2022年7月9日オンエア みよたみのりのこのはなだより
この小説は、作者が「星空文庫」で執筆している『宗教上の理由』シリーズの世界設定を使ったスピンオフです。上記小説を読みたいという方は、星空文庫にて作品名または作者名「儀間ユミヒロ」で検索をお願いします。
もちろん、この小説単体でも話がわかるようにしておりますので、安心してお読み下さい。
山奥にあるという設定の、架空の小さな村、このはな村。この村にあるコミュニティFMを舞台に、小学生DJのおしゃべりを文字でお送りする、ちょっと変わった形の小説です。
架空のラジオ番組の文字起こしという体裁のため、文法や文中記号の使い方が本来のルールとあえて異なった形になっている点をご了承願います。原則として地の文はメインパーソナリティのおしゃべり、カギカッコ内は他の登場人物のおしゃべりです。
また、この小説は言うまでもなくフィクションです。
最初っから、今週放送で良かったんじゃない?
みなさんこんにちは、みよたみのりです。前回の放送で、このはな村の夏の大雨の模様を録音でお送りしましたところ、かなりの反響がありました。結局あの日一日で約七十ミリの雨量があったということで、被害は無かったですか? とご心配のコメントが沢山ありました。ありがとうございます。
幸い、このはな村では洪水や土砂崩れなどの水害は滅多にありません。ですが突風や雷などが急に襲ってくるので、夏山登山に行くくらいの大げさな装備で丁度良いくらいだと思います。
さて今週は、先々週豪雨の中で収録を行った場所に再び来ています。ボクの同級生、七条美留久ちゃんのお家の畑から、本当は先々週に収録して先週流すはずだった情報をレポートします。結局こうやって今週にやるんだったら、最初からこれで良かったのに、なんて思いますけど、それは、それ。
それでは、コノハナサクヤヒメに守られし神の村、このはな村からお送りする、みよたみのりのこのはなだより、始まりまーす!
みよたみのりのこのはなだより。今日は七条美留久ちゃんの家の畑からお送りします。こんにちはー。
「こんにちはー。よろしくお願いします」
はーい、よろしくお願いします。先々週の放送のあと、本当はみるちゃんの家の畑を見学して、その様子を収録する予定だったんです。ところが先週お届けしたように、大雨で見学どころじゃなくなっちゃいました。そこで改めて今日、みるちゃん家の畑にお邪魔してます。とこほでみるちゃん、先々週の段階で収録出来なかった分の内容を、今週にやるのはどうしてですか?
「はい、ちょうど先々週の週末にほうれん草の収穫をする予定だったのが雨で中止になって、結局次の日の朝に収穫しちゃったんです。で、収穫するものがしばらく無いし、で、中継の模様を聴いてたら、みーちゃんが面白いことなってて。くすす。で、ドッキリで雷に怯えるみーみゃんの姿を伝えようと思ったんです」
へー。みるちゃんも先週のほうそうがあんなのになったことには、一役買ってたんですねー。ふーん。では今日は仕切り直しで、このはな村の特産物たちを見ていきたいと思いまーす。
「そうなんです、ぜひお楽しみに」
罪悪感無いんだもんなー、みんなして……。
さて、台本通りはここまでにして、このはな村の農業がどんな感じで行われているかを見ていきたいと思います。いい加減勝手レギュラーがしゃべらせろとうるさいですから。はい、どーぞ好きにしゃべって下さーい。
「ほいほいはいはいはろはろにーはおあにょはせよー、今日も元気なこのはな村なすーぱーアイドル、松山さんごちゃん、でー」
はい、もう一人はこの方、
「こらー、人様のあいさつを途中で切るなー! ではもう一度最初から、ぴょんぴょんにゃんにゃんあろはーぼんじゅー」
「さんごは出しゃばりすぎ、はいたい、伊佐リサです。沖縄から引っ越してきた私にとって、このはな村の農業がどんなものか、とても興味があります」
はーい、リサちゃんありがとー。えーっと、さんごちゃんがまだ話したがってますが無視して進めます。まずは、みるちゃんの家をはじめとする伝統的なこのはな村の農家のつくりや生活、主な作物などについて見ていきたいと思います。
まずみるちゃん、このはな村は夏も涼しいですけど、農業には向いてるんです? 暑い方が植物って育ちそうだけど。
「うーん、正直言ってけっこう大変かな。気温がどんなに暑くても三十度行かないから。ちゃんと出荷できるように育てられる作物はかなり限られちゃうかな」
だよねー。だいいち田んぼが作れないでしょ? あと暑いところの、パイナップルとか、みかんも無理かな?
「うん、無理無理。なんたってご近所の町や村よりもぜんっぜん気温は低いから」
そうだよねー。でもこのはな村って、なんか飛び抜けて夏の気温が低いけど、なんで?
「それはね、標高が高いのはもちろんだけど、村全体が少し北から北西に傾いてるんさ、ぱっと見平らに見えても。それに北以外の三方が山でしょ? だから日の出は少し遅く、日の入りは少し遅くなるし、それに北側はわりと開けてるから盆地みたいに空気が極端に暖まることも無いし」
だねー。すぐ近くの町で標高が高きところでも、まわりが全部山のとこは結構暑くなるもんねー。
「そういうこと。でももっと大きな理由は、午後になると大抵雲が出て気温が上がらなくなることかな。そうすると午後は雨もしょっちゅう降るし、でも夜になるとまた晴れるから。晴れた夜の方が気温は下がりやすいんよ。放射冷却といって」
へー。みるちゃん、自然の勉強好きだもんなー。難しい言葉いっぱい知ってるよねー。
「ううん? 簡単だよ。雲がお鍋のフタみたくなっちゃうってこと。フタがなければ中身がすぐ冷めちゃうじゃない?」
そういうことかー。でも先週の土曜も大雨だったし、そのあとも三日くらい続けて降ったし、農業やるのはすっごく大変だよね。
「うん、正直とっても大変。でも村の気候に合った作物というか、こんな厳しい自然の中でも育つ作物を選んで作ればいいってわけ。それを知って欲しくて、大雨の様子の録音も流したんだけどね」
ま、まあ、そうだけどさ……。
というわけで、早速みるちゃん家の畑を見ていきます。それで先々週もこの話は出たけど、このはな村の農家って、どこも畑のまわりを木で囲ってるんだよね。
「そうなん。こうすれば木が強風から作物を守ってくれるし、いくら涼しいといっても夏の日差しは強いから、農作業の休憩するのにちょうどいいし。でもやっぱり、畑の土が流れ出さないようにするためってのが大きいんさね」
「だからねー。何十ミリとかの大雨がしっち降ったら、せっかく耕した土が流れていっちゃう」
そっかー。リサちゃんは沖縄育ちだけど農業のことは分かるんだよね。
「うん。近所に畑が多かったから。でも沖縄よりも、このはな村のほうが大変かも。土が違うもの。このはな村って、土というか、砂っぽいよね。
「そうなん。ほとんど砂みたいだから水はすぐしみ込んでいっちゃうん。ただの土を畑にするには耕したり肥料をやったりして土を作らなきゃなんだけど、せっかく作った土が雨で流れていったらまたやり直しになっちゃうんさ。だから土が流れ出さないようにしてるんだけど、それでも栄養は足りないんよね。このはな村はもともと火山の溶岩が冷えてできた高原の村だし、気温が低いと植物も育ちにくいから、スタートの条件が厳しすぎるっていうんかなー。毎年毎年、同じ作物を作ってるとすぐダメになっちゃうんさ」
「ああ、連作障害」
「そう! リサちゃん詳しいなー。しかも元の栄養分が少ないから余計に連作障害も起きやすいみたいなんさ。だから畑をいくつかに分けて別の種類の作物をかわるがわる作るんだけど、それだけじゃ足りなくて、三年に一度くらいは土地を休ませるんよ。で、今年はここがお休み中の畑」
あっ、そうだったんだー。草むらが続いてて、なかなか畑に着かないなーと思ってたら、ここも畑だったんだー。
「おおっ、なんか畑っつーより大草原的なやつー!」
さんごちゃん〜! 草原、じゃなかった、畑にいきなり入ったらダメだよー。
「みーちゃん、へーきだから。なーんにも植えてないお休み中の畑だから、入っても大丈夫」
そうなんだー。でも今年だけお休みなんでしょ? この畑は。結構草が生えてて、畑に戻すの大変そうだけど。
「そうでもないよ? 雪が降り始める頃にトラクターで全部ひっくり返して、雪が解けてきたら雪ごとまたトラクターで耕して畑に戻すから。そうすると植物が肥料みたくなってちょうど良くなるよ」
へえー。あっ、お花が咲いてる!
「うん。除草剤とか使ってないから、色んな花が咲くよ。タンポポとかスミレとか。気に入った花は庭に植え替えて育てたりもするし」
へえー。そろそろ夏の花が咲いてきてるね。
「うん。高山植物もときどき混じってることがあるよ。でもやっぱり葉っぱメインの草が多いでしょ? それで昔よくやってたのが、これ」
これ? なんか畑の入り口に杭が打ってあって、クサリが付いてて。錆びてるからもう使ってないの? 何に使うのかわかんないけど。
「これはね、昔はトラクターとか無かったから、牛に畑を耕してもらってたんだって。その牛をここでつないで飼っておけば、勝手に草を食べて育ってくれるからちょうど良かったみたいだよ。エサ代無料ってこと」
おおー、なんかすごくエコな感じするー。
「多分エコだと思うよ。冬の間も牛一頭分の草を保存しておけばいいんだから。トラクターに入れる石油が高くなったら農耕牛とか馬が復活するかもよ」
ホントだ、あるかも。でもまずは、パワーが余ってる人間の子どもでいいんじゃない? ほら、あそこ。
「あっ、そうだねー。なーんか、パワーの無駄遣いしてるねー」
「はぁ、はぁ、ていっ! よっしゃあ、バッタゲットぉ! チョウにトンボにテントウムシ、大漁だあ!」
えーと、お聴きの皆さんに説明しますと、さんごちゃんがお休み中の畑に入って虫を沢山とって戻ってきました、って、さんごちゃん、腕が真っ赤になってるけど……。
「あっ、言うの忘れてた。袖まくって入ると、かぶれる草があるから気をつけて、って……」
遅い、みたいよ、みるちゃん……。さんごちゃんの草っ原乱入が突然だったせいもあるけど……。
「あぎゃー! かゆいかゆかゆかゆかゆかゆいいい〜〜!」
今、かゆいかゆいと叫んでバタバタするさんごちゃんを押さえつけて、みるちゃんが塗り薬を塗ってあげています。気がつかなくてごめんねごめんねと、みるちゃんは申し訳なさそうな顔でずっと言っていますが、植物でかぶれる以外にも蚊とかいるので、草むらに入る時は長袖というのが村の常識だし、それを忘れてたさんごちゃんが悪いと思うのでみるちゃんはそんなに謝らなくていいと思います。ラジオをお聴きの皆さんにはこのボクの言葉が冷たく感じられるかもですが、さんごちゃんはこういう自業自得が多いので、ボクは突き放してます。
「こらー! マジ冷たいぞみのりー! もっとあったかい心で友達を見られんもんかい、い、い、いったーい! しみるー! つーか、みる子もなんでそんな薬持ち歩いてんの!? 薬持ち歩くくらい危険を察知してるなら早く言えやー!」
もおー。反省の気持ちが無いさんごちゃんはほっといて、ボクとリサちゃんで、今年も作物が育っているゾーンに移動します。
「りょーかい。みるちゃん、さんごにしっかりお仕置きしといてね」
「こらぁー! 心の友を裏切るなぁー!」
というわけで、とうもろこし畑にやって来ました。とうもろこしは、このはな村の名物のひとつです。夏になると焼きとうもろこしを道路沿いのあちこちで焼いて売ってます。このはな村のとうもろこし、特徴はなんですか? みるちゃん。
「はいはーい。さんごちゃんを治療中のみるくでーす。さんごちゃん、かぶれてる上に葉っぱの鋭い草であちこち切り傷出来てて、そこにも薬を塗ってるんですが、しみるのでさんごちゃん大騒ぎです。でも我慢してもらいまーす」
それでお願いしまーす。では特徴を教えてくださーい。
「はーい。このはな村のとうもろこしは、水はけの良い土と寒暖差のおかげで、甘くて美味しく育ちます。でも、このはな村の場合、寒さに強い品種じゃないと栽培しにくいです。最近は生で食べられるとうもろこしとか色々な種類が出ているようだけど、このはな村では昔ながらの皮が分厚い真っ黄色のとうもろこしが多いです」
あーなるほど。それにまだ背が低いし、花も咲いてないし。実るのは来月くらい?
「うん、寒さに負けることがあるから、他の産地より遅く出来ると思います。あと、ひょうとか突風とかも心配かな。先週の放送でも分かるけど、あれだけ荒れた天気だと品種によっては倒れたり実が傷だらけになったりすることがあるから、そういうのに対しても強い種類を選ぶのが普通かな」
「とうもろこしは栽培が難しい気がする。肥料やったり、薬まいたり、あと出荷は夜明け前から始めるって話、聞いたことある」
リサちゃん、そうなの? 大変じゃない? 朝の二時とか三時とかに起きて収穫するの?
「あ、この村ではそういうのしないよ。東京とかに出荷するなら、日の出前に収穫するとその日のうちにお店に出せるみたいだけど。でもこのはな村では夜が明けてから起きるというのがしきたりみたくなってるから」
しきたりなの? ボクは早起き苦手だからそれってうれしいけど、東京で売れるなら早起きした方がいいかもしれないのに。
「お日様が出るまではなるべく外に出ないように、っていう言い伝えがあるんさ。たぶんこのはな村は夜も灯りが無くて暗いし、昔は夜行性の野生動物が出てくるから危険って心配があったんだと思うけど。だいたい早くても朝の五時くらいからかなあ、畑に出るのは。それに、だいいち」
だいいち?
「東京とかに出してもあんまり売れないし、安くなるんさ。硬くて皮が厚くて歯にはさまるとうもろこしは。その日のうちに道路沿いで焼いて売っちゃった方がいいってこと」
ありゃりゃ。
とか言ってるうちに、みるちゃんとさんごちゃん、合流できましたー。さんごちゃんは真っ赤になった両腕に薬をべったり塗った状態です。
「う……」
「あーよしよし、よく我慢したねー。いい子いい子してあげるねー」
みるちゃん、すっかりさんごちゃんを手なずけてます。でもお薬よく持ってたね。
「あー、こういうことよくあるから常備してんの。今使ってる畑を見てもわかるけど、雑草が結構生えてるでしょ? それで虫に刺されたり、葉っぱでアレルギーが出たりすることはあるから。これも、このはな村の薬草でできてるんさ」
どれどれ、おーホントだ、健勝堂薬局の袋に入ってる。
でも、なんで雑草を抜かないの? 野菜とかの栄養が取られたりしそうだけど。
「あー、それはあんまり心配しなくていいみたい。植物によって欲しがる栄養の種類が違うし、抜かなきゃいけない草だけ最小限抜いて、あとはほっといても意外と育つよ」
ふーん。今とうもろこしのゾーンから隣のゾーンに来たけど、結構雑草の背が高くなるまでほっといてるよね。あ、でもその中でひょこん、って飛び出て背の高い、実をつけてるのが、ここで作ってる作物なのかな?
「そうだよ。これはヒエと言って、このはな村のやせた土にも、寒さにも耐えられる元気な作物だから、昔からずっと育てられてきたんさ」
ひえ、かー。このはな村に来てから名前はよく聞くようになったけど、あんまし見かけないような……。
「このはな村は寒くてお米が作れないから、こういう雑穀を作ってご飯として食べてたんだってさ、昔から。今はお米が余るくらいなっちゃってる時代だけど、健康のために雑穀米とかが流行ってるから、それでヒエがまた注目されるようになったん」
「雑穀米は給食にも出るね。ヒエもそうだし、アワとか麦とかも入ってる」
「そうそう。で、国内でヒエを育ててる農家はまだ少ないみたいで、このひな村のヒエが注目されてるみたいよ。このはな村の場合、アワとかも寒さで育ちにくいことがあるから、安定して収穫できるヒエをどの農家も作るようになったってわけ」
そうなんだー。実際このはな村は夏でも長袖じゃなきゃ寒いことあるからね。じゃあ、今年はとうもろこしとヒエを作って、来年はそのどっちかの畑をお休みにして、って感じなのかな。
「そう、そんな感じ。とうもろこしの収穫が終わったらそこは来年休ませると思う。で、このヒエ畑にとうもろこしを植えるかもだし、でもヒエは二年連続同じ場所でも育つから、とうもろこしの植える場所だけ入れ替えるかもしれないけど」
あ、そうなんだ。
「そう。とうもろこしの方が手間が掛かるぶん、より家の近くに育てたいのもあるから。ヒエは機械で一気に収穫しちゃうし。リサちゃんが言ってたけど、それにとうもろこしだって二年連続で育ててもいいんだけど、肥料をたくさん食べるから、一年休んで栄養を蓄えた土地の方がいいってこと」
なるほどねー。
みよたみのりのこのはなだより。なんだかんだお話してるうちに時間が来てしまいました。みるちゃん、このはな村では他にどんな作物がよく栽培されているんですか?
「えーっと、他にはソバとか麦も作ってるとこが多いかな。あとはリンゴとかブルーベリーとかの果物だね。でもやっぱり、この気候で育てられるものっていうと限られちゃうかな。そうだ、来週はこのはな村らしい作物を紹介するっての、どう?」
あ、賛成! じゃあ来週もこの、みるちゃん家の畑から中継でいいかな?
「うん、是非是非! まだ紹介出来てないところもあるから!」
よし、決まり! 来週も、こちらの畑から、このはな村のいろんな作物を紹介します。みよたみのりのこのはなだより、出演はボク、みよたみのりと、
「七条美留久と」
「伊佐、リサ」
でしたー、それではまた来週、
「ちょっと待てーい!」
あっ、いたの? さんごちゃん。もう腕は平気なの?
「うん、まだヒリヒリするけど、バリバリふっかーつ! 今度はちゃんと袖まくりを直して、再びさんごちゃん、ばーさす虫! の第二ラウンド! 独占生中継!」
さんごちゃん、いい加減懲りなってば。もう時間無いし。それでは、みよたみのりのこのはなだより、また来週、ん? どしたの、リサちゃん、
「また、雲でてる。真っ黒、あっ、雲の中で光った」
ええーっ! また? み、みるちゃん、今日は家まで帰れるよね?
「……大至急でレインウェア着てからね。家に向かうのはそれから。間に合うか、わかんないけど」
ひぃぃー。やっぱり夏は外からの中継怖い……。
このはな村は高原の村。高原の夏の味覚といえば焼きとうもろこしを真っ先に思いつきます。
ところが調べてみると、とうもろこしってもともと熱帯地方の植物なんですね。考えてみれば米も熱帯から日本に伝わってきたものですし、次第に日本の気候に合ったものが自然の中で選抜されていったのでしょう。
とうもろこしは北海道での生産量が日本一のようです。また米も近年は北海道で沢山取れるようになりました。後者については温暖化のためだという人もいるようですが、そうではなく、春から初夏の低温にも耐えられる品種が普及したためだと思います。北海道でも空知など内陸部の平野や盆地では古くから夏は暑かった(その代わり湿度は低い)ので、原野だったところに入殖した人々の努力で水田が開かれ、その気候に合った品種が作られていったのでしょう。地球温暖化という人間による環境への負の影響を、良きものであるかのように言うのには賛同できません。
このはな村はどんな村なのか、七条家は村ができたかできないかくらいの昔からこの地に住まっていたという設定ですから、来週以降も追い続けることで、作者の中にある村のすがたを表現していきたいです。




