1-3 仲間、そして場所
~タクト視点~
はい。というわけでやってまいりました。妖精の森です。
妖精族の長(自称)であるシルヴィアに連れられてきました~。
そもそも妖精族というのは世界のどこかにある(ここだが)妖精の森に住んでいる...という半ばおとぎ話の世界の住人だったわけなんだ。(BYユリ)
「タクトさん、ユリさん。しっかりとおもてなしをさせていただきますので」
そう言って運ばれてくる料理。
余談ではあるが、今俺たちは、妖精族が建てたという日本でいう高層ビルのような建物の中の会議室っぽいところにいる。アレレ?ファンタジードコ?
とにかく、前菜が運ばれてきた。
「タクト、この前菜は、妖精族の伝統的な豆が使われているんだよ」
伝統的な豆?
と思い見てみるとそこにあったのは、真っ青な豆だった。
うん、すっごく青い。食欲?ははっ、そんなもの俺にはいらない。っていうくらいには青い。
「いっただっきまーす♪」
ねえユリさん。なんであなたこの豆に対して全く抵抗とかないわけ?
ええい!男は卑怯...じゃなくて度胸!!
「.............................!?」
意を決して食べてみると、口の中には懐かしきかな...大豆の味が広がった。
あれ?大豆って味あったっけ?まあいい。
といった具合に豆に対して懐かしさを覚えていると、シルヴィアが近寄ってきた。
「タクトさん、ユリさんわたしたちの伝統的な豆の『ゴロ豆』は?ちなみに青くなっているのは視覚で食欲をそぎ、満腹になって戦えなくなってしまうのを防ぐためだよ」
正直言っていらない気遣いだった。
というか普通に食べたい。
「ああ、お二人さん。これ、今日だす料理のリスト」
そういって手渡される紙。
やることもないので目を通してみることにした。
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~ゴロ豆のアオイモの根っこの先端3センチエキス漬け ゴロ豆の風味を添えて~
~サラダEX お客様ご希望の賄賂を添えて~
~特製コンソメスープ ここらで必要になってくる紙ナプキンを添えて~
~ぱさぱさパン 吸水性ポリマーを添えて~
~肉のカルパッチョ これは肉料理ではなく魚料理なんですよーという説明書きを添えて~
~当店名物キョダイナシャーベット 長さなど測れる一味違った巻尺を添えて~
~シオツキのステーキ 目に優しいアイマスクを添えて~
~ドラゴンフルーツ盛り合わせ ドラゴンが育てたっていう証明書を添えて~
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何個添えてるんだよ?
というか添えるの意味取り違えていない?
ほら、2番目にして賄賂とか、あとアイマスクって何を見せたくないんだ君たちは!?
☆
シルヴィアが何かを決意したような表情をしてこっちにやってきた。
食事?ああ、そんなことなら☆の(ry
「タクトさん、ユリさん、ちょっとお願いがあるのですが...」
「何?」
ああ!ちょっとこれめんどいフラグじゃあないっすか、ユリさん。
「私も旅に連れて行ってはくれませんか?」
「なぜだ?」
「そろそろ旅に出て、世の中を把握しなければならないからです。そこで、折よくお二人が現れた。正直、女の子の一人旅は何かと厄介なんですよ。なので一緒に行かせてくれるとありがたいのですが...」
そう言って上目づかいでこっちを見てくる。確信犯発見。
しかし、悲しきかな、男のSAGAというものは。
「わかった」
かくして旅の仲間は増えた。
「で?本音は?」
「森暮らしも飽きたので一緒に行きたいです」
ねえ、ユリさん?最後くらいはしっかり終わらせてよ...
☆
そして、出発である。
「シルヴィア、その姿どうするの?」
そう、今はシルヴィアは思いっきり妖精族妖精族している。
「え?人化すればいいんじゃないの?」
さも当然のように言われた。
世の中って理不尽だなぁ~
ってあれ?これ何回目だろ?
「よしそれじゃあ...........ってどこ行くんだっけ?」
「タクトさん、どこに行くんですか?」
そういってこっちを向く二人。
そんなこと愚問と言わざるを得ない。
なぜなら...
「ねえ?どこに町あるの?」
「「知らない!!」」
自信たっぷりでそう帰ってきた答えに、久々の頭痛を感じた。
あぁ、今日もそらがきれいだなぁ~ ※曇りです
ありがとうございました




