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レベルという幻想
「なあフロール」
「はい」
「レベルって、誰が決めてる?」
沈黙。
「……システムによって管理されています」
「じゃあそのシステムって誰?」
さらに沈黙。
「……最上位権限は、創造神です」
「だよな」
俺は笑う。
「じゃあこれ、“成長してるように見せる仕組み”だ」
「……否定はできません」
つまり。
レベルは本質じゃない。
“結果として付いてくる数字”でしかない。
俺は魔物を狩る。
弱い個体を数体。
《経験値を取得しました》
微量。
誤差。
次に、ミスリルを生成する。
《経験値を取得しました》
――ほぼゼロ。
「やっぱ戦闘ゲー?」
「違います」
フロールが即答する。
「“世界への影響度”が低いためです」
そこで、繋がる。
「……なるほどな」
経験値とは。
“世界にどれだけ変化を与えたか”の指標。
なら。
「評価されることやればいいだけか」




