1/15
プロローグ
カラン、カランコロン、カラン。
仕事を片付けようと思って入ったファミレス。氷の音にふと手を止めた。
隣のテーブルで小さな男の子がコップの中の氷をストローゆらして遊んでいる。やめなさい、と若い母親が叱る。
コップの中の氷をゆらすのが坂井さんの癖だった。あたしが大事な話をしていてもストローで氷をいじるのをやめなかった彼にあたしは何度となく怒った。
あのときは不快だった氷の音が今では心地よく感じた。氷の音がするたび、彼との思い出が1つずつ蘇ってくるような不思議な感覚。
カラン、カランコロン、カラン。
仕事を片付けようと思って入ったファミレス。氷の音にふと手を止めた。
隣のテーブルで小さな男の子がコップの中の氷をストローゆらして遊んでいる。やめなさい、と若い母親が叱る。
コップの中の氷をゆらすのが坂井さんの癖だった。あたしが大事な話をしていてもストローで氷をいじるのをやめなかった彼にあたしは何度となく怒った。
あのときは不快だった氷の音が今では心地よく感じた。氷の音がするたび、彼との思い出が1つずつ蘇ってくるような不思議な感覚。