192、 冬の設備とメイド服
今有る問題が解決して 俺の魔法技能をアマが認めてくれれば 念願の
人族領に行けるかな、 等と考えていたが フォーとアマにダメ出しされた。
何でも人族領では冬場はほぼ全ての活動を休止しているので 行っても
何も面白く無いとの事、 魔族領は冬場極寒なのでほゞ冬眠状態になる
とは聞いていたけど 人族領でも同じらしい。
と言う事は 来年の春迄人族領に行けない事に成る、 何だよです。
だがこんな事で残念がっていて 冬場に室内で燻っているのは俺としては
案外好きなのだが、 自宅に暮らす魔族達が全て俺と同じ考えで有る筈も無い
当然屋外に出て活動する魔族も居る筈だ。 そんな者達の為には 雪降る
冬の屋外で出来る事でも考えよう、 先ず現状冬場でも使える施設は
屋内プールでしょ、お風呂も使えるな、エントランスに有る施設は当然
使える、農園も年間を通して使えるが ゴルフコースとテニスコートは
冬場は閉鎖を余儀なくされるな。
さて 次なる新たな施設は何だ? ウインタースポーツだよな、代表は
スキーにスケート・・・あれ? 意外とウインタースポーツって代表格は
少ないのかな? フォーが来たら冬季オリンピックの開催競技を調べて
貰おう等と考えていたら 突然肩を叩かれて挨拶された。
「太一さんお久しぶりです。」*勇者 ああ、本当にお久しぶりです
『功さんは ずっと大じいじ部屋に居たのですか? 最近では食堂でも
お見かけして無かったんですが。』
「はい 殆どラゴンさんのお家に寝泊まりしていました、 ですが最近
日中は図書室に居ます、 私が居た時代より未来の話が本として読める
のは 此処に居る得点でしか無い事気付いてからは 本漬の生活をして
います。 それで太一さん 以前言っていた話なのですが 私は元の世界に
帰りたいと思います。」*勇者
功さんの相談事はこの事だったんだ、 納得しました。
でも功さんの前世帰還はタイミングを間違えると功さんは容赦無く死ぬ行為を
国家に強要されて死ぬ。
その事は功さんも本を読んで理解していた、 俺もその可能性を考えていたから
話は割と簡単に結論が出た。 功さんの前世への帰還は魔族領の時間で
5年後、 戦争が終結して暫く経った時期に 東北の或る海岸にぼろ船で
記憶を失って漂着する戦時中の衣装を着た功さんが辿り着くと言う 一大
抒情詩を演じて貰う。 それまでに功さんには戻った時 困らない様に
知識を詰め込んで行って貰う それ迄には俺も調べ物をして プレゼントを
功さんに渡すつもりだ。
今日は功さんと終日過ごした、 冬季の運動場として 自宅正面から見て
左側の未だ使っていなかった別棟を多目的体育館 (空間拡張をしているから
多目的競技場になっている)を制作した。
途中からフォーも加わって サッカーもラグビーもテニスも出来る様に改造
して 地下にもスカッシュ・ラケットボール・競技用プールも作って見た、
フォーが地下2階を作り始めるのを何とか止めて 今回はこんな物で妥協
して貰った。 新しく作った体育館の喫茶スペースで 功さん・フォー・
俺で 他に皆が楽しめそうなウィンタースポーツは何が良いかを話し合って
居た時、 俺が居ない事に気が付いたリト達子供組が 喫茶スペースの
キッチンを利用して 人数分のオムライス・冷たいレモネード・チョコレート
パフェ等を運んで来た、ミニスカメイド姿で。
「たっ、太一さん! 何ですかあの子供達の格好は、淫猥です。」*勇者
淫猥って、 確かに功さん世代にはこのファッションは無かったな。
『アレはですね、功さん世代から約20年後に開発された新型衣料品です
功さんの国に入って来る迄に更に10年近く掛かったのですが 俺の世代では
普通のファッションですよ、 リト達が着ているのは先日色々な衣料品を
リト達に上げたら バンパイヤの子供達も欲しいと強請られたので
一式上げた物の中の1つです、 至って普通の衣料品ですよ。』
「太一さんの世代では 男の子もあの様な衣料品を着るのですか。」*
勇者 んっ、 何の事かな?
自分で給仕をして自分で食事を始めている子供達、確か2人居る筈の
男性バンパイヤの子供が居ない。 いや人数は合っている と言う事は
・・・多分あの2人だ、フォーの陰に座っている2人 髪の毛が長いのは
何でだか知らないが お顔が男児バンパイヤの御2人さんだ。
此処の住民は美男美女揃いなのは大人だけじゃ無い、子供も凄く綺麗
なのだ男女供に。 しかし何で女装してるんだ 確か衣装渡した時に
男の子にはちゃんと黒のスーツとかタキシードとか燕尾服とか渡した筈だ、
何で渡していないミニスカメイドの格好をして居るんだろう?
[お兄ちゃん とういつせいは だいじなの めいどきっさと
しつじきっさは べつものなの。] 確かにそうですが
[おとこのこだけ べつの いしょうじゃ さべつてき なの
だんせいべっし なの。] いや何か一寸違う様な気が
[ふぉーさまが みせてくれた おみせでも とういつされた いしょうで
みんな おしごと してたの。] なるほどフォーが関与していると
まあ衣装の出所はフォーで間違い無いな、 それと一体どんな子供の
教育に害を成す映像資料を持って来たんだろう?
<違うよ 太一君、普通のお店の映像を撮って来ただけだよ。>
どれどれ、映像拝見します、 ふむふむ・これ宝塚かな? ステージ
だよね、 だけど規模が小さい様な気がするんだけど。
<でしょ~ 普通でしょ~、 太一君の前世で〇宿2〇目のお店だよ。>
それって若しかして、新〇〇丁〇って事か! この映像って若しかして全ての
店員が男性だったりするのかな?
<あれ? 太一君は コッチだったの、 意外だね。> そうじゃねぇ~
何だよ ゲイバーのショータイムじゃないか! 何て物を子供に
見せてんだ、 此の先に有る子供達への説明が飛んでも無い苦行になる未来
しか見えて来ない。
この責任は フォーに丸投げしよう 歪んだ大人になった少年達の責任は
全てフォーにおっ被せよう、そうしよう。
<酷いよ、太一君 良いお手本の店見つけるの大変だったんだよ。>
『アホか、 だったら普通のメイド喫茶とか執事喫茶とかの映像で
良いじゃないか! 何で特殊なバーの映像を態々取って来たんだよ。』
<そっちも見せたよ、でも男女で衣装が違うのはオカシイって言い出した
のはリゾルートちゃんだよ だからリゾルートちゃんの感じている矛盾が
一気に解消する 映像を撮って来たんだよ。> 話が悪い方向に向かってる
『あのなぁ、 話の方向性を面倒臭くしないでくれる。 正常な映像を
見せて苦言が出た時に それが正常な行為(衣装)だって教えて上げれば
良かっただけじゃないか。』
<だってぇ~。> 子供かっ!
『大体君たちはその格好で良かったの?』
少年2人に聞いて見た。
「あ あのぉ~、怖くて拒否出来ませんでした。 それと 着て見たら
案外似合っていて 今はお気に入りです。」*バンパイヤ少年A・B
『流石バンパイヤ、子供も長台詞でも完璧なユニゾン。
いや違う! ほら見ろ 少年の心に変な習慣を植え付けちゃっただろ!』
結局この後 子供達に面倒臭い説明をしたのは俺だった、 男の子の
衣装を正常に戻して、リトの考え方の方向性を校正して フォーに安易な
気持ちで相談しない様に厳命した。 <酷い!>
下らない事案で時間を取ってしまって オムライスは冷たく成ってしまった
こんな事が頻繁に起こるならおちおち人族領なんて行ってられないな、
何か対策立てとかないと 子供達を中心に住民達が変な方向へ進んで行く
可能性が捨てきれない。
{肯定 マスター、肯定しますが無理だと思います。 懸案事項の中心
人物がフォー様だからです。} 納得するしか無いのかな




