表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
83/83

旅人と妖精 ㉒ それでも、歩いていく

道。


二人は歩いている。


町はもう見えない。


「……寒いな」


妖精が言う。


旅人は何も言わない。


少しして、外套を外して渡した。


「……ありがとう」


妖精はそれを受け取る。


少しだけ近づく。


前よりも、自然に。


旅人は一度だけ、町を振り返る。


あの町に置いてきたものを、

思い出さないわけじゃない。


それでも。


歩き出した。


妖精は少しだけ振り返る。


もう見えない町。


それでも、足は止まらなかった。


「お兄さん、早く早く!」


妖精の声がする。


旅人は小さく息を吐く。


そのまま歩き出した。


「……走るな」


それでも、少しだけ足を速めた。


道は続いている。


どこへ行くのかは、まだ分からない。


でも。


隣を走る声がある。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ