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飛ばされた世界で俺は,悪魔でした。  作者: 東狐
この地で俺の出来る事。
146/418

146、 ボーナス発生


 あの日から5日経った、帝国の動きは無い。 俺はあの日には自宅に帰って来て

相変わらず 水やりに精を出している(それだけじゃ無いけどね) 

 自宅の2階に獣人族のラウスの対策本部を設けて、住人に手伝って貰って

監視している。 監視対象はラウスの人族交易装置(転移魔道具)の有る場所と

王城のいたる所だ、あの日の翌日 フォーとヴィーヴォの分体で夜間王城に赴き 

ヴィーヴォの能力で王城内の全ての樹木にカメラを仕込んで来た。


 対策本部は食堂の廊下を挟んだ対面に有り20畳程の大きさで2面の壁に

モニターが一杯くっ付いている。 1人で監視は難しので 3人と交代要員2人で

運用している、俺もラウスで経験しているので 楽な姿勢で食事等のデリバリ

サービスも導入してみたが、スケルツァンドとトランクィッロが当番の時 2人は

完全に寝落ちした(魔族なのに?) ので全身マッサージチェアは撤廃となった、

今は普通のリクライニングな椅子だ。(オットマン付き)24時間監視体制で

運用しているが今の所動きは無い。 まあ気長に待つしか無いのかな、

ホントに身代金払うのかな、なんかバリバリ犯罪者みたいだな俺、本当は

そんな事で稼いだお金なんて要らないんだけど フォーが既に身代金請求書を

送っちゃったし仕方ないな。








 現在王城は使えない 復旧作業中だ、5日経って洗浄作業は目星は付いたが、

井戸(飲料水)の使用は聖王国の神官を現在呼んでいる最中だ、その神官に

聖魔法の浄化ピュリフィケーションを使って井戸とその周辺を清めて貰わないと 

食事が作れない、 あの無礼な書簡が指定した日には間に合わないだろう

 あの忌々しい文言は今思い出してもイライラして来る、一体どうしろと

言うのだ。身代金払うか? いやいや軍人などそもそも使い捨ての存在だ、

そんな物払う必要は無い。しかし大丈夫か? 宮廷が軍属を見捨てたとの見解が

出るのは必至だ、ここの政治は文官と軍属の力学関係の天秤が釣り合って始めて

国を挙げて前進出来る、此処で帝国の躍進を止める事は出来ん、それは帝王として

出来ない払うか?しかし1千万ドルだぞ、我が国家予算の5分の1を放出するなど

考えられるか? 

駄目だ思考が負のスパイラルに巻き込まれて行く、 まだ4日有る。








 ぼくは我慢出来なかった、 おっとうを殺した人族を許せなかった、ねえねを

奪って行った人族が許せなかった、将軍様に 物投げちゃだめって言われてたけど

我慢出来なかった、投げちゃダメなら投げなければ良いと思って おっとうに

作って貰ったパチンコを握って 村の外に向かって走っていた そして

”早く 帰っちまえ~” て言い放ったと ほゞ同時にパチンコも放った。


 特に狙いを付けて放った訳でも無かったけど 沢山人族が居たので その一人に

丁度良く命中した、 人が倒れた後 沢山いる人族は全員同時にぼくの方に怖い

視線を向けて そして襲って来る行動を起こそうとする殺気を感じた、 直ぐに

次の弾(石)をパチンコに詰めようとしたけど 焦って上手く行かない、

多分 あと少しの時間でおっとうと同じ様に殺されるんだな、と おらは何となく

感じた、 ああっ、これでおっとうと合えるかな、おっかあゴメンね、ねえね

探して上げられなくてゴメンね。 ・・・”バッチン”・・・


 何か大きな音がして目が見えなくなった そしてぼくは首根っこを摘まみ

上げられて どこかへ連れて行かれるらしい、殺されなかったのかな?

と 思ったけど 眼が見えて来て最初に見えたのは 怒っているのか笑って

いるのか判らない顔をして泣いてるおっかあで その後死ぬより辛い折檻を受けた

(ホントに死ぬかと思った)。








 何か良い方法は無いか。 私は帝王様の知恵袋(宰相)なのだ何か良い案を

帝王様に提示せねばならない。 


 提示して来ている金額など有り得ない、金は払わない、他の対価が必要だ、

何か無いか 何か ・・・??・・???・・????・・・・・! 有った。


 相手が人質に金銭要求するなら その対価に此方も人質を使おう、 此方には

奴隷として飼っている獣人が居る、それを集めて対価とし 提案が出来る筈だ、

やって見る価値は有る筈だ 帝王様に御提案して見よう。




 「・・・・・と言う訳なのですが 帝王様如何でしょう。」*宰相


 「うむ 確かに有益な案であるな、では早速獣人奴隷を集める手配を致せ。」*

帝王  


 ある程度の人数で良いな 全ての獣人を開放する必要は無いであろう

大体 奴隷商人など怪しげな商人が 高値で取引されている獣人奴隷を手放すとは

思えん、それに 自由に行動している 獣人の冒険者ハンターは 非常に

強力で 人の兵士達では押さえつけるのは無理だ。それに 人族領に多く存在する

魔獣を処理する 大変有益な存在だ、彼らの自由を束縛するのは我が帝国の

不利益だ。







 5日目の夕方、宰相が執務室を出て 帝王の執務室に向かった知らせを受けた

俺は、フォー・ガープ・カランド・リトと供に対策本部に来ていた。


 <太一君 彼らは人質交換大作戦に出るらしいね。> 


 あれ、最初から其れなんじゃなかったっけ?


 <違うよ 太一君 人質とお金じゃあ無くて 人質と人質(獣人奴隷)を

交換する様に手配する見たいだね。> 


 ふーん 獣人族も奴隷になってる人が居るんだ、エルフだけじゃ無いんだね 

それでも良いんじゃないのフォー。


 <ダメだよ 太一君 それじゃあ、此方が要求したのは金銭。獣人じゃあ無いの

それにこの事で手打ちにすると舐めれれるのと 今後も有効だと考える筈。>


 じゃあ どうするの?


 <それは 全部頂きます 折角獣人奴隷も集めてくれるらしいからね。>


 はっ? 全部頂く? 


 <そう 全部。だって金銭払わなくても強制的に回収する予告は済んでるし、

相手がボーナスだか10日分の金利か何か知らないけど 追加報酬を出して来て

くれたんだもん、有難く頂くのは ”据え膳食わねば男の恥じ”って言葉は

太一君の前世の教えでしょ~。>  何か違う様な気がする 性的な意味で


 「フォー様 その奴隷なのですが 帝国に居る全ての奴隷を交換条件として

出して来るでしょうか。」*カランド  流石バンパイヤの王族の方


 「儂もそう思うぞ カランド殿良く気付かれたな。」*ガープ 


 此方も気が付いたんだ、流石だな 俺なんて全然気付かなかったよ。でも

残った獣人達は如何しよう 可哀想だよね。


 [それは 大丈夫 お兄ちゃん、 私とファーペン・キャラコで行って来る。]

 何リト何処行くの? 何するの?


 <多分リトちゃんは 残った獣人奴隷を探して連れて来る作業をしてくれる

様だよ 多分じゃない 全然余裕で事を成してくれると思うよ。>


 如何するんだろう 大体リトが人族領に1人で行くのがとても心配なんだが


 [だいじょうぶ、ていおうが 考えていることぐらい おみとおし。

どれい商人は じゅうじんどれいは てばなさない。あと きぞくのいちぶも

じぶんの しゅみで、てにいれた じゅうじんは てばなさない。 いま 

じゅうじんどれいを あつめている さいちゅうだから、じゅうじんどれいは

いないと うそ ついた、どれいしょうにん と きぞくは 

じゅうじんどれいが とつぜんいなくなっても、いぎを もうしたてられない 

はず。いまのうちに じゅうじんどれい を かっさらうのは、たいみんぐてき

にも いましかないの。こういう おんみつさぎょうは、 リトとくいだから 

わたしに おまかせ なの。]


 おおっ、初のリト長台詞感動致しましたってリト良くわかってるね。


 [おにいちゃん、折角 そこに モニター有って 声も聞こえるんだから

ちゃんと聞いて無いとダメでしょ! ちゃんと聞いてれば判ったよ。]


 ・・・怒られちゃいました・・・でも何で長台詞とお小言の時の話し方が

違うんだろう?


 {肯定 マスター、それがリトです。女です変幻自在です我儘ボディです。}


 何だろ、何となく納得している俺がいる。


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