が立つようになるまで洗ってください」



恐らく長年蓄積した汚れなのか流れてくるお湯を見ると、かなり汚れていたようだ。

水浴びではとれない汚れなんかがあるのだろう。



ちなみに、先に肌につけてパッチテストは終わらせてあるのでそっちの問題はない。

衝立の向こうで女性が風呂に入っているという状況に葛藤しながら商品欄を見ていてあるものを見つけた。

「こんなんもあるのか…」



昔は、自分で組み立てするしかなかったと思ったがオプションで組み立てまでやってくれるようだ。

人が来るとは思えないが、料金を上乗せしてそちらを購入することに決めた。



先に気付いていればトイレやお風呂も無駄にならなくて済んだのにとも思ったが…まぁ必要経費だと思い諦めた。



「洗い終わったけどこのまま入っていいの?」

「大丈夫ですよーゆっくりしてください」

せっかく考えないようにしていたと言うのに、彼女の声でまた想像してしまった。



ほんとに童貞には刺激が強すぎる。

それから交代して数日振りに身体と頭を洗ってすっきりしながら風呂に入った。

「しかし、そこそこ水浴びをしてたっぽいのにこの汚れかぁ」

残った泡なんかを見るとやはり汚れが目立つ。



「この排水もどうするかだよなぁ…」

化学薬品を捨てる訳にはいかないので洗濯機の排水も含めてタンクに溜めているが…処理に困るな。



トイレのように便利なスライムとかいないだろうか…しかし化学薬品を食うスライムって怖くないか…。

後でエルナに相談しよう。



実は生活排水に関しての処理方法はある方法を使えばなんとかなったりはするので、いなかった場合はそっちで処理をしよう。

その方法を取るのであれば俺が入らない方が価値は、高かったかもしれないなと少し残念に思っていた。



そんな考え事をしてからお風呂にを上がった所で…。

寝間着に着替えたエルナが興奮気味にお風呂を覗き込んできた。

「この食べ物は何!?冷たくて甘くてとろけるんだけど!」



風呂上がりに食べてもらう為にアイスを勧めておいたのだが衝撃の余り突撃してきてしまったようだ。

「裸を見られて悲鳴を上げる側になるとは思いませんでしたが…こちらも先日見てしまったのでお相子という事でここは一つ」

「あっごめんなさい…」



そんなハプニングがありつつも2人でアイスを堪能した。

「こんな食べ物がこの世にあったなんて」

「残念ながらこの世にはないんですよ」

「そうだったわね」



「ただ、これならこっちの世界でも作れると思いますよ。材料だけなら手に入るはずなので」

「そうなの!?」

とかなり食い気味に俺の顔に顔を近づけてくる。



少し照れて引きつつ…。

「そうですね。作ってみてもいいんですけど…」

手作り体験をしてもいいのだが、残念ながら他にも色々と試した事はあるので…。

「他にも色々味わってもらってからにします」

「これ以上どんな誘惑をするつもりなの!?」



「それはこれからのお楽しみです。あと聞きたい事があったのですが、庭ってどこまでなら使ってもいいんでしょうか?」

「目の届く範囲なら大丈夫よ。森と崖の上はダメって思ってて貰えれば」

「わかりました」



それならスペースには問題は無さそうだった。

隠れ住んでいると言う割には目立つなぁと思っていたのだが、ここは、強い魔物がいる森のさらに奥にあたるらしく見つかる事はないそうだ。

そういえば、飛行機やドローンで偵察が出来る訳じゃないんだった…。

空から見れば目立つかもしれないがその心配は無いそうだ。



そんなやり取りを経て寝室に入り寝る準備をする。

「ところでこの毛布はなに?」

「肌触りもよくてあったかくないですか?」

彼女の為に掛け布団を渡したのだが…。



「これ暖かすぎて…しかも肌触りも最高で…こんなに包まれたら…」

と感想を言いながら眠りについてしまった。

「さすがの寝入りの良さ…」

と関心しつつも商品の確認をしてから眠りについた。




転生神サマside



辺境の異世界だというのに随分快適な暮らしを送っているねぇ…。

当初渡した時は、不必要なスキルかと思われていたけどこの状況になるとあのスキルで正解だったとも言えるね。



「問題は、彼女の方かな…」

彼の伝言は伝えたおいたがやはり諦めきれないらしい。

彼女の事だから、本当に世界を渡る魔法を開発してしまうかもしれない。



「まぁ開発出来ても数年後だろうしそもそも魔力がない世界では難しいはずだ」

本来世界を渡るなんて言うのは世界に混乱を呼ぶ警戒すべき事象である。

しかし、まぁなんというか知性体故にどうしてもそういう探求をしてしまう者は多い。



今回の件もその探究心故の事故の結果である。

それを彼女に事故だから諦めろという訳にもいかず見守るしかない。

そもそも干渉は出来ないのでどういう結果になったとしても観測しか出来ないのだから。



「それにしてもこのアイスっていう奴は美味しいね、外界の食べ物が口に出来るのも彼のおかげだし是非、今後もドンドンスキルを使って欲しい」



「ん?何やら大型の注文が…えっ組み立てオプション?」

彼が注文した物には組み立てオプションが設定されていた。

「この組み立てってもしかして私がするの!?」

突如訪れた仕事に困惑しながら神の威信にかけて正確に組み立てるしかなかった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ