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飛ばされた世界で俺は,悪魔でした。  作者: 東狐
この地で俺の出来る事。
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149、 Xデー


 いよいよやって来た 用意は万端だ、獣人奴隷は集めて王城奥の広い部屋に

入れて有る、当然金は無しだ。 現在朝の4時、日の出前の時間だ 宰相と

相談して、流石に日付が変わった直後に事を起こす事は無いだろうと言う事で

日の出前からの対応とした、大体獣人との交渉事に儂がこんな朝早くから起きて

立ち会わなければならないとは 無念と言うより 腹が立って仕方がない、

その チイタなる獣人が現れたのなら、必ず捕縛して 目に物見せてくれよう。



 <そんな事言ってるけど 一部はもう時既に遅しなんだよねぇ~。>


何かフォーが独り言を言ってる、ふぁぁ~眠い まだ4時だよ、みんな早いね


 「何を悠長な事を言って居る 太一殿 待望のXでーですぞ! 気合を入れて

くだされ、そして括目してその行いを目に焼き付けるのです。」*ガープ


あれ? ガープさんそんなテンションだっけ?この件について。

 {肯定 マスター、そうなんです。ガープ様は先日救出された獣人の中に

蝙蝠型の獣人を見咎め 自分に似た存在に暴挙を働いた人族に新たな嫌悪を

見出された様です。} そうなんだ でもゴーレムな姿はそれっぽくないよね

 {肯定 マスター、多分フォー様が 自分の姿を余り気に入って居なかった

ガープ様に忖度して 今の姿にしていると思われます。}フォー忖度するんだ


 <酷いよ~ 太一君、するよ~だって上官何だよ一応 ガープって。>


今の言い様では 絶対に忖度しているとは思えない。三択の間違いでは

ないで有ろうかと俺は思う。


 <酷いよ~ 太一君。>


 「貴様ら煩い! 黙って括目せよ、そしてフォー。王城に乗り込んで彼奴等を

皆殺しにするならば儂も必ず参加するので 其処ん所宜しく。」*ガープ


・・・其処ん所宜しくってガープさん 結構軽いノリですね。


 「ちっ、違うのだ 太一殿。今迄の其方らの会話を聞いていて 何となく

自分でも使って見たくなっただけなのじゃ、深い意味は無い。」*ガープ


 ガープさんが育って来ている、と 思う今日この頃だな、良い事だと思う。


 「太一殿! 何を1人で完結しておるのじゃ! 失礼な。」*ガープ


おおっ、御免なさい、ガープさん でも 俺に忖度無く率直な事を言ってくれる

ガープさんは 好きですよ 之からもノリツッコミ御願いシャッス。


 「何だそれ、太一殿 シャッスって 新たな言葉! 一寸格好良いではないか、

それも頂いて良いか?」*ガープ


 チッ、チッ、チッ、 ガープさん ”一寸格好良い”では無くてですね、

チョットカッケ~です。


 「何と!格好良いとは、カッケ~なのか?」*ガープ


 はい そんな感じです、ちょっと江戸煩い的な要素が入ってますが大体合ってます。


 「それでは カッケ~は え・ど・わ・ず・ら・い・の意味を成すので有るな、

おおっ、新たな知識を身に着けてしまった。」*ガープ 


え~と、大体合ってますが、江戸煩いとカッケ~は同じ意味では有りません。


 「何ぃ~! では カッケ~と江戸煩いとは何が違うのじゃ。」*ガープ


ええぇ~っと、カッケ~は”カッコイイ”の近似値を言葉にしたと言いましょうか

何て言いますか、あっ 江戸煩いはですね、通称 脚気と申しましてですね

病気の1種です、最悪心不全で死に至る 危険な病気です 対策としては・・・・

等と おバカな話をしていると 帝国さん 動き出しました。








 「奴らは何をしておる 儂を何時まで待たせる積りじゃ」*帝王


 「帝王様 御気を静めて下さい、この遅々として進まぬ 時を不安要素に

感じさせるのも 彼奴等の常套手段やも知れませぬ、落ち着いて下さい帝王様、


帝王様が慌てては 家臣達に示しがつきません。」*宰相


(うむ、確かにそちの申す通りじゃ、 少し落ち着こう。 が! )*帝王


「だが、このままでは埒が開かん! 獣人どもを中庭に連れ出せ。」*帝王


 (だから、それは愚策だって思わないかな 無能帝王よ、いい加減にして

早々に死んでくれないかな、お前の息子は既に私の手中に有るから。)*宰相


<内緒の思惑です宰相の。>   なんで 解説してるのフォー


 そうやってモニターを見ていて気が付いたのだが、映像と音声として俺が

認識している事柄が今迄と違う事に気付いた。 前世なら画像と そこで発声した

音声だけが送られて来るが、このシステムは違う。

映像に映し出された 対象の心の声が 聞き取れるのである。

 何此れ、気持ち悪い!


 <ここだけ 違うの付けたんだよね 会議室。>  何付けたんだ

 <新型 深読みcam>  何を深読みするんだ

まあ便利だからいいや。



 獣人達を城の中庭に連れ出す兵士達、でも宰相さんが言ってた通りあの皇帝

短気だね、今6時だよ ゆっくり待てないのかね。


 <いいじゃない 折角やり安い場所まで誘導して来てくれたんだから。>


 暫くして獣人達全員が中庭の中央に出て来て その周りを大勢の兵士が

取り囲んだ。この中庭も当然監視エリアに含まれており 沢山のカメラが有る

(木が一杯有るからね) 俺は対策本部で朝の緑茶とおにぎり(梅干入り)を

食べながら モニターを見ている。色々な角度から撮影された 獣人達、

それを取り巻く兵士達、 絵面は物々しいが 一番引きで撮影されている

映像を見て思った、(流石宮廷だな多分専属の庭師が居て管理してるんだなぁ

とても綺麗な庭だ、録画して後でばあばと見よう。)


 <太一君は 着眼点が違うよね、割と緊迫している状況なのに 庭の造形を

見て関心してるんだから。>   失礼な、でも俺何も出来ないし


 <違うんだよ、少々面倒な物を獣人達に取り付けて有るんだよ。> なんだ?


 <あれ見て。>  フォーが指す一つのモニターを見る、そのモニターは

何故か白黒表示で(壊れたのかな)或る獣人の喉元を大写しにしていた。


 あの壊れてるモニターが何?


 <壊れて無いよ~、あれは危険性が有る魔道具を識別出来る特別なカメラで

撮影されている画像なの、被写体はその魔道具なの 良く見て。>


 もう一度壊れたモニターを見る <だから壊れてないって> 大写しになった

獣人(これは白黒)首に巻かれた首輪だけがカラー表示されていた。何此れ特撮? 


 <違うよ カラーなのが魔道具なの、あのチョーカー奴隷の首輪なんだけど

如何やら追加で奴隷の所有者から一定の距離が離れると首を切断する為の魔道具

らしいんだよ。>  なにそれ怖い


 <だから チョット面倒臭くなって来たわけ。>  何とかならないかな

 フォーあれって直ぐ外せるの?


 <外せるよ、だけど外すと人族にバレちゃうでしょ。>


 うん、じゃあ同じ様に見える物と取り換える事は?


 <出来るよ。>


 じゃあ 簡単じゃない。


 <!? 何々 太一君如何するの?>



 ええ~と、 先ずあの首輪の画像をなるべく多方面から録画します・

次に この映像を我が家の贋作制作委員会(大じいじ小屋)に持ち込みます・

制作委員会スタッフの現在制作している仕事を強引に止めさせます・

この画像をスタッフに渡して 早急に原寸大にて贋作の制作を依頼します・

暫く待っていると原型が出来上がります・

この原型を元に俺が魔法でコピー品を大量作成します(ミスリルで良いな)・

それをスタッフに渡して着色して貰います・

暫く待っていると 出来上がりです・ 御疲れ様でした 贋作再作委員会の方々

 てな訳でこれをフォーに渡して 奴隷の首輪と交換して来て貰います・

これにて 対策終了です。


 「何の騒ぎじゃ! 人が折角ドールハウスの屋根貼ってたのに!」*大じいじ


 「あの、太一さん 後でお話しが有ります。」*勇者


 大じいじの件はまあ良い(ドラゴン ドールハウス作ってるのか)しかし

功さんの 後でお話しが 何か気になる。


 <そんな事は如何でもいいの! 太一君凄いじゃない これで危機は去ったね。

でも 交換作業は獣人達回収する直前にしよう。>


 これで 後は回収するタイミングを計るだけだ。

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