魔王様とクリスマスデート②
冒険者ギルドにやってきたエドと私。
大都市のギルドとあって、受付窓口は主に一階と二階に分かれていた。一階はF級~D級まで、二階はC級~A級。S級、SS級は王都所属でたまに派遣されてくるぐらいなので、三階のギルドマスターの部屋に直行するらしい。
新規、再発行などは、一階の一番端の受付に行くようになっている。各階に掲示板が設置してあった。
朝、掲示板に貼られている仕事を窓口で受注して、夕方報告しに戻ってくる。その時に手にいれた素材も買い取ってくれる。何日もかかるような護衛、ダンジョンの偵察、魔物の討伐、素材の採取など色々ある。
受付とは反対側にちょっとした飲食スペースもあった。地下は酒場になっていて、ギルドが管理しているので、治安はいい方らしい。
エドには飲食スペースで待ってもらっていて、ギルドカードを作ってくれる受付に行ってみた。
おぉー猫耳のお姉さんだ。可愛いーーもふもふ。
「新規ですね。発行には5,000ゴールドかかりますが大丈夫ですか?」
「はい」
「では、冒険者カードを発行するので、鑑定させてもらいます。」
「はい。よろしくお願いします」
鑑定された結果を見て、情報を端末に打ち込んでいた。
「はい。これが比奈さんの冒険者カードです。紛失されると再発行するのに手数料がかかるので気をつけてください。基本掲示板で仕事を受けてもらって、完了したら報告という流れになります。時々、緊急なものがあったりしますが、大体は高ランクのお仕事になるので、高ランク目指して頑張ってください!」
見てみると、鉄のプレートに
比奈 21歳 レベル12
職業:街娘
冒険者ランク:F
と、書かれていた。
「半年、何もしないでいると、また再発行しないといけないので気をつけてください。早速何かお仕事受けられますか?」
「えっとー・・」
どうしようかと思ってエドを見ると、うなずいていたので早速仕事を受けてみることにした。
「おすすめのお仕事はありますか?」
「そうですね。一番最初にすすめているのは、薬草の採取ですね。街を出てすぐの草原に生えています。魔物が出てもレベル1のスライムくらいなので、レベル12の比奈さんなら全く問題ないですね。受けられますか?」
「はい。お願いします」
「では、薬草を10束1セットで納めてください。何セットでもOKです。いってらっしゃいませ」
仕事の詳細を書いた紙を一枚もらってギルドを後にした。
「すごいね!なんかワクワクしてきた♪」
「では、散歩しながら行ってみるか」
「うん!」
アイテムボックスの中にドロップ品で、薬草が大量に眠っているのだけど、雰囲気を楽しみたいので今回は草原できちんと採取してみよう!
南門にいる警備員さんに冒険者カードを見せて街から出て、草原から森の入口に向かった。
「森に入らないならば、この辺りが一番薬草が生えているぞ」
鑑定で見ると
「本当だー薬草だらけ。月見草もあるね」
「時間停止のアイテムボックスを持っているなら、そっちも採取しとくといいぞ」
「了解☆そうするー」
「やはり時間停止のアイテムボックスを持っておるのか?」
「うん。持ってるね」
「それも、容易く教えぬほうが良いぞ?」
「えっ、そうなんだー。気を付けるね」
「本当・・比奈は危なっかしいな・・危機感がなさすぎる」
エドに物凄く心配そうな目で見られていた。
夕方になるまで、のんびりしながら薬草採取をした。実物大スライムとは出会えなかった。
「お疲れ様でした。薬草100束納品完了です!成功報酬は1,000ゴールドになります。200こFランクの仕事を成功させますと、Eランクに昇格します。今回は10セットでしたので、10こ仕事が完了したことになります」
安い宿が一泊朝食付きで1,000ゴールド。なかなか冒険者で生活するのも大変そうだ。
「さて報告も終わったな。丁度よい時間になった。ディナーに行くか。予約してあるのだ」
「うん!行く♪」
エドが連れていってくれたお店は、富裕層地区にあるホテルの高層階にあって、すごく綺麗な夕日が見えていた。都市と草原とその向こうに山々が広がっていた。景色とエドを見つめながら異世界のコース料理を堪能した。
「エド!このお肉すごく美味しいね♪ソースもフルーティーで上品~」
「これはドラゴンの肉だな。この辺りではなかなか手に入らぬ珍しいものらしいぞ。まぁ・・比奈なら簡単に手に入りそうだがな」
「ドラゴンなんだ。ははっ。」
言えない・・。ミニチュアダンジョンでしかモンスター倒してないなんて。実物大ドラゴン・・倒せるのかな・・?アイテムボックスを気にしてみると、
入ってた・・
ドラゴンの肉×1,438こ
ドラゴンの霜降り肉×762こ
わぉ・・霜降り・・
「ぁ、そうだ。エド!プレゼントあるんだけど、受け取ってくれると嬉しいな・・」
ダンジョンドロップ品の中で、エドにいいなーっと思ったお守りを出した。
お守り
絶対防御。ありとあらゆる攻撃無効。
これを持ってさえいれば、エドは怪我しない!!
「すっ・・すごい効果だな。持っているだけでいいのか。」
性能に唖然としているエド。
「どうかな?」
「大切にする!嬉しい・・ありがとう比奈・・」
エドは、目を細めてニコッと笑っていた。そして、しばらく見つめ合った・・。ドキドキ。
「エド。今日はありがとう☆異世界のことよく分かったし、すごく楽しかった!素敵なクリスマスだったー☆」
本当に夢のような時間だった。デートっていいね☆
「こちらこそ。楽しかったぞ・・」
じっと見つめて距離を詰めてくるエド。
「・・?エドどうかした?」
「比奈!!オレは・・」
ひゅーーーーん!ーーどっかーーーん!!!
何かがすごい勢いで飛んできたかと思ったら、突然女の人がエドに密着して抱きついていた。
「エド様ーーーもう待てずに迎えに来ましたわ☆さあ帰りましょう♪叔父様、叔母様、お父様、お母様みんな待っておりますわ!今日はわたくしとエド様の大切な日ではないですか!」
は?大切な日??
「・・・・」言葉がでなかった。
すると、女の人がこちらを汚いものでもみるように睨み付けてきて・・
「どなたか知りませんが、勘違いなさらないでね?エド様はわたくしの」
もがっ。エドが女の人の口を塞いでる。抱きしめてる・・。
「イヤーン。エド様ってば積極的ですわね」
「ちょ・・カミラ!余計なことを言うな!ひっ比奈!勘違いするなよ!?」
エドが焦っている。ケンケン言い合ってる。なんだかんだで二人の距離は近くて、すごく仲が良さそう。呆然と成り行きを見つめていると、勝ち誇った顔をしたカミラさんって人が魔法を展開させて、あっという間に二人で消えていった。
一人残された。「・・・・」
ええ・・勘違いしませんよ。恋人いたんですね。楽しかった気持ちが急速にしぼんでいく。
あれ?胸がズキズキする。・・なんでだろう?風邪でもひいたかな。なんだか疲れちゃった。
「私も帰ろ・・」
どこをどう帰ったか覚えていなかった。貰ったブレスレットはアイテムボックスの底へと仕舞った。変装なら他にも方法はある。もうブレスレットをつける気にはならなかった。そして今日も無料ガチャを回し、ぼーーっとしながら、高速でミニチュアダンジョン無限プチプチに励むのでした。
このこのーーこのこのこのこのーーーーーー!!!
そして、あーちゃんの呼びかけは全く耳に入ってこなかった。
『おめでとうございます☆アイテムSR「リボンロングブーツ」がでましたね♪これでシリーズ「フェミニンセット」5つ目ですね!』
レベルアップ。ガチャポイント+1,678,400
レベル454→2797
712,866,832ゴールド
魔石(特大)14,387こ
魔石(超大)2,397こ
金銀財宝、武器、防具、アイテムたち
世界で初めてのレベル500到達特典
世界で初めてのレベル1000到達特典
200、300到達特典は未開封です。
街娘 熟練度3→6
色違いの服を選択できるようになりました。
今回の比奈さんの幸運
☆ギルドカードFランク
☆アイテムSR「リボンロングブーツ」
☆レベル2797
☆魔石(特大)14,387こ
☆魔石(超大)2,397こ
☆712,866,832ゴールド
☆ドロップ品多数
☆到達特典
☆ガチャポイント1,678,400
☆なりきりセット(街娘)熟練度6
殺
傷心高速無限プチプチ大量虐殺
レベルアップするたびに、プチプチが早くなっていくのでした。




