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飛ばされた世界で俺は,悪魔でした。  作者: 東狐
この地で俺の出来る事。
160/418

160、 魔獣との戦闘 1


 そろそろ出発です、昨日はまた疲れました。フォーの反則サイレンサーは採用

されました、あれを皆が装備してれば 多分無敵です。

 

 ですが、住民の好みが有り そこに気苦労が生まれました。エルフさん達は

林や森で弓を使って獲物を仕留めるのが 良いらしく、しかも移動に支障が出る

大きな弓を持って一撃で獲物を仕留める、 これがエルフの信条らしい。


ああ、面倒臭い。 エルフ達は一様にバレットのみに固執していて話にならない

確かに一撃必殺だろうけど デカ過ぎるだろう! 重さは魔族特有の身体能力で

何とかなるだろうけど、貴方達 そんな超大な獲物は使い難いでしょ。 てな

訳で、アーマーライトAR-7に強制的に変更して頂きました。


 『良いですか、超有名映画の00〇で(悪役ですが)使用された超有名な狙撃用

ライフルですよ!(嘘です) スタイルもあなた方の様にスレンダーですし

今、持っている姿もとても素敵ですよ!』

 最近学びました。エルフは容姿を褒めると 大体良い方向に行きます。

 そう言う訳でエルフ達の 説得は終わった。  次はバンパイヤ達だ。



 バンパイヤさん達は近接戦闘が得意と言うか好きな様だ、吸血行動を伴う

他者との接触が多かった為なのか 割と直線的に突っ込んで行くタイプの人が

多い。 遠距離攻撃手段が有るのに射撃してるとだんだん的に近づいて行く、

近距離で破壊力を誇る銃器は散弾銃だろう、MPS社製AA-12にした。

使用弾薬の種類が多すぎるので現地で様子を見てから

設定しようと思う。





 リト達子供組はP-90、 俺はクリス ヴェクターにした。


 移動の足にM-113をもう1両フォーにコピーして貰って中身を改造する、

これは人だけ乗れれば良いな、トーラさん用のM113は後方が魔獣用の

スペースだが今回は魔族だけなので拡張して貰ってからトイレ3つ付けて、

キッチン付けて、大きなダイニングテーブル出して、寛げる椅子付けて、

ベットも出しとこう。個室も作るか? 要らないな。 屋根は付けたくないけど

付けとかないと危ないからな、そうだ防弾仕様のアクリル板が有った。あれで

屋根作って穴開けてキューポラ付けて、一応リモートで撃てるM2乗せて

真ん中にコマンダーキューポラ要るかな 一応付けよう、試しに運転席に座って

みる。 これキューポラから首出すか首縮めてこの穴からしか回り確認出来ない

のか、これは不便だな。フォー何か無い?


 <有るよ 太一君、ヘッドマウントディスプレイシステム今作るね。>


今から作るのか、他に何か付けるか? あっ、シャワーつけよう。


 <出来たよ~、ハイ此れ。>  HMDSを受け取る あれこれって所謂

ジェッペルって奴だよね、オデコの所に荒井さんて書いて有るし 普通の

オートバイ用ヘルメットだ。


 <いいから 被ってバイザー下げれば解るから。>  そうなの


 ズボッと被って顎紐締めずにバイザーを下ろす、すると視界が変わった。


 気持ち悪い! 俺の視界は今乗っているM113の外側のボディーだけが

見えない状態、つまり外の景色は全て見える。でもM113の床・椅子・

運転装置・キューポラ等は見えている。 バイザーを上げると外界は見えなく

なる。 これ便利だけど慣れないと使い所に迷うな。どう言う理屈何だろう?


 <それは バイザーに透視の魔法を掛けただけだよ。>


そうか 魔法で透視だから カメラからの画像処理して合成してバイザ―に

投影するなんて面倒臭い事が必用無いんだ、 流石魔法。





 <皆乗って~ 出発するよ~。>


 いよいよ出発である、流石に全員で出かけるのは拙いとの事で今回居残り組は

リト以外のバンパイヤの子供3人・獣人達 (水生生物だからしょうがないよね

射撃練習にも参加してなかったし。)・子供達のご両親 ・後は自宅監督役の

カランドとドルチエだ。それでも30人以上での行動である、修学旅行みたいだ

気を引き締めて行こう。


 <では 出発! で到着。>  ほんと転移って一瞬だよね


 <ほらほら 太一君ここからは自走が必要だから頑張てね。>  任された



 トーラさんの案内で進んで行く、トーラさん自分用のM113に乗ってる

誰だ、トーラさんのM113のドテッパラに初号機って書いた奴、贋作委員会

しか考えられない、若しかして俺のにも既に書かれているのか?後で確かめよう。


 未だ草原を走行中だが 前方に高い木が生い茂る林?・森?が見えている、  

トーラさんが急停止した、何か有ったか。


 [お兄ちゃん ネズミさんが来たの ぼうえいさぎょう かいしするの。]

リトがコマンダーキューポラから体を乗り出してP-90を構える。

室内ではリモート操作画面に食いついてる エルフの子供が居る、君がやるの?


 <スモールマウスだね、あれ噛まれると呪われるんだよ 太一君。>


噛まれると呪われる? 毒とか病原菌じゃ無くて呪いを受けるネズミ、 

見えて来た ああ、凶悪な見た目のデカいネズミだ。何処がスモールだ、名前

付け間違えてるだろ。  体長2メートルオーバーのデカいネズミが群をなして

襲って来た、 ”パン、パン、パン、” ”ドン、ドン、ドン、” と音がして

確実にネズミを葬っている。 リトもエルフの子も優秀だ 大丈夫そうかな。



 [お兄ちゃん 後ろからも来たの やっつけて。]   なにぃ!


後方より土煙が接近中! 何だあれスゲ~速いぞ。


 <あれは ワイルドボアだね 牙が危ないけど美味しいらしいよ。> 


 あれを如何すれば良いんだ俺は、何て考えてる間に停車しているマイカーに

デカいウリ坊(牙付き)が突撃して来た。 ”ドガァ~ン” 凄い衝撃を伴う

音がして ウリ坊倒れた。 (何だ、どうなったの?)


 <突撃して来たけど コッチの方が固かったみたいだね、多分死んでると

思うよ。リト達の方が片付いたら回収しようね。>  わかりました


暫くすると ネズミ君の進行は終わり、俺とフォー、アマが外へ出て死骸を回収

する。デカいウリ坊はフォーが回収して解体するそうだ、 ネズミ君は残念

ながら食べられないとの事、フォー曰く何処かで纏めて焼却処理するそうだ。


 俺もネズミ君を回収していると ”バキッ”と何か踏んずけた。

アリだった デカい蟻 体長60センチ位のアリの頭を踏んずけていた。

そして辺りを見るとワラワラと此方へ近づいて来る、 大変だ逃げなきゃ。


 しかしその思いは中断される、既に周りには大量のアリに包囲されていた。

リトと他の住民もM-113の上に登って発砲を開始した、俺達が退避出来る

様に退路を確保しようとしているが、どうも上手く行って無い。

俺は後退したいが出来ず、前方から押し寄せるアリに全力で発砲していた、

もうマガジン4本目だが、一向に減っている気がしない。


 <太一君、一気に片付けるからこれ付けて。>  ガスマスク投げて来た


マスクを左手で付けて 右手で発砲する、そうしているとフォーがM60

(改造バージョン)で 毒・威力中・霧の選択で発射した。

  フォーとアマが協力して風の魔法を使ったのだろう、紫の霧は渦を巻きながら

アリ達を包んで行く。 効果は覿面だった、周辺に居たアリは全て駆逐された。


 『ふぅ~、一時はどうなるかと思ったよ。』


 <お疲れさま、でもちょっと待っててね、多分近くに巣が有ると思うから

太一君も手伝ってくれる?>  なんだろ俺が役に立つのか?

 <いいから ついて来て。>


  歩く事 数分、有りました蟻塚。 3つ在ります 如何すんのフォー。


 <太一君はガスマスクちゃんと付けといてね、それから太一君の水鉄砲出して

貰って、 設定を 毒・威力小・じょろ で巣穴に向かって発射して。>


なんで俺がやるんだろう? 


 <コレ(M-60) 上手く放物線を描いて穴に入れにくいんだよね だから

太一君に頼んだの。>   そう言う事か


フォーの指示通り 3つの巣穴に水やりを行った、蟻塚は魔法で崩して平らに

した、 あと水撒いとくかな。 大量のアリも回収してマイカーに戻った。




 しっかり弐号機って書いて有りました マイカーに。 チョット疲れたので

休憩、水飲みながら周りを見渡すと 撃退に参加した人たちは2つの反応に

別れていた。


 エルフ達は弓では倒せなかったアリを一撃で倒すAR-7を磨きに磨きまくって

ニコニコしている。 一方バンパイヤ達はムッスリした顔で拗ねている、

この差は何だ? 

 {回答 マスター、バンパイヤ達は仕留められなかったのです。ショットガン

では無くショットシェルとの相性が悪かったと思われます。}  成程

では 何使ってたんだろう、近くに居たバンパイヤのマガジン外して貰って

中身を確認した、これバードショットかな これではダメでしょう。

スラッグ弾ではなくともせめてダブルオー いやスラッグとトリプルオーも

FRAG-12も渡そう フォーにショットシエルの交換を御願いした。


 見た目が今一に成ってしまった。 バンパイヤ達のファイヤーパワーを増強

したのと 装弾数が多いドラムマガジンに変更したのは良かったが、

ドラムマガジンの携行方法に難が有り 空間収納を探ったら丸くて長細いバッグ

しか見つからなかった、それにドラムマガジンを詰めてバッグを斜め掛けで

背負っているバンパイヤ達は何やらバレー部かバスケ部員みたいになった。

よし次行ってみよう、進軍再開である。

 




 森?・林?迄は順調に来られた、是より危険地帯に突入である。此処からは

俺が先行して行くが トーラさんの車両が手薄なので侵入前に改造と増員を

した。 ルーフ部にリモート作動のミニガンを前後に装着、(先程の仕儀で

対象がバラバラになろうと加減する事は出来ないと思った) そして増員

エルフ・バンパイヤ含めて15名をトーラさんの車両に出張して貰った。

トーラさんの車両は金属の屋根付きだったので キューポラ沢山付けて対応して

貰おう。序でにフォーにHMDS全員分作って貰った、これで索敵も容易に

なる。 それでは 出発、 木々を縫う様に走れば、何とか前進出来た。

次なる敵は何だ カメさんか トカゲさんか それとも恐怖の蚊か?



 何にも出逢わないまま2時間程進むと 森は開け 小さな池が出現した。

そろそろお昼なので休憩に入る、 お弁当を作って貰ったので折り畳み

テーブルを出して 皆でお昼にする、今日はシーフードサンドだった。

誰が作ったんだろう、とても美味しい。 基本塩とマヨネーズだが味に奥行きが

有る、なんだろう? サンドを剥がしてみたら納得した マスタードだ。

バターを塗った食パンの対を成すパンには薄くマスタードが塗って有る。

これが味の奥行きと広がりを出していたのか 勉強になった。


 食事が済んで、後片付けをしていると ”プ~ン”とあの独特の音がして来た、

蚊だな、 夜寝ていてあの音がするとおちおち寝て居られない。

 でも、おかしい。 音が段々大きくなる、 既に ”ブ~ン”になっている。

辺りを見渡すがその姿は確認出来ない。 何処に居るんだ?


 <太一君、皆のバイザーにサーマルセンサー機能を付与したからバイザー下げて

左側のボタン押してくれる。>   フォーから念話が届いた


直ぐ起動すると直前まで接近する個体を確認したので 手から放していたクリス

では無く、水鉄砲をクイックドロウで抜き撃つ。 その見えない蚊は俺の目の前で

縦半分になって落下した。  俺は先の戦いで思い知った、この魔獣と言う種族は

俺の前世の感覚では決して対応出来ない。 我々魔族(俺は人の筈だけど)でも

捕食対象としか 彼らには思えないのだろう。 所謂サーチアンドデストロイを

リアルで実行してくる 会話は儘ならない。殲滅しか手は無いと思い至った。


よく考えれば簡単な事だった、前世でも俺は食事をしていた、 当然だ。

  色々なソースから情報は得ていた 食物連鎖の頂点は人間だと、

人間は他の動物植物の命を奪って自分の命を繋いでいる。 でもここの住人

魔族は食事を取る必要は無い。 でも魔獣を狩る、この矛盾を俺なりに考えて

見た。  摂取する為に狩りをするのでは無い、 食べられる種類の魔獣も

存在はするらしいが 接敵した魔獣を狩る、 これは単純な事だと気づいた。

殺らなければ 殺られるのだ。 この世界の基本理念を思い知った、

必要と思われる時には 全力で対応しよう、と心に決めた。


 て言う訳で 先程俺の博愛主義は俺の魔法で変形する魔鋼の様にあっけなく

変化した。 ・・・情け無いけど この決意が無いとこの世界ではき残れない。



 連続して襲って来る 蚊 しかし音が五月蠅い為、接近して来る事が

先に分かってしまう、及び今はフォーのバイザーで視認出来るから 駆逐は

容易だ。 皆の協力で 全滅させた。 バンパイヤ達も笑顔だ。



 戦闘終了後、フォーが魔王様に報告及び バイザーの提供の為、一時離脱した。

今迄魔族領に居た蚊は ステルス性能は無かったのだ、突然変異だろう。

暫く待つしか無いな、 魔族領に住む未だ知らない同胞が危険に晒されるのは

気分が悪い。 銃火器のメンテナンスを行いながら 考えていた。


 暫くフォーが帰る迄時間が掛かるだろう。 そう考えて俺は周辺の探索を

試みた。 水辺だから他の魔獣も生息しているだろうとの考えで 周辺探索を

開始した。 


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