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飛ばされた世界で俺は,悪魔でした。  作者: 東狐
この地で俺の出来る事。
194/418

194、 振り返り


  お昼位迄 お節食べてゆっくりしてから 魔法の練習をしようと甘い考えを

思い描いていた俺が居ましたが、そんなに甘い感じじゃ無かったのを気が付いた

時には 既に遅く、  大量の酔っ払い(ほゞフォーの呪い講習出席者)の

看護をしなければ成らなくなった。



 多分俺が悪いんだと思う、 呪い研参加者が集まると 人数が多くなるので

座敷追加したり 炬燵追加したりして 皆が炬燵に入れる様にして 対応

した、  足元が温かくて、 お酒が美味しくて、お節はお摘みに最適で

ってなれば  全員(子供除く) 酔っ払い集団の出来上がりだ。

 全員分作って有った お節お重各3箱は 当然お昼迄には 食べ切れません。 

お正月の予行演習はまだまだ続く、 俺は昼近く迄参加して居たが 

気分転換に外へ出た。  


 雪は止んでいて 気温も良い天気なので上がっている、 冬の晴天の日は

空気がピンと張り詰めていて 気持ちが良い。 

 そう言えばプレストさんが宴会に居なかった事を思い出したので

プール施設に行く、 売店前でシメール2匹に変身魔法を教えているのだろう

プレストさんが竹刀を持って大声で指導しているのが見えた。


 『プレストさん お久しぶりです、 シメール達の訓練有難う御座います。

母屋の方でお正月の予行演習してるので 良かったら来て下さい。』


 「おお 太一殿 お久しぶりだ、 その よ・こ・う・え・ん・しゅ・う

とは 美味しいのか?」*プレスト   そこか気になるのは


 『はい 美味しいですよ。』

 {提案 マスター、プレストには此処で食べて貰う方が良いです。

大宴会状態の食堂に連れて行くと また大変な事になると思います。}  成程



 プールに設置して有ったテーブルにお節のお重を出して お皿とお箸、

カセットコンロでお餅を焼いて、 お雑煮にはプレストさんの大好きな

松茸も入れて俺も一緒に戴いた。 

 シメール達も一緒に食べた、 久しぶりに会ったのに何故か元気の無い

シメール達 理由を来聞いて見たら 変身魔法が上手く出来ず 俺が人族領に

行くのを待ってくれていると思い、 申し訳なく感じているらしかった。


 『俺が未だ居るのは 君たちを待っているんじゃないよ、 来年の春迄は

行かないからユックリ確実に魔法を覚えてね。』


 後顧の憂いが断たれたシメール達 沢山お節とお雑煮を食べて 魔法の練習を

開始していた、  プレストさんの ”松茸を焼け”指令で 俺はシメール達

の練習風景を見ながら 焼き職人と化した。

 


 そう言えば 家に連れて来た当日からプレストさん預けに成っていた

シメール達、 よく見たらたてがみの色が違う 薄い金色と銀色だ

当日は汚れていたから判らなかったのかな、 如何やって見分けようかと

悩んでいたから丁度良かった。  


 暫く見学して、 プレストさんから焼き作業終了を言い渡されたので

外に出る。 



 又雪が降って来ているが積もりはしない様だ。 俺の掌に乗った雪は

あっと言う間に溶けて無くなる、 そう言えば生前働いている時は雪が降る

空なんか見上げていなかったな こっちに着て多分精神的に余裕が出来たの

かな、 良い傾向だと思う。


 何かこっちに来てバタバタとしてもう半年位経ったんだな、 まあ死んじゃった

事が一番なんだろうけど 酔っ払って寝ている内に死んでたから苦しんで無いし

”俺しんだぁ~”って実感が無い。  フォーの身体に押し込められて

眼が開いた時、首から上しか無くなってる自分に吃驚した、 

ビバーチェさん 最初観た時もビックリしたなぁ 頭の中に直接話しかけられる

念和もビックリした、 ほんと当惑する事ばかりで 良く俺順応出来たな。

毎日楽しいけど 今後の俺が歩む道は確りと考えないとダメだな、 

一度整理して 計画的に進める様にしよう、 それとフォーと魔王様に言われて

俺の前世の経験を伝えたけど 本当にそれで良かったのかな? 

皆楽しそうにしているから 良かった様に見えるけど、 俺の感覚で魔族って

基本 ”良い人”なんだよなぁ、  俺が前世で過ごしていた世界の方が

悪意を持った人間が多かった気がする、 これが魔族なのか? 



 ここ半年の経験で 彼らは信じられる友人だ、 是は多分揺ぎ無い事実だ。

俺の人間たる思考(前世の考え)が ”魔”を悪しき物の代名詞としている、

だが 昨日の ”呪い”の件が有る、 ”呪い”は ”祝福”と同義だ。

この事から 俺の前世での住民(俺も含む)魔族とは 何も ”人”と変り無い。

寧ろ前世の ”人”より善良な程だ。


 そうすると今後俺が行きたい人族領は一体どの様な魔窟なんだろうか、

何だか怖い様な 楽しみの様な 不思議な感じだがきっと楽しみなのだろう。

行くには未だ時間が掛かるし 魔族領でやり残して居る事を考えて見よう。


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