アンノウン1
私は私が何者であるか、という疑問に、あまり興味が無い。
気が付いた時には森の中を歩いていて、ヂクヂクする胸の痛みに従って進んでいたら、エオちゃんの声が聴こえた。その声は物理的なものではなかったかもしれないけど、私には聴こえたし、結果的にエオちゃんは助かった。
よーちゃんの時もそうだ。エオちゃんと共に、人里を目指して歩いているところ、声が聴こえた。その時に痛みはなかったけれど、彼の声だけはしっかりと聴こえていた。彼の抱える色々な感情が波のように押し寄せて来た。もっと巧くやれなかったのかという後悔と、ヒトを幸せにしてあげられなかったという、後悔。
灰色の感情が私を引きつけ、結果的に彼は助かった。
私は声なき声を聴き、それに手を差し伸べる者。
それ以上でもそれ以下でも、きっとない。
だから自分の出生には興味が無いし、危険があるならば探索など止めて良い。
けれど、よーちゃんはそれではいけないという。治癒神友の会としての立場を明確にして、ユーちゃんや十全の厳しい目を、少しでも掻い潜ろうという魂胆らしい。危険らしい危険が無いので、止めはしない。止めはしないけれど、この森にあるとも、思えない。
主依代。神が神として成立する為に、一番最初に依る依代。
よーちゃんなどは主依代が近くにあれば、当人が分かるという。けれどこの森に入ってからというもの、一度だって気配は感じない。私には私が産まれた当時の記憶がないけれど、直感的にここには無いと思う。
皆が一生懸命にやっている事だ。私の思い違いかもしれないし、無理に止めるような事はしないし、水を差したくもない。
でも、そろそろ良いだろう。私が産まれたのではないか、と思われる主要な地域は見て回った。私ぐらいの神様であると、その主依代もとんでもなく大きいらしい。大きいならば目立つし、土地を主依代としている程に壮大な神であるならば、反応は広範囲になるし、私が気が付く。
それに、よーちゃんの刀……グラムだってわかる筈だ。
度重なる探索で、皆はともかく、案内役のエイルーンが限界だ。
「我が神、お呼びでしたか」
夜半。拠点の御屋敷で今日はお休みだ。流石にお姫様二人は(少なくとも今のところ)ニンゲンなので、疲れもあるだろう。早々にベッドに倒れ込んだ。グリちゃんは外に出て月を肴にお酒をやっている。
随分久しぶりに、よーちゃんと二人きりになれる時間だ。
私はベッドの縁に腰かけて、彼を隣に座るようにと促す。彼は素直に応じて隣に腰かけた。
私よりも一回り半程大きな身体。女の子とは違う、男の人の匂い。ベッドに置かれた手に、私の手を重ねる。彼はニッコリほほ笑んだ。
「お仕事は?」
「明日出発の準備は整えました」
「でもそろそろ終わりで良いと思う」
「エイルーンですか」
「うん。それに、たぶん森には私の主依代は無いのだと思う」
「だいぶ探し回りましたね。グラムもうんともすんとも言わない。ともすると、もう少し南、それこそバイドリアーナイ領にあるのかもしれませんね」
「主依代、と言われてもピンと来ない」
「しかし、神が神として成立するには、何かしらの寄る辺が必要となります。貴女が半神である、というのならばその限りではないでしょうが……自身がニンゲンや他の種族との混血であると、思いますか?」
「無いと思う。私は、自然の神様だと思う」
「そうですよね。うーん。大きな主依代でないとするならば……村や町で祀られる、それこそこのグラム程に年月を過ごした、物品なども考えられますか」
「そういうのにも宿るんだ」
「ええ。歴史を越えて拝まれた物というのはそれだけで神秘的なものです。そうなると、虱潰しになりますねえ」
「しょうがないと思う。だから、主依代替えをすれば良い」
「ふむ」
主依代替え。簡易に宿す依代ではなく『自分の主たる依代を替える』事だ。
例えばグリちゃんならば浜辺が主依代だ。主依代である浜辺から、別の場所や物体に主依代を替える。結果的に元拝まれていた浜辺からは神秘性が失われるけど、別の場所や物がその神秘性を『ある程度』引き継ぐ事となる。
でもグリちゃんの場合は簡単にはいかない。未だに彼女の浜辺は人々に拝まれているので、これを取り払ってしまうと、その場の守護が失われてしまって、地元の人が困る。奇跡の種類も変わってしまうかもしれないし、グリちゃん自身が弱くなるかもしれない。
私はどうだろうと考えるけれど、正直『主依代を替えたぐらいで自分が劣化するとはとても思えない』という、妙な自信がある。
「しかし、我が神の主依代が他の誰かに拝まれていた場合、その場から信仰を取り上げてしまう事になります。それはいささか、良心が痛む」
「例えばそうだったとすれば、その聲が私に届いている筈。今の私に聴こえる声は、ビグ村の信徒、キシミアの信徒、それにイルミンスル大教会のヒト達の聲ぐらい。たまに、フィアちゃんの呪詛とか、十全皇の恨み言とか聴こえてくるけど、それだけ」
「成程。つまり貴女の主依代を拝んでいるかもしれない、顔も知らぬ者の聲は、聴こえないと」
「うん。だから、私の主依代を替えても、困る人はいないと思う」
よーちゃんが顎を擦りながら考えている。私はこの仕草を見ているのが好きだ。私の為に、治癒神友の会の為に、頭を捻ってくれている。凄く、想われているような気がして、胸がギュッとなる。考えの邪魔になるだろうな、とは思いつつも、私はよーちゃんの横腹を突いてみたり、太腿に指を這わせてみたりする。
「……」
凄い。動じない。想われるのは嬉しいけれど、反応ぐらい欲しかった。
「よーちゃん」
「はい」
「この前、すっごくグリちゃんの匂いがしたけど、なんで?」
「ぶへっ! な、なんです突然!」
「なんで?」
「よ、夜中にグリジアヌが来て、布団に潜り込んだのですよ」
「ううん」
「う、ううん、とは?」
「もっと別の事したでしょー」
「し、してません」
「どういう事するの? それ、私にも出来る?」
からかう。よーちゃんは、こういう話にはちゃんと反応してくれる。誤魔化しが下手というよりも、気恥ずかしいのかもしれない。ちなみに、絶対『そういうこと』はしたと思う。そういうのは『視える』ので、隠しても無駄だ。具合的には、わからないけど。
別にそれが悪いなんて言わない。グリちゃんはそもそも、よーちゃんを好いてついて来ているのだし、私もそれを許可したのだから、今から『駄目です』なんて言ったら筋が通らない。筋が通らないのは悪い事だ。
本で読んだ限り、好きな人が他の人と仲良くしていると『嫉妬』なるものが、湧き上がるらしいけれど、グリちゃんが相手だと思うと、そうでもない。
でもでも、問題がある。
それ、私にはしないのだろうか。私ともして欲しい。
「繁殖行為では、なく?」
「違いますよ……この話続きます?」
「ん。グリちゃんに教えて貰うからいい」
「……」
たぶん『グリジアヌには余計な事を教えないよう伝えよう』とか考えたと思う。
それにしてもズルい。私もよーちゃんと肌を合わせてみたい。手を触れるだけで嬉しいのだから、裸で抱き合ったら、もっと嬉しい筈だ。
彼が『そういう事をする』基準があるのだろうか。
愛とか恋とかいうものならば、きっと負けてない。負けていないけれど、それを考えると、よーちゃんはエオちゃんの匂いが薄い。あれだけ普段から一緒にいて、エオちゃんはずっとよーちゃんに求めているのに、よーちゃんはエオちゃんに手を出していない。
「それで、主依代替えのお話ですが」
「ん」
「ここを出た後、フォラズに向かおうと考えています」
「フォラズ。あー」
大断層を挟んで南にある、皇帝とユーちゃんから『プレゼント』された土地だ。どうやらここが、治癒神友の会の本拠地になる予定だという。政治的な問題で、その土地は皇帝から直接下賜されたものではなく、ユーちゃんが買い上げて、それを部下経由で譲ったもの、という扱いだ。
直接下賜となってしまうと、明確に私達が大樹教の庇護下にあって、しかも準爵位まで貰う事になってしまうので、あくまでも土地の権利を得ただけ、というものらしい。
元はマーリク管理地の一部だと話を聞いている。
「ここからバイドリアーナイ領は直ぐです。バイドリアーナイ中央部から南に下って大断層を迂回、そこから西に向かえばフォラズですよ。なので、道中も一応、主依代は探す事としましょう。それでもない、とあらば、フォラズで主依代替えをすれば宜しいかと」
「ん。理に叶っています」
「では、荷物をまとめましょうかねえ」
「だめー」
「ええ? でも明日に発つなら、直ぐに準備しませんと」
「別に、急いでいないでしょう。エイルーンも疲れているだろうし、数日留まろう」
「休暇ですか。確かに、他の子達も疲れているでしょうしね。分かりました」
といってまた腰を上げようとする。私はよーちゃんの服を掴んで思いっきり引き下げる。
「ブベッ」
「何ですぐ部屋を出ようとするの?」
「で、ですから、一応確認と準備を」
「あとですれば良いでしょー? どうして避けるの?」
よーちゃんは最近……私と二人にはなりたがらない。それは、十全皇とデートして以来、余計に感じる事だ。たぶん、あの女に何か言われたのだと思う。凄く頭に来る。
「十全皇が何を言ったか知らないけれど」
「うっ……」
「わ……私は、貴方の神様。貴方は、私の信徒。ご奉仕、して」
凄くワガママを言った。たぶん、あの日以来だ。
私は貴方に全てを与える。だから貴方は、私に全てを与えて欲しいと。
あの時はとても真面目に話したけれど、改めて言うと、とても気恥ずかしい。
ううん、恐らく、たぶん、初めて『言い淀む』程に、恥ずかしい。
でもたまには隣に一晩居て欲しい。他の誰にも邪魔されず、私だけを見て欲しい。
別に貴方が他の誰かと寝ようと構わない。他の誰かと恋しようと構わない。
貴方というもののその統べては、根本的に私と共にあるのだから。
それは、貴方を蘇らせたあの日から、ずっとだ。
「強気に迫ってみました」
「ちょっとドキッとしますね。分かりました、眠るまでお傍にいましょう」
「やった」
嬉しくなる。私は早速ベッドに潜り込んで、隣を開けて待つ。
「……え、添い寝?」
「何か問題でもー?」
「ま、まあ仕方ないですね……」
観念したのか、よーちゃんが隣に寝そべる。
顔が近い。息を感じる。鼓動が聴こえる。なんだか堪らなくなって、そのまま抱き着く。
「眠れますかね、これ」
「無理かも……くんくん……」
「こ、これからお風呂に入るつもりだったので、ちょっと臭いますよ」
「よーちゃんくさい」
「でしょう」
「……あ、あ、あ……」
「わ、我が神?」
「り、リーアって呼んで」
「リーア、どうしましたか」
「分かんないけど、むずむずして」
「ど、どちら様あたりが……?」
「お腹の下あたり……」
「うーんなるどなあ……なるほどなるほど……」
よーちゃんの鼓動が大きくなる。服を着たまま抱き合っただけでこんなに嬉しいのだから、その先はきっと、私が私でなくなってしまうような気さえする。じれったくて、たまらない。
「み、耳元で名前を呼んで」
「り、リーア?」
「違う、違うの。もっと、エオちゃんの名前呼ぶときみたいに」
「こ、この状況で人様の名前をあげるのも、なんだかアレですが……」
「いいから、いいから……」
「リーア。どうしましたか? 僕に出来る事はありますか?」
「それぇ……――」
脳が白くなるような感覚がある。そもそも、神様に脳味噌ってあるんだっけ、などとぼんやり考えるぐらいには白い。名前を呼ばれるというのは、こんなにも、熱いものだっただろうか。
「わ、我が神?」
それは隙間だ。真っ白い隙間。
私という実の詰まったものの中に空いた、僅かな弛み。
『――……――リーア……――』
普段、決して入り込まないものが、ほんの少しだけ流入する。
「――……」
「……あっ」
「我が神、どうされましたか」
「……名前」
「リーア?」
「そうじゃなくて……名前、誰につけて貰ったのか」
「――お、思い出しましたか? 今、そういう雰囲気じゃなかったと思うのですけど……」
「竜」
よーちゃんの顔が、あからさまに歪むのが分かる。
「竜……どちらの竜でしょう」
「名前は分からない。暗いところに居たと思う」
「ふむ……」
竜。竜だ。明確に、それが何なのかは分からない。私がなんであるかも、知れない。けれど、このいつの間にか知っていた自分の名前をつけた者が、只者でない事だけは、理解出来る。
光も届かないような闇の中。大きなお屋敷。
見上げる程にも大きな、あのヒトはきっと竜だ。
「性別は」
「女」
「雌竜か……ヴァーベル……グガランナ……十全……黄龍……あたりが、自身を一応女性、と名乗っている筈です。ニーズヘグも一応女性らしいですが、今はいませんしねえ……」
「どれもピンと来ないし、もし十全なら全部知ってるでしょ」
「ですよね。しかし、貴女の起源を辿る、目安にはなりますね。ヴァーベルに関してはエオ経由で、グガランナに関してはナナリ経由で、伺えるかもしれない」
「別に探らなくてもいい」
「そう言わないでください。治癒神友の会の未来にも関わる事だ」
「……」
私は、返事を曖昧にして、頷きもせず布団の中に入り込む。
自分というものの『確定』を、どこか恐ろしく感じているのかもしれない。
自分が何者であるか。これが分かってしまった時、隣に、よーちゃんは居てくれるだろうか。治癒神友の会は、今までと変わりなくあれるだろうか。
未来に対する不安、なんてものを、明確に、初めて抱いた。
暫く布団の中でモゾモゾと動き回り、やがて、それを跳ねのけて起き上がる。
「うおっ……ど、どうされました」
「お手洗い」
「さ、左様で」
「出て行っちゃ駄目だからね。戻って来ても、ちゃんと居てね」
「ええ、大丈夫ですよ」
「ん。よーちゃん好き」
何か嫌な予兆がある。もしかしたら、先ほど見た曖昧な光景を、よーちゃんに伝えたのは、間違いだったかもしれない。けれどもう言ってしまった。聞いたからには、何かしらの行動に移すのが、彼だ。
部屋を出た私は、お手洗いにも行かず、窓の外に浮かぶ、少し欠けた月を眺める。
「……よーちゃんの色に似てる」
ぼんやりと空に浮かぶ白い月。それはなんだか彼の色に似ていた。
赤でもない、青でもない。この星のものでない色。
ヨージ・衣笠。私の知らないものを沢山知っているヒト。私の知らない重荷を沢山背負っているヒト。ヒトとの関わりを断とうとして、結局断ち切れず、新たに大切なものを作ってしまった、寂しがりやでもある。
きっと彼は自分の心の弱さを嘆いている。愛しいヒト無くして生きられない、業の深い自分を責めている。そんなに悩む必要なんてないのに。彼は、彼の周りに巻き起こる事象に、他人が巻き込まれる事を、自身の咎と扱っているから。
悲しい事が起こったら、それは悲しい。
けれども、そうだったとしても、私は当然受け入れる。私は彼の全部を好きと言いたいから。
他の女の子と仲良くするのは、たまに、ちょっと、ピリッとするけど、それでも。
私は彼を手放す気なんて、一つもない。
「ん」
部屋に戻ろうとして、足を止める。廊下の先、自分の部屋から灯りが漏れていた。よーちゃんが誰かに応対している。よく見ると、エオちゃんだ。
「エ――……」
名を呼ぼうとして、留まり、陰に身を潜める。
自分でも、何故こんな事をしているのか、良く分からないけど、そうしてしまった。
「……」
視線の先で、よーちゃんがエオちゃんと、何言か言葉を交わした後……キスをした。
よーちゃんは少し困り顔で、エオちゃんはとっても嬉しそうに、恥ずかしそうにしている。
私の、少しぼんやりしている目が、見開く。
そうだ。むしろ、今までそのような姿を、見ていなかったのが、可笑しいくらいではある。
エオちゃんは、よーちゃんのものになったのだから。
ユーちゃんと、竜帝の前で、ハッキリと宣言した。
この子を宮殿に戻すつもりはない。この子は僕が貰うのだと。
恋人ではない。当然お嫁さんでもない。
けれどエオちゃんはそれで納得していた。十全皇とも示し合いがついている。本人は、これまで以上に幸せそうだ。それは、よーちゃんが、どんな時であろうと、優しくしてくれると確信しているから、どんな時であろうと、助けてくれるであろうと、信じているから。
愛しいと、好きだと言えるヒトの傍で、幸福な夢を視ていられるから。
私は、エオちゃんが好きだし、よーちゃんが大好きだ。
だから、二人が仲良くしていられるなら、それに越した事は、ない筈だけれど。
(……これは……痛いし、苦しい)
グリちゃんと、少しえっちな事をしたと分かっても、心がむず痒くなる事はなかったのに、エオちゃんとキスしているところを見ていると、自分でも信じられないくらい、じわりとする。
彼女が……『私の』よーちゃんを、奪い去って、どこかに……行ってしまうのでは……ないかと……。
「我が神、戻られましたか」
「……」
「我が神? あ、あー……えーと」
「せめて」
「はい」
「私の、視えないところでして」
よーちゃんは、キョトンとした顔で私を見ている。私は私で、何か、言ってはいけない事を口にしてしまったような、罪悪感がある。色恋が、どんな色なのか、形なのか、知らないけれど、何が正しくて、何が普通なのか何てこと、理解もしていないけれど、それに、私は、間違った事なんて、言っていないと、思うけど……それでも。
(……嫌な子、私、たぶん、嫌な子だ。よーちゃんは、悪くない。よーちゃんは、よーちゃんが求めなくたって、女の子が近づいて来る。まして、エオちゃんだもの。そうだ。あんな……あんな化物に狙われる重圧があったからこそ、外に逃げて来たのに……私が……化物になっちゃったら……きっと、本当に、よーちゃんは、いなくなっちゃう)
「済みません。控えます」
「ううん。きっとエオちゃんが『えー、キスしたいですぅ』って言ったのだとおもう」
「ほぼほぼその通りですけど、許可したのは僕なので」
「私は、化物じゃないから」
「なんですと」
「化物になんて、ならないから」
「あ、わ、我が神!」
私は、考えとは裏腹に、よーちゃんを部屋から閉め出して、そのままベッドに突っ伏す。
駄目だ。ダメだダメだダメだ。考えれば考える程、頭の中がぐちゃぐちゃになる。
(――……これ? これが……これが恋? 嫉妬? 小説に書かれてた、描写を信じるなら、きっとそう……ああ……私……――)
枕を抱えて、転がる、転がる。
転がって、床に落ちて、頭を打つ。
(本当に好きなんだ)
今日はちょっと、眠れそうにはない。




