6、 少しづつ判る魔界の常識
面倒臭い、精神体との初期設定儀式翌日 割と流暢に会話が可能となったので、
俺は、 俺付き看護婦のビバーチェさんとの会話を楽しんでいる。
「フォー様、 おはようございます。」
『おはよう ビバーチエさん。』
「お体 お調子如何ですか?」
『ああ、未だ首から下の体は痺れていて 自分のだか他人のだか判らないんだ。』
「そうですか お可愛そうに・・・では未だお散歩など外出はできそうに無い
ですね。 ・・・でも、 私が抱っこすれば出来ますよ!私力持ちですから!」
・・・魔界の世界は見たいのだが、ビバーチェさんに抱っこ(たとえ負んぶでも)
まずい、前世からも久しいのにビバーチェさんのスーパーボディに体が反応
してしまうかも知れない。(体が痺れてるってことはコントロールが効かない
ある部分が俺の精神とは別に暴走して純粋なるリビドーが溢れ出し、
ビバーチェさんに気付かれる。気付かれるとビバーチェさんの種族特性により
俺の現在保有するなけなしのパワーは枯渇し又昏睡する可能性がある。)
{警告 マスター、思考がエロに陶酔しかけています。}
・・・ ありがとう、 アマ あぶない、あぶない 変な事に陶酔しかけて
しまった。 この引っ張られる様な感覚もビバーチェさんの種族特性なのかな?
{告 マスター、それはマスターがエッチなだけだと思います。}
・・・ そうかよ、エッチかよ! 自然かよ! まあそうだよなぁ・・・
とにかく 抱っこはいけない。 別の方法は ・・・ あっ!
『ビバーチェさん 車椅子って無いの?』
「く・る・ま・い・す・ですか? 何ですかそれ。」
{告 マスター、魔界に車椅子は存在しません。}
無いんだ。 似た様なものは 有るのかな?
『馬車の荷台を半分に切って後ろ半分を人力(魔力か?)で押す物なんだけど。』
「う~ん?・・・ あっ、有ります、戦車!」
戦車っ!?
{肯定 マスター、此の世界にはマスターの前世の帝政ローマ帝国時代などで
使用された 人(魔族・人型)が搭乗しキメラ若しくはバイコーンに牽引させた
戦車と呼称される物が有ります。}
・・・キメラ居るんだ、バイコーンも、・・・そっちじゃない でも想像で
見た目目立ちそうだし大体誰が引くんだ?
{提案 マスター、マスターの脳内にアマービレのメモリーに存在する
戦車の映像を展開する事が出来ますが、了承頂けますか?}
おおっ、そんな事出来るんだ。 御願いアマ。
{了承 マスター、映像展開します。(その呼称まだ馴染みません
コソバユイです)}
・・・また別の展開に成り掛けながら、映像を確認する・・・でかい!!
でかすぎる。此れを引ける生物ってどんだけ大きいんだろう。・・・
「フォー様 それでは戦車を借り受ける為、此処へ軍務大臣をお連れしますので
少々お待ちください。」
速攻部屋を飛び出そうとするビバーチェさん
『ちょっ、ちょっと待って下さいビバーチェさん。』
「はいっ?」
『あっ、あの ビバーチェさん私は未だ記憶などが混濁してるので
目立つ行為で知己の相手と接触して恥を掻きたく無いのです。』
「そっ、そうですか。」
『でっ、ですから今回は見送りましょう。』
「それは残念です~、でもしかたないですよね!分かりました!」
残念がりながらも、回復も早いビバーチェさん 良い子だ。
アマ、あとどの位で体動くのかな?
{回答 マスター、明朝には自立歩行可能となります。}
ありがとう、アマ。
『ビバーチェさん 明日には動けそうなので 一緒に外出して案内御願い
しますね。』
「はいっ!分かりました! でも、私の事はビバーチェと呼び捨てにし
頂けないでしょうか?」
『ビバーチェさん、貴方は現在数少ない私の大切な友人だ、命の恩人とでも
言っても良い。 そんな貴方に礼を逸した行為はしたくないです。
今まで通り、ビバーチェさんと呼ばせて下さい。 綺麗で可愛いあなたに
嫌われたくないですしね。』
・・・「かっ・かっ・カワイイって・キレイって!?!?」・・・
「わっ、私はずかしいです~・・・」
超高速で走り去るビバーチェさん 見送る俺。
なっ、何だ・何かやらかしたか? 俺?
{肯定 マスター、魔族間で(特にマスターの様な上位職の者が)下位の者に
その様な、口上は致さないのが慣例です。(エッチ)}
・・・・・ そうなんだ。 ・・・・・ でもこのスタイルが今のぶっ壊れた
フォーなんだから、 しょうが無いかな。 また明日だ。 ・・・・・




