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理系男子と文学少女  作者: しださん
出会い編
5/17

最初の問い : ふたりっきりの授業

京(とりあえず、あの子と"ふたりっきり"で1年間も授業を受けるのはごめんだ…。

頼むから3人以上であってくれ…)


京の思いが通じたのか、ガラッと教室の扉が開いた。

いや、正確には京の思いは通じていなかった。


教師「はーい、揃ってるわね。

じゃあ、早速授業を始めるわよー」


京「揃ってるって…まさか生徒2人だけで授業するんですか?!」


教師「あら、聞いてないの?生徒は2人よ?」


黒髪の少女「……」


京(うそだろ…2人とか…憂鬱すぎる…)


そんな京の思いもつゆ知らず、教師はおもむろにチョークを持ち、黒板にせっせと数学の問題を書き始めた。


教師「ちなみに今日は数学ね。

まぁ最初の授業だし、"文特(ぶんとく)" の人もいるから、優しめの問題にしときますね。」


(文特とは理特と同様、文系特進コースの略です

生徒や教師は良くこの名称を使います。)


教師「それでは、この問題を解いてください。私は職員室に戻ってるから、解き終わったら呼んでね。2人とも解けてたら今日は解散にしますから。」


京「え?!、それってどういう…」


教師「あぁ、説明が足りなかったわね。

この文理混合授業のメリットは、理系が文系の授業を受けたり、文系が理系の授業を受けれる事だけじゃないの。

文系と理系が同じ授業を受けることで、互いを高め合える環境が出来ることこそ、この授業の真価なのよ。

つまり、互いの専門分野で教え合えるようになることこそが、真の目的なわけね。

だからこそ、初回授業はこの方法でやるのが1番手っ取り早いってこと。

初回でやっておけば、2回目以降は普通に授業しても、勝手に教え合うようになるからね。」



京「いや、でも…」


教師「では、私は職員室に戻ってYourTube…じゃなかった、ニュースを見ないといけないから、戻ります!

ちゃんと問題解いてね〜」


京(……今YourTubeって言っただろ。)


バタン


教室の扉が閉まり、沈黙が訪れる。


京(くうう…どうしよう、最悪な展開だ…

さっきあんだけ派手に拒まれて、この後どう立て直せと…?!

でも2人で解かないと帰れないし…

ってか先生の話に気を取られてて、問題を見てなかった。

えーっと問題は……)



問.

1から999までの自然数の和を求めよ




作中の最後にもありますが、2人が解く問題は


1+2+3+4+5+6+ … +998+999=?


です、皆さんも良ければご一緒に考えてみて下さい。


(工夫して計算しないと、大変な計算量になります)

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