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飛ばされた世界で俺は,悪魔でした。  作者: 東狐
この地で俺の出来る事。
195/418

195、 開校 


 大変な事を忘れていました、 是は由々しき事態です。

教育問題をリトに提案されていたのに すっかりケロっと忘れていました、

じいじ商店2階に託児所作って 安心していたのか 忙しかったから

忘れてたのかは如何でも良い、 折角各魔族の拠点にゲート作ったんだから

気が付けよな俺。


 寝る前まで悶々と何かやり残したことが有った様な気がして考えていて

寝入る直前に気付き 小学生用の教科書何かを空間拡張から取り出して

確認し始めたが、是はベレトさんと相談の上 決めようと思い強制的に

就寝した、 そんな訳でお正月予行演習翌日 俺はじいじ商店が

開店するのを待っている。

 じいじに電話して叩き起こしても良いのだが、ベレトさんが早朝から

押し掛けて機嫌を損ねるのを懸念して待つ事にした。



 10分程待っていると プリモさんが出勤してきたので 一緒に自宅に転移して

俺がフォーで有った事を自宅住民から説明して貰って 再度転移して裏口を空けて

貰って 店内に入る、 じいじが是から出勤して来る社員の為に朝ごはんを

用意していた。 


 「太一殿 おはよう 朝早くから何事じゃ?」*アダージョ


 『お早う御座います、 ベレトさんに相談が有って来ました。』


 「おお そうか ベレト様は2階に居ると思うぞ。」*アダージョ


 『有難う御座います 行って見ます。』


 軽く挨拶をして2階に上がる、 ベレト様は 子供たちの朝ごはんを

作っていた。 (流石ベレトさんご飯作れるんだ)


 キッチンに入ったら高速で捕縛された、(何で?)

 {肯定 マスター、また忘れてますよ マスターの姿が変わっている事に。}


 不味いそうだった、 ベレトさんは初見だったな。


 「貴様、何故人族の子供が此処に居るのじゃ 何処から入って来た!」*

ベレト    俺も何で忘れるかな おっちょこちょいだな


 大声を出したので 遊戯室で預かっていた子供達が泣きだした。

2階で騒ぎが起ったので じいじとプリモさんが様子を見に来てくれて

事なきを得たが こっ酷くベレトさんに怒られた。


 「朝から騒ぎを起こすで無い で、何じゃ おぬしも入所するのか?」*

ベレト  


 『いえ、入所はしません。  ベレト様に教育の相談と生徒の受け入れを

お願いに来ました。』


 教育の相談では一寸嫌な顔をしていたベレト様だが 生徒の受け入れに

食いついて来た。  俺の自宅・ここ城下町・ラウス・オークの里・

ミノタウロスの里に子供達は居る、 その子供達の教育をベレト様に御願い

したかったんだが 結果は満面の笑みで快諾された。


 先ず俺の前世での小学校の授業風景をビデオで見て貰い、 その後教科書を

見て貰って 選別して貰った、  ベレトさんの前に堆く置かれた教科書。

それをベレト様は軽く中身を見て 俺に投げ返して来る。

30分位で全ての教科書を精査し終えたベレト様の手元には さんすう・

おんがく・ずこう・マクロ経済学・ミクロ経済学・経営学入門が残った。

何と無く如何突っ込もうか考えたが 此方の世界の常識が俺には判らないので

ベレト様に任せようと思う。

 その後教育に必要な教科書・ノート・筆記用具に鞄色々・体操服・割烹着・

水着・そろばん・電卓・ねんど等色々渡して 運動に水泳を取り入れると

ビデオを見て看過されたベレト様がスクールバスを所望された。

(ああ これであのバス運転しなくていいんだ!) と思ってしまった

 でも此れでは場所が狭くなってしまうので、アマに頼んで2階を3倍程度

拡張して 教室の増設、おトイレの追加等 細かい所をベレト様の指示で

改造していると 暫くお見掛けしなかった人がビバーチェさんと供に現れた。


 「おお! 太一殿 久しぶりだな。」*アスモデウス

 「お早う御座います 太一君。」*ビバーチェ 俺は太一君呼びになったらしい


 『お早う御座います そしてお久しぶりですアスモデウスさん、お元気そうで

嬉しいです、  ツァーは如何でしたか。』

 俺の返答を聞いてチョット俯くアスモデウスさん、何が有ったんだろう?


 「実はな 太一殿、 魔族領の彼方此方の集落を巡って コンサートを

行なったのだが 反応が薄いのだよ、 是は儂の実力が無いのだと 思い

精進したのだが、やはり反応が薄い。

それで一度帰って来て一からやり直そうと先日戻ったのだ、 太一殿に意見を

聞きたい。」*アスモデウス   やはりアスモデウスさん真面目だなぁ


 『アスモデウスさん 聞く迄も有りません、 貴方の歌声は完璧です。

受け取る側の音楽への造詣が稚拙なのです 崇高過ぎて受けきれないのと

推察出来ますよ、ねえベレト様? 』


 「おっ! うむ、 太一の言う通り受け取れなかったのじゃろう。

儂も太一が齎した ”ぴーぶい”や ”音楽びでお”を鑑賞しておらなかったら

全く理解出来ぬ 音の連続にしか聞こえぬわ、 土壌は大切じゃ 良き音楽は

心を穏やかにしてくれる様じゃ、 儂と今居る生徒の御気に入りは 花と

音楽クラシックミュージックのビデオじゃ。

あれを見て・聞いていると 睡魔に襲われて儂でも寝てしまうのじゃ。」*

ベレト    俺のドリエルより優秀って事かな? 範囲魔法だし


 当然そんな話が出たら アスモデウスさんがそのビデオを見せろと言うわけで

御見せしたら 寝ました、 速攻で。


 情操教育って此方の世界には(特に魔族領には)無いだろうなとは考えて

いたけど、  案外行けるかもしれない それを踏まえてベレトさんは音楽の

教科書をチョイスしたのだろうか? 

まあ魔族超優秀だから直ぐに算数も音楽もマスターするんだろう、やる気に

成ってるベレトさんに後は任せて帰ろうとしたら アスモデウスさんに

腕を掴まれ力説された。


 「待つのじゃ 太一殿。 魔族領に有る集落には沢山の子供達が居るのだ、

その子供達にも きょ・う・い・く は必要なのじゃ だから何とかするのだ。」

*アスモデウス   そうか未だ行った事の無い集落は有るよね

 なんて軽く考えていた俺 その後3日間アスモデウスさんに連れられて

魔族領を巡りました、 ゲート設置と集落の改造付きで。



 漸くぶりでじいじ商店に戻って来て魔王様に合いに行った、一応学校の設立と

ゲートの設置の許可(事後承諾だよね)を貰いに、


 「太一殿 魔族の事を思って学校の設立有難う、だが各集落からのゲートの

出口がアダージョの店内なのは 良くないのではないかな。」*魔王


 仰る通りだった、 確かに拙いよね 出口は何処にしようかな ゲートは

誰でも使える様には設定していないけど あんまり公な場所じゃダメだよね

何処か良い場所は。


 「第2商店の屋上が良いのではないか あそこなら関係者以外立ち

入れんだろう 。」*魔王   流石魔王様


 『そうですね 其処に設定し直します。』


 ゲートの設定を変更して 学校の始動を見守った

続々とじいじ第2商店から出て来る子供達、 今日は親御さんも付いて来ている

様だな じいじ商店には学校用の別階段を設けた、此れが無いとじいじ商店を

通過しないと2階に上がれなかったからだ  集まって来た生徒数は大体

100名位かな、親御さんも居るので 300名程教室には居る。

でも何で親御さんも着席して 教科書とノートを卓上に出して待っているん

だろう? 


 [お兄ちゃん! ちゃんと お家に帰ってこないと イケないんだからね。]


 そうです ここ3日は家に帰れないでいました。

 『ごめんね リト、アスモデウスさんに連れ回されて 帰れなかったんだ。』


 [もう、 ライオンさんヘビさん2匹が 御主人様が居ないって大変だったん

だよ、 帰れなかったら 連絡ぐらい入れなさい!]   怒られました


 『はい 気を付けます、 それはそうと リトも学校通うの?』


 [わたしは 時々来るの、 さっき教科書読んでぜんぶおぼえたから 時々

遊びにくるだけなの。]   そうですか全部覚えたんだリト


「太一! 一寸来い、 何で本物の人族の子供が居るんじゃ。」*ベレト


 行って見ると サマ君・アキちゃん・リリカちゃん・ショウ君が居た。


 『はい 家の住民です、 少し訳が有りまして現在俺の自宅のお隣さんです

メメントの人族なので魔素に耐性が有り 魔族領でも平気です。』


 「馬鹿者! そう言う問題では無い、 敵対種族だぞ。」*ベレト


 『魔王様から 御許しを貰ってますから大丈夫ですよ。』


 「そうだ ベレト わらわが許可をした 問題無いぞ。」*魔王


 「本当なのですね 魔王様。」*ベレト 


 『多分 未だ増えると思います、宜しくお願いしますね。』


 頭を抱え出したベレト様、 何か悩んでいたが 人族の少年少女達に

”宜しくお願いします、先生”と 言われたら如何やら吹っ切れたらしい。

流石ロリコン! 小っちゃいのは正義らしい。


 開校式は 魔王様のご挨拶、ベレト様の教育方針の説明、開校日、時間割

などが説明され 予備のノート・筆記用具などが配られ 本日は終了となった。


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