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第28話 アメリカ大陸侵攻2

ハイペリアン乗組員


坂本リョウマ    日系アジア人 28歳 男性 中佐 戦略参謀 

西郷たかお     日系アジア人 28歳 男性 中佐 内政参謀 内政担当

大久保トシオ    日系アジア人 28歳 男性 中佐 外務参謀 外交担当

勝りん太郎     日系アジア人 25歳 男性 少佐 海軍参謀 

乾タイスケ     日系アジア人 25歳 男性 少佐 陸軍参謀

福沢ゆー吉     日系アジア人 25歳 男性 少佐 財務参謀  財政全般

ヘレン ダルク   フランス人  25歳 女性 少佐 医療参謀  医療技術

服部ハンゾウ    日系アジア人 25歳 男性 少佐 警察参謀  情報捜査

杉原 ねね     日系アジア人 20歳 女性 少佐 教育参謀 教育全般

ハワイ行政官 ハワイ人     ウール アインズ 内政用アンドロイド 50代男性


リマ港行政官  ポリネシア人   ナルサス オーエン内政用アンドロイド 30代男性


橘商会インカ支部  呂宋助太郎(るそんすけたろう)  20歳 元堺の商人




 1495年4月  


 勝少佐が、もがみ型1番護衛艦と供に、

 カリフォルニア湾へ転送された同時刻。


 外務参謀の大久保中佐は、南米のインカ帝国の首都クスコの

 北のリマ湾の沖に、もがみ型2番護衛艦内にいた。


挿絵(By みてみん)


 偵察用ドローンでリマ湾周辺を偵察すると、インカ人らしい

 集落がいくつか点在しており人口は少なめであった。


 それを確認した大久保中佐は護衛艦をリマ湾へ寄港して

 工兵用アンドロイド1000人に軍港を建設を指示した。

 同時に新しくリマ港行政官に任命されたナルサスは、

 周辺の集落へ、交易のためにやって来た事を交渉しに行った。


 工兵用アンドロイドの24時間稼働によって、3日間でガレオン船が

 4隻帰港できる規模の軍港が完成したのだった。

 そして、軍港が完成後周辺に港町の建設を始めた。

 建築物はすべて3Dプリンターで作成し置くだけで

 町並みが完成するので人口1000人程の町は1日あれば

 できてしまうのである。

 町の中央に市場を建設して、蝦夷国から持ってきた

 陶器、布、鉄製の農機具、昆布などを売り始めると

 一人の貫禄ある40代の男が面会を求めてやって来た。


 早速、町の行政官舎に通された男は、

「私はリマ村の村長でインカ帝国貴族のメイボーンと申します。

 お会いできて光栄です。」


「私は、リマ港行政官のナルサスと申します。

 私は、蝦夷國外交参謀の大久保中佐と申します。

 こちらこそ、おいで頂きありがとうございます。」と挨拶すると、


 ナルサスが

「交易に来たとの事ですが、

 市場の商品をお売りして頂けるのでしょうか?」


 大久保中佐

「もちろんです。

「代金は、金の装飾品か労働です。

 道路建設に為の人手が欲しいのですよ」と微笑みながら言った。


 それは有難いことでです。早速、村の者どもに話します。

 また、近隣の貴族にも声をかけます。」


 翌日 インカ人が集まってきて大きな賑になっていった。


 軍港が完成すると、大久保中佐は、リマ村の村長メイボーンを

 案内役として、96式装甲車でインカ帝国の首都クスコへ訪問した。


挿絵(By みてみん)



 クスコに到着すると、メイボーンは近衛兵に、皇帝への

 謁見を許可をお願いした。

 小一時間程で謁見の許可がおりたので、動こうとしたが、異国人を一眼見ようと

 周りに野次馬が大勢押し寄せ、身動きできない状態になった。

 仕方なく、大久保中佐は、献上品の中から蜂蜜で作った飴をみんなに

 配って、退いて貰った。

 初めて飴をなめた人々は、皆、目が涙目になり幸福感に

 満ちた事は言うまでもなかった。


 神殿の前に到着した大久保中佐一行は、神官に案内されて

 大広間に入った。

 奥の椅子には、インカ帝国の11代皇帝ワイナ・カパックが

 座っていた。


「我はインカ帝国の11代皇帝ワイナ・カパックである。

 其方達(そちたち)が異国からきた者か?」

 大久保中佐

「はい、皇帝陛下にお目にかかれて光栄でございます。

 私達は遠く西の国、蝦夷国から交易のためにやった来た者で、

 外交参謀の大久保中佐と申します。

 以後よろしくお願いします。

 遅くなりましたが、

 これは献上の品物です。お受け取り頂ければ幸いです。」と

 言うと献上品の入ったケースを開けて中身を見せたのであった。


 献上品は、陶器、麻布、香辛料、飴、昆布、蝦夷銭、鉄製の剣、農具であった。


 皇帝ワイナ

「これはこれは、素晴らしいも品々じゃな。特にこの剣は素晴らしいぞ!

 この農具も良いのう。」


 大久保中佐

「これは、鉄製の品物です。青銅製の剣の数倍の硬さがあります。農具も

 鉄製なので耐久性もあり、農作業が効率化され収穫量も上がります。」


 皇帝ワイナ

「うん、すばらしい、リマ港は好きにして良いぞ。」


「はは、有難き幸せでございます。」

 と大久保は頭を下げた。


 そして、おもむろに正方形の容器を取り出して、蓋をあけて

 ホログラムのスイッチを押した。


 皇帝ワイナ

「それはなんじゃ?」


 大久保中佐

「はい、これは我が国王からの伝言でございます。」


 というと瞬間、三角柱の光が宮殿の天井まで投射されると

 幸太郎の立体画像が現れた。


 すると、広間にいた皇帝以下貴族たちは、驚きの雄叫びと

 ともに皆ひれ伏した。



 時間を遡ること1時間前のハイペリアン号、司令室


 クララ

「総司令、インカ帝国との交渉ですが

 インカ人は太陽神を敬っており、皇帝を中心に支配階級の貴族が

 市民を支配している専制国家です。好戦的で敵対する国は皆殺し、

 臣従する国には、帝国全土に張り巡らせた道路網も整備のため

 労働力を提供させております。

 この道路網の整備により、進軍の速さの優位性で南米の

 北から南までの太平洋側を支配化に入れております。」


 幸太郎

「道路の整備とは蝦夷国に通ずるものがあるかな。」


 クララ

「人口も1000万人近くいるので労働力不足の蝦夷国、日本国には

 有り難い限りですね。」


 幸太郎

「それなら、太陽神を利用しない手はないね。」


 その後 太陽神の服を着た幸太郎が映像装置の前で、出番を

 待っていた。


 余談だが、会議室にいた、坂本、西郷、福沢達は、笑いを堪えるのに

 大変であった。


 話は現在に戻って神殿大広間。


「初めまして、皇帝ワイナ殿、私は蝦夷國王橘幸太郎です。

 献上の品物にご満足頂けましたな」と言うと

 頭を上げた皇帝ワイナは、恐る恐る

「私は11代皇帝ワイナ・カパックです。

 あなたは太陽神パチャカマックの化身でしょうか?」


 幸太郎

「私は太陽神パチャカマックの知恵を授けられた者です。

 今回の交易も太陽神パチャカマックからの信託によりインカ帝国の

 助けになればと思いやって来ました。

 これをお見せします致します。」

 するとホログラムが変わり1532年にスペイン人のピサロ率いる征服者によって

 滅亡する動画を放映した。

 神殿の中にいる貴族たちは動画を食い入るように見ていたが、

 そのうち憤りと悔しさで涙を流していた。


 皇帝ワイナ

「これは、本当に起こる事でしょうか?」

 とが尋ねると、


 幸太郎

「はい、太陽神パチャカマックからの啓示です。

 私達は同胞として交易を手始めに、農業開発援助のための通商条約

 、侵略国から防衛するための軍事同盟の締結をしたく思いますが

 いかがでしょう?」


 皇帝ワイナ

「それは願ってもないことです。と生気に満ちた顔になった。」


 では詳しいことは大久保中佐と話し合って下さいと

 言うと幸太郎はスクリーンから消えた。


 その後、蝦夷国とインカ帝国との通商条約、軍事同盟が成立した。


 尚、リマ港周辺10Kは、正式に蝦夷国領となった。

 そしてリマ港から首都クスコまで4車線の直線道路が結ばれた。

 またクスコ神殿横には、新たに橘商会インカ支部が建設された。


 支部長には呂宋助太郎が就任した。

 呂宋三太郎は堺の商人呂宋助左衛門の三男で、蝦夷国へ留学していたが

 橘商会に就職した20歳の青年であった。


 呂宋三太郎は、主食のジャガイモやトウモロコシの作地面積を増やすため

 直線道路両脇の土地を工作用アンドロイド使って蒸気トラクターで耕作し

 一年後には従来の10倍まで増やした。

 並行して牧草地に牛の飼育を開始した。

 将来、インカ牛として輸出する計画である。


 また、インカ帝国最大のポトシ銀山の採掘権を獲得して銀を

 蝦夷国に輸出することに成功したのだった。


 尚、リマ港からポトシ銀山までの線路を引くため

 食料と衣服の支給する事で人足を募集すると20万人が集まった。

 すぐに約2000Kに及ぶ線路の建設が開始された。


 条約締結後、大久保中佐は

 インカ帝国をメイボーンと呂宋三太郎に

 任せると大西洋側のブエノスアイレスに向かうのであった。


























 





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