81、 魔王の視察 1
トコトコとバスを走らせる(道デコボコだからね)正面玄関前にバスを
乗り付ける。停止して サイドブレーキを引く。車高調整して皆を降車
させる準備をする。 魔王様が乗っているからなのか、到着まで車内は
とても静かだった。
お客様に続いて俺とフォーも降りる。(あっ、噴水出てる 水綺麗だ。)
ヅィミマーが2人の取り巻きと噴水の方に走って行ってしまった。
カランドとドルチェが出て来てくれたので ヅィミマーの御守りを御願いした。
さて 皆さんに俺の自宅を紹介しよう。
『いらっしゃいませ 魔王様 皆様。 此方が俺の自宅です、ゆっくりと
御覧下さい。』 正面玄関を大きく開いて、皆さんを招き入れる。
バンパイヤとエルフ達のコーラスがエントランスに響き渡る(エルフが一寸、)
「いらっしゃいませ 御客様、魔王様 ようこそ御出で下さいました。」
「なっ!バンパイヤだけでは無く エルフも居るではないか フォーお前
浮気なのか!?」*魔王 あらら、魔王様とち狂ちゃったよ。
<魔王ちゃん、フォーは私 それは太一君。判っていますか?>
フォーがフォーと魔王様・俺とアマだけに聞こえる特製念話で 注意した。
「そっ、そうで有ったなそうだ御前(フォーの身体の太一)は違うのだった。」
*魔王 そうです 俺は違うのです。多分フォーも浮気はしてないと思います
多分。
<酷いよ 太一君、私は魔王ちゃん一途で 浮気なんかしてないし 大体
師匠と合ってから 忙しくて そんな事してる暇なんか無いよ。>
う~ん 俺の前世の世界へ転移して 大手スーパーの倉庫の中身全部回収して
戻ってくるまで 一瞬で終わる存在が 忙しくて時間がいと言うのはどんな忙しさ
なのか 想像もつかないけど、アマが突っ込んで来ないので 本当なんだろう。
<酷いよ 太一君!> あら、怒っちゃった? ゴメンね。
「プッ、あははっ。そち達は仲が良いのだな、 何だか羨ましいぞ。」*魔王
とんだ子芝居をしてしまったな、 そろそろお昼だ 先に食堂へ案内しよう。
『魔王様 そろそろお食事にしませんか? 異界の料理を召し上がれますよ。』
「異界の料理か! それは興味深い、是非御馳走になろう。」*魔王
『魔王様は嫌いな物は御座いますか? それと好みも御伺いしたいです。』
「そうだな、嫌いな物は、・・・見てから決める 基本無いが、異界の物とは
何分経験が無いのでな。」*魔王 御もっともで御座います。
「好きな物はやはり肉だな鳥類が特に好きだ。」:魔王 鶏肉ね、了解しました。
『では 俺は調理をして来ますね。』 勇んで調理場に向かおうとしたら
ジャーが付いて来た。どうしたのかな?
「フォー様を信用出来ない訳では無いのだが、これは慣例として必用な事なので
許して欲しい。」 大丈夫ですVIPの対応など こんな感じなのでしょう。
『気にしないで下さい、毒見も当然しますよね。この状況ならまともに食事
取れないでしょう?』
「フォ、フォー様 それは職務怠慢にあたる行為。 それは拙いのでは?」
『だって、毒見しないといけないんですよね、毒見に量の規約とか有るんです
か?』
「フォー様、なんで私にそんな悪魔みたいな 考えを仰るのですか?」
<それは 悪魔だからだよね~。> フォー要らない突っ込み入れないでよ。
『すみません。 要らない心配でしたか まあ 良く見ていて下さい。』
食事を作り始めよう、何作ろうかなぁ。 唐揚げはマストだな、そして
鶏肉とイカと里芋の煮物・照り焼きも良いな・地鶏の串焼き(ねぎまの焼き鳥)も
マストだな、鳥がメインのスープって思い付かないからチキンカレー作っちゃえ。
ごはん(米)は如何かな 出して見よう、サラダはレタス・カットトマト・ゆで卵
ブロッコリー そして まぐろフレークのオイル漬けを和えた物にマヨネーズと
塩、サウザンアイランドソースをボトルで供して見た。 パンも出した。如何か!
「何だこの食事は、旨い、旨過ぎる。 フォー、これが異界の食べ物なのか?」
その他、取り巻きさんも一緒に取って貰う様に説得して皆で食事をした。
(良かったねジャーさん) 一緒に出した ビール・ワイン・ウオッカ・バーボン
等と供に 美味しく食事を進めていた。 皆幸せそうだ。
本館内を色々案内して 自室で突っ込まれた。
「おまえ この 部屋は無いだろう。」*魔王 ですよね~ 俺もそう思う。
なにせ 広大なスペースに入口入って直ぐ洗面台、中央に小さな人小屋 その
傍に 天井まで届くユグドラシル(ぱっと見は観葉植物) しか無い部屋。
「何の呪いの儀式部屋なんだ?」 いえ、ただの寝室です。
『これでも 良く成った方なんです。以前は中央に大理石のベッド(台)が
有っただけなので。 他の小さな部屋に引っ越そうとは思っていたのですが、
色々忙しくしている内に ユグドラシルが育ってしまったので 移動も難しく。』
「待て! ユグドラシルだと? あの木はユグドラシルだと申すのか?」*魔王
『はい 分体ですがユグドラシルです。因みに食堂の大きな木も
ユグドラシルです』
「・・・ユグドラシルが分体を作ったのか。本体は何処に有るのじゃ?」*魔王
『庭に有ります。御案内致しましょうか?』
「うむ 是非に。」*魔王 なんて会話していたら 自室のドアが勢いよく
開いた。
「魔王様 こっ、ここの庭にユグドラシルが生えてます。」*ヅィミマー
「煩いぞ、ヅィミマー いまから其処へ案内してもらう所だ。そして あれは
ユグドラシルの分体だ。さっきお前が食べ損なった食事を供する場所にも有るぞ。」
*魔王
「なっ、分体ですと! ユグドラシルが分体を作るなど 言い伝えにも無い事
ですな。 どれどれ早速 サンプルの接収を」*ヅィミマー
ユグドラシルに手を伸ばそうとするヅィミマー、すると突然室内が一瞬明るく
光った。 何? ヅィミマーを見ると髪の毛逆立って 頭頂から薄く煙が出てる。
「太一殿以外が 私に触れようなど許しません 成敗します。」*ユグドラシル
やったのは ユグドラシルかぁ だけど成敗してから言われてもなぁ。
「今 念話を放ったのは このユグドラシルの分体なのか?太一殿。」*魔王
『はい、本体、分体供に念話を使って会話する事が出来ますよ。』
「・・・確かに有り得ない事だな、興味深い。では案内頼む。」*魔王




