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1000年後の未来からやって来たアラサーの世界統一  作者: カズミ


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58/58

58話 西日本侵攻作戦 2 

時系列は一ヶ月遡る。

 

1506年  5月初旬


 豊後・大友館


 大友館は、現在の大分市中心部、府内(ふない)にあった


 大友親治(おおとも ちかはる)

「今日は、皆も知っていると思うが新政府から

 領地返還の詔が発せられた。

 だが、儂は返還などせぬ。

 悲願の九州統一に向けて、戦う。

 そして、ここに大友国の独立を宣言する。」

 と言うと、皆が一斉に頷いた。


 筆頭家老・吉弘(よしひろ) 氏直(うじなお)が、


「殿、マカオのスペイン総督ハーレンから連絡で、援軍として、

 スペイン、ポルトガルの合同艦隊50隻が、

 既に 府内(ふない)に向けて出発したとの事です。


 尚、船には、最新型マスケット銃1000丁、カノン砲100門

 も積んでおります。」



【マスケット銃とは】

 本来は16世紀前半にスペインで開発された大型・強力な火縄銃ですが、

 バタイフライ効果で100年早く開発された。


 鎧を貫通する高い威力があるが、

 重量が約9〜10kg以上と非常に重いため、発射時は

「二脚(フォークト)」と呼ばれる支え棒が必要であった。


 威力は火縄銃の2倍程、射程距離も倍の400m。


 大友親治(おおともちかはる)

「おう、それは吉報じゃな。


 両国王に、戦に勝ったら、奥州をくれてやる条件に援軍を

 依頼したら、動きが早かったな。」と笑った。


 重臣、戸次(べっき) 親家(ちかいえ)


「では、早速、同盟国の大内家と細川家にも、

 戦の準備を始めるように使者を送ります。


 大友親治

「うむ、それと軍事物資の供与も十分するようにな。」


 別次近家(べっきちかいえ)


「は!承知いたしました。」


 大友親治

「次に軍事作戦だが、新政府軍と開戦したら、

  長景( ながかげ)は,

 槍隊30000、鉄砲隊5000、大砲50門で、都於郡城を奪還して、島津家を撃退し

 薩摩国まで南下してくれ。」


「そして、氏直は、我が水軍の新鋭艦の大型安宅船(鉄甲船)10隻と

 安宅船40隻、有馬家の伊万里湾、

 合同艦隊の50隻で、博多港を占拠し、

 制海権を確保してくれ。」


 一呼吸置いて


「儂は、東から槍兵20000、鉄砲隊5000、大砲50門で有馬家の居城、

 日野江城を目指すぞ!」


 と言うと一斉に、

「承知致しました。」と合唱した。





 5月中旬


 大内家 居城 大内館 広間    


 現在の山口県山口市大殿大路にあった城館で

 京都を模した山口の街に似つかわしく城ではなく館として建てられた。

 そのため、詰の城として背後に高嶺城があった。



 大内(おおうち) 義興(よしおき)


「帝からの勅が届いたので、皆に集まってもらった。


 皆の意見を聞きたいのだが。」と暗い表情で言った。



 重臣 陶 興房 (すえおきふさ)

「新政府に臣従する事はなりませんぞ!


 先祖代々の土地を放棄するなんてありえないことです。

 ここは、細川殿、大友殿と共同で徹底抗戦すべきです。


 先の戦いで負けたとはいえ、

 現在鉄砲3000丁と大砲も20門を主要な城に配備しております。

 負けるとはありません。」


 すると、


 重臣 杉 興運 (すぎおきかず)

「たしかに戦力からすれば、十分かと、思いますが、

 朝敵となってしまいます。

 我らは先祖代々朝廷とは深い繋がりがある一門です。

 公家衆も大勢おります。

 なんとか、もう一度、新政府と話し合いをしては、

 どうでしょう?」



 重臣 内藤 興盛 (ないとうおきもり)

「杉殿、すでに帝から勅がでた以上は交渉の余地などありませんぞ。


 ただ、心配なのは、陸戦に置いては、十分戦えますが、

 以前の戦いで水軍は壊滅し、

 日本海や瀬戸内海は、蝦夷国の橘商会の護衛船で占められており

 港から攻められると苦戦が予想されます。」


 重臣 陶 興房 (すえおきふさ)

「そこは心配いりません。我が軍の防衛は海から離れた

 山城に陣地を築いており艦砲射撃も届きませんぞ。

 尚、大友家より、戦いになれば、水軍の派遣を約束しております。」


 大内(おおうち) 義興(よしおき)

「すると、大友家は朝廷と戦う事に決めたのか?」


 重臣 陶 興房 (すえおきふさ)

「はい、昨日、大友親治(おおとも ちかはる)様

 からの書状が届きました。」と言うと

 書状を義興に渡した。


 その書状には軍事同盟の盟約に基づき、

 新政府軍に徹底抗戦の依頼が綴ってあった。


 そして、驚いた事にはスペイン、ポルトガルの合同艦隊50隻が

 援軍として派遣される事が明記されていたのであった。


 それを読んだ重臣たちは、

 一斉に義興の顔を見上げた。



 大内(おおうち) 義興(よしおき)

「よし、決心したぞ。戦じゃ!


 興盛 (おきもり)、


 早速、大友家に参戦する旨を伝えてくれ。

 以後、大友家との連携を密にしてくれ。」


 内藤 興盛 (ないとうおきもり)

「承知致しました。」


 大内(おおうち) 義興(よしおき)

「興房 (おきふさ)は、戦の準備を頼むぞ。」


 陶 興房 (すえおきふさ)

「はい、お任せください。」


 大内(おおうち) 義興(よしおき)

「それと、すぐに、細川家に使者を送り

 参戦の依頼を頼むぞ。

 あそこは、内紛が続いているが、今度の返還の勅で

 、一致団結して徹底抗戦すると思うぞ。」




 1506年  5月下旬


 阿波国の勝瑞城(しょうずいじょう)


 徳島県板野郡藍住町勝瑞(阿波国板野郡勝瑞)にあった日本の城(平城)

 で、淡路国、讃岐国、阿波国の政治、経済、文化の中心地であった。



 細川(ほそかわ) 澄元(すみもと)細川京兆家14代当主


 澄元は新政府から届いた領地返還の勅を読みながら細川家内で

 争っている状況ではないと考え、政敵の細川(ほそかわ) 高国(たかくに)

 に和睦と軍議の使者を送った。


 数日後  


 阿波国の勝瑞城(しょうずいじょう)の広間


 細川(ほそかわ) 澄元(すみもと)

「お久しぶりじゃな。ご足労かたじけない、高国殿」


 細川(ほそかわ) 高国(たかくに)

「こちらこそ、澄元殿」


 細川(ほそかわ) 澄元(すみもと)

「今までのことは水に流して、細川家のためここは、

 後継者争いをしている場合ではなく、

 団結して事に当たらなければ当家は潰れますぞ。」


 細川高国

「いかにも、儂も同感よ。」


 細川澄元は、書状を二通、高国にみせた。


 そこには、大友家、大内家の両家から徹底抗戦の依頼と、

 大友家から援助物資の目録が添付されていた。

 そこには、鉄砲5000丁、大砲50門と記されてあったのである。


 細川高国は、すぐに新政府軍との徹底抗戦を承諾すると、

 軍議を開くのだった。


 軍議の結果

 細川高国を総大将として

 勝瑞城(しょうずいじょう)を本陣として、海に繋がる平野に、

 陣を立てる事にして、四国から兵を集めることにした。


 半月後、槍隊40000,鉄砲隊5000の兵と大量の兵糧が集まった。


 尚、阿波水軍の拠点の土佐泊(とさどまり)では


 首領 森(もり) 甚五兵衛(じんごべえ)の元、20隻の安宅船が、

 新政府海軍を迎え撃つべく集結したのだった。



【補足】

 土佐泊(とさどまり)

 徳島県鳴門市(大毛島)にある地名および港湾の名称である。




 お読みくださり、有難う御座います。


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