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合成清酒  作者: 初菜
合成清酒五
43/89

四十二升目。

三人の視線が明子に集まる。


「ボク幸太のこと好きかもしれない・・・・・・。

ボクも今までこんな同性の人好きになるなんてことなかった。

でも幸太は、そのなんていうか・・・・・・。嫌だよね、

男に好かれるなんて気持ち悪いよね!!」


いっきに叫び気持ちを言葉にして吐き出す。そして嗚咽。


しばらく沈黙があってから、

「幸太。すぐに答えられる事じゃないけど、何か言っておやり。

あんなに小さくなって震えて泣いてるじゃないか」

最初に口を開いたのは栄子。


滝口は様子を見守っている、というより動けずにいた。

様子を見ているしかできなかった。

幸太も同じ有様で、ただただ泣き続ける明子を見ているだけ。


「幸太!」


ぴしゃり、とした声がとおる。

栄子の一声。その声でやっと動き出す幸太。

頭をかきながら、

「ええっと、明子。えっとだな。

その、なんだ。言葉が出てこない。悪い」


「そうだよね。急にこんなの、困るよね。

ボクもよく自分の気持ちわからない。ごめんね、幸太。

よくわからないから言いたいこと言っちゃった」


強がり、笑おうとするもうまくゆかず崩れた泣き笑いになる

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