六から十
06
裏切りが 満たした遠き 節の間の 渋き音出し 民狩り嫌う
うらぎりが みたしたとおき ふしのま(の しぶききおとだし たみがりきらう)
※ 節の間 節と節との間。転じて、ほんの少しの間。
裏切りが 満たした遠き 桜原 臭き音出し 民狩り嫌う
うらぎりが みたしたとおき さくらは(ら くさきおとだし たみがりきらう)
07
居たいなら 弾込め特区 迫害か 具縛勤め子 斑な遺体
いたいなら たまこめとっく はくがい(か ぐばくつとめご まだらないたい)
※ 具縛 仏語。煩悩に束縛されていること。また、その境界。
勤め子(つとめこ/ご) 親方持ちで、色を売る歌舞伎若衆。独立して営業する歌舞伎子かぶきこに対していう。
※ 嫁ぐ(とつぐ)
08
今慕い 寝間で事済み 兄知らじ ニアミス何処で? 招いた姉妹
いましたい ねまでことすみ あにしら(じ にあみすどこで まねいたしまい)
※ 肢体、姿態、四体、したい
09
誰さ嘘 今、患者死に 一階か 遂に写真家 埋葬された
だれさうそ いまかんじゃしに いっかい(か ついにしゃしんか まいそうされた)
10
田舎帰途 つい軽はずみ 威張りきり ハイミス春が 一時叶い
いなかきと ついかるはずみ いばりき(り はいみすはるが いっときかない)




