62、 納涼
季節は進み 段々暖かいから 暑い感じになって来た。これは春から夏に
変わって来たのだろうか? アマの教育(俺に対しての)によって ここでは
所謂前世の一年間が 15ヶ月 週が7日で固定 5週間でひと月、
5季有るので 3ヶ月が一季となる。 そろそろ夏になるのかな?
どの位暑くなるのだろう?
{回答 マスター、絶対温度では45度は超えます、但し乾燥傾向に有るので
体感温度は40度位だと思われます。なおマスターには 御存じの防衛領域が
存在するので 何の問題も有りません。}俺は大丈夫だけど他の人達(魔族)は?
{肯定 マスター、この季節も極冬と同じく 魔族でも過酷なシーズンに
なります。
毎年多数の死者を出すのは、極冬に次ぐ多さです。} やっぱり過酷なんだ。
そんな訳で、自宅は全館冷暖房設置は言うに及ばず。うちわ、や扇子
扇風機の各部屋へ設置した。 う~ん 何か健康的で無いよな。
・・・夏 暑い 涼しい感じを、求める。・・・ プール作ろう アマ。
まず場所だな、自宅を正面から見て左手に池 右手にデカい噴水が有る。
デカい噴水は真っ黒い水を噴き上げるので あえて止めて有る。(見た目が
悪いもんね)それにあの水に入るのは抵抗が有る。
池は水は澄んでいるのだが、深いんだよね、もし溺れたら救出が大変そうだ。
{肯定 マスター、噴水の水はユグドラシルが地下より取り出す手配をしている
そうです。 池はビフォアー・フォー様によると 何か生物が生息していて、
あそこで遊泳するとその者に怒られる可能性が有るとの事です。}
う~ん 実際プールて言う物は裏庭に有る物だよなぁ、噴水で泳ぐのも何だし
未確認生物が居る池で泳ぐのも確かに危ないよなぁ。 と言う事は屋敷周りに
点在する残り4棟の別棟を改造するか、雨天でもあそこなら遊泳出来るだろう。
そうなると 左右に有る棟は全面に出過ぎなのでボツ。一番遠いのは距離が
有り過ぎるのでボツ。(サイズも小さそうだし) てなわけで、屋敷左側の
直ぐ裏に有る別棟が一番良さそうかな。 見に行って見よう。
そんな事を考えながら 皆と朝食を取っていると、ユグドラシルから念話が
入った。この後ちょっと寄ってくれとの事、承諾して食事を続ける。
『この後 ユグドラシルの処に寄ってから プールを作りに行こうと思うの
だけど誰か一緒に来る?手伝いは要らないけど プールの設計に関して皆の
アイデアが欲しいんだ。 今まで色々作って来たけど何時も俺が勝手に作って
いたから今回は皆の意見を入れて見たいんだ。』そう提案して皆を誘ってみた。
「あのー、フォー様。プールって何ですか?」 そうだよね 知らないよね。
と言う訳で 食堂にプロジェクタータイプの映像投影機を設置、俺の記憶を
アマを通してプロジェクターに転送、前世のプールの映像を皆に見て貰った。
[お兄ちゃん、これとっても楽しそう!] リトは乗り気である。
「これは どういった理由で人が水に入っているのでしょうか?」*カランド
『これはね 夏の暑い日などに涼む為水に入るんだよ、それと遊ぶ為かな
あと 運動として利用する事もできるよ 泳ぐスピードを競ったり
水を中心に色々工夫して 遊ぶ事が出来るよ。』 まあ良く映像を見て貰って
感じ取って貰うしかないかな。
結局、代表としてバンパイヤ王と王女 (カランド・ドルチエ)
エルフ代表の二人 (アパッシオ・ソステ) リトを含むバンパイヤの子供達
4人それに 何故かスケルツァンドが付いて来た。
『スケルツァンドさんは 何か特に興味が有るの?』
「はい、実は俺泳げないみたいなんす。トランクィッロと風呂に入った時
あいつ優雅に泳いで風呂の奥の方へ進んで行くのに 俺は泳ぐ事が出来ずに
歩いて行かなくちゃならないのが悔しいんす。 プールが出来たら是非特訓したい
と思い付いて来たっす。」 お風呂で泳げなかったから悔しいんだ
因みにお風呂で泳いだらいけません なんて不自由なルールは当家には
有りません。
そんな話をしていたら ユグドラシルの所に到着した。 何の用かな?
『ユグドラシル お早う、御用事はなに?』
「お早う御座います、太一さん 植木鉢を御譲り頂けないかと御呼び致し
ました。」
植木鉢? 何に使うのだろうか。
「一定の魔力量を頂きましたので、この本体はここで安泰です。ですが此の
ままでは太一様に同行する事が出来ません、ですので 植木鉢に私の分体を
移して 御同行が可能としたいのです。」 成程ここからでは見聞出来ない所
まで、行きたいのだな
『わかった、どの位のサイズで一つで良いのかい?』
「サイズは最も小さいサイズで結構ですが 数は多い方が良いです。」
量が多い方がいい? 何体も作るのが可能なのかな。
「はい、複数分体を制作して 色々な場所に置いて頂きたいのです、そうすれば
太一様だけでなく 色々な風景や魔族を見る事が出来ます。」
成程 理由は解った。では用意しよう 在庫は潤沢に有るが 持ち歩く事が前提
だからなるべく小さいのが良いかな、植木鉢の括りで調べると小さいサイズの
物が意外と少ない そして可愛くない。(これなんか如何かな?)ユグドラシルに
見せたがちょっと反応が微妙、(気に入らなかったか)もう少し探す
別に植木鉢で無くてもいいよね 可愛い入れ物の括りで捜索してみたら
有りました高級プリンの入れ物(中身はちびっ子4人と何故かスケルツァンドが
美味しく頂いていました、それはそれは大量に) こんなのは如何?
「太一様 此れです。 こーゆーのを求めておりました。有難う御座います。」
可愛い植木鉢(高級プリンの器)を約50個程 ユグドラシルに渡して
また後で寄ると伝えて、 プール作成に行こう。




