144、 後始末
ぐぬぬっ、許すまじ 獣め。
「隊長、このまま帰っては遺恨が残ります。ここは一矢報いる為に良い
道具を持っております、此れをお使いに成られたら良いと思います。」*
魔鋼研究部職員
「それは何だ。」*隊長
「はい 紅茶の茶葉に偽装した爆発物です、お茶を入れようとして急須に
茶葉(爆発物)を入れて お湯若しくは水を注いだ瞬間爆発反応を起こす物
です 魔鋼研究部第三課茶用分公司推奨商品です、これは使えます。」*
魔鋼研究部職員
魔鋼研究部第三課は魔法を使用しての暗殺研究機関 毒・罠等を使用する
酷く汚い流儀の暗殺部隊が存在すると聞く、何分闇の機関の為その情報は
ほゞ表には出ず、そこで使用する魔道具など表面化する事はほゞ皆無だ。
自分の出自が明るみに晒される危険を冒してでもこの危険物を私に差し出すとは
この者も相当に頭に来ている様だな。
「よし 判った、その案に乗ろう。」*隊長
もう私にはこの場所で出来る事は この危険物を残して立ち去るのみだ。
ミスリルの板の周りは盛大に掘り返してしまったので 兵士にその危険な茶葉の
袋を投げ上げさせて ミスリル板に乗せた、 撤退しよう。
全部聞こえてたし 見てますけどね。
どうやら撤退するらしい お土産を置いて、まあ居なくなる迄見送るかな。
撤退準備を始めた人族の軍隊、そろそろ出立かなと思っていた所に突然
”早く 帰っちまえ~”って子供の声がした 直後 ”ヒュンッ”と音がして
先程の魔鋼研究部職員の魔法使いが倒れた。 何が起こったんだ?
辺りを見回すと村の入口から出て直ぐに先日の子供がスリングショット
(日本名パチンコ)に次弾装填しようとしてアタフタしていた。
拙い、軍隊相手に子供1人で喧嘩売ちゃダメです、フォー拙いよ助けなきゃ。
っと思った所で ”バッチン”音と供に辺りが真っ白に成った。 何?
一瞬ホワイトアウトしていた視力が戻り辺りを確認出来る様になると村の外には
人族軍全員が倒れていた、 ・・・誰がやったんだろう・・・
隣で手を上げてるリト、何時も首から下げているヴィーヴォの分体達、
いつの間にかフードの中から伸び上がって肩に前足を乗せてるアハト(ひさしぶり)
何故か村外、転移装置横のカメラの木も枝をワシャワシャして挨拶をして来る、
(貴方も電撃出来るの?) そうだ子供は無事かな。
子供は村の入口で多分母親だろう 既に村内に運ばれてこっ酷く怒られている
あれはお任せしよう。 さて やってしまったものは仕方がないが 如何しよう。
<太一君 良かったじゃない これで又身代金貰えるよ。> そうじゃねぇ
でもフォー、このままじゃあ拙いよね。
<そうだねぇ~ 何処かに隔離しておきたいけど村の地下牢拡張する?>
う~ん 危険な人達村に置いとくのはダメだよねぇ 何か無いかな。
{提案 マスター、人族は魔族領では魔鋼から発せられる濃厚な魔力によって
体調不良になります、是は本格的に魔族領に侵入した場合ですが 魔鋼で牢を
作成してその中に奴らを幽閉し管理すれば 人族は良い感じに調子悪くなります
弱体化するので 管理するのも楽になる筈です。} 成程良い案だ
<太一君 追加でその檻 以前バンパイヤが住んでた村に置こうよ 実は
丁度いいんだよ。> 何が丁度いいんだ?
<ああ あそこ良い感じに人族領に近いし 此処
からは1000キロ程離れて
居るから あそこで開放すれば この場所も印象も惑わせられるでしょ~>
ほんと こう言う案件の悪知恵はフォーは天才、流石悪魔だ。
<お褒め頂いて有難う、って酷いよ太一君 折角知恵を絞ってるのに。>
ごめん 言い過ぎました。
では村の外に出て兵士達が倒れている場所の近くに移動した、アマが保有
している自宅敷地を掘り返して得た魔鋼の塊で牢屋を作る(アマが)そして
内部に生活に必要なトイレ、ふろ場、食事が作れる場所(あえてキッチンは
出さない)、食材と寝具。 こんな感じで良いかな、兵士を中に入れてっと、
アマ蓋してくれる。
出来た 真っ黒なでかい箱。これ後如何するの? ってアマ蓋に穴開けといて
くれた?
{不明 マスター、なぜ穴なのですか?} やはり分かって無かったか
アマ、人って呼吸しないと死んじゃうでしょ、だから穴。 ああ あと
光星電球も付けといて、薄ら明るい位で 点けっぱなしで。
{合点 マスター、了解しました。}
後如何するのかと思ったが フォーが転移で置いて来た。 (そうだよね)
<さて 後片付けが終わったら 後始末だよね 是は私がやるね。>
フォーが 請求書を書き始めた、(そこからかい) 色々用意してから一度に
事を起こすらしいので 俺は今の内に村外の大穴埋めに行って来よう。
太一君が居ない間に やる事はヤッテ仕舞いましょう、実は請求書は一番
最後で良いのです、先ずはお仕置きです。
お土産のお茶は おバカですねぇ 綺麗な多分シルクの袋に入っていますが
袋表面に ”高級茶葉”と”魔鋼研究部第三課茶用分公司推奨商品”て書いて
有ります、このまま渡したら 私がやりましたって言ってるの分かんないらしい
ですねぇ まあ そのまま利用させて貰います、 早速始めましょう。
私の空間収納に入ってる 太一君が頑なに言葉にしなかったオブジェクトを
ゴミ袋に半分位入れて空気を多めに入れてから口を接着する オブジェクトが
無くなる迄制作する、(90リットル袋で20個出来た)これを先ず王宮に有る
全ての厨房で使用する井戸に転移で送ります。次に先程のお茶の袋に少しだけ
現物を残して これも又オブジェクトを置いた井戸全てに茶葉自体を水中へと
転移する。・・・多分城内は現在阿鼻叫喚でしょうね、そして綺麗なお茶袋を
皇帝専用厨房の井戸の近くに転移する、証拠ね。
そして請求書を皇帝の執務室に転移する、 これで御仕舞。
久しぶりに悪魔ぽい事をしましたね、まぁ元悪魔ですが。
丁度太一君が土木工事を終えて 戻って来ましたね。




