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看守Aの目撃証言
その日、オレは看守室にいた。
ただ監視カメラの映像を見るだけの簡単な仕事。
ここはこの国最大の刑務所。
最凶と云われた奴らがゴロゴロ入ってる。
しかし、脱獄者なんて出たことがない。
だから、看守なんてのも名ばかりで、実際はめっちゃ暇だ。
そろそろ交代の時間だな、そんなことを思いながらオレが時計を見た時。
ヴー ヴー
「!」
訓練以外では聞いたことのなかった、警報の音が鳴り響いた。
オレは急いで監視カメラの映像を確認した。
「は!?」
オレは自分の目を疑った。
入口の門に、ポッカリと穴が空いていたからだ。
そして、刑務所の敷地内には、一つの、人影。
「侵入者です!」
オレはすぐにマイクのスイッチを入れて叫んだ。
途端に館内が騒がしくなる。
警報、足音、怒号、歓声。
そんな雑音に混じって、ボリュームを最大にしていた高性能のカメラから、
「おっじゃまっしまぁす」
明るく、高い、女性の声が聞こえた。




