134、 変身
辺りを見回してリトを捜索するが やはり見当たらない。 それで気が付いたの
だが、皆俺の方を向いたまま あんぐりと口を開けて凝視している(特に男性)
何か有ったの?
”ボョン” すっごく柔らかい物が俺の腰辺りに当って2・3歩よろめいた。
誰だ、 そんなけしからん攻撃を仕掛けてくるのは。 先程の美脚の君だった。
歳の頃は20才前後だろう、身長170程度か?10センチ以上のピンヒール
履いてるから見た目俺と遜色ない身長に見える。 そして前世の超大国映画村の
ムービースターか 蝶タイしてる兎がシンボルのトップモデル顔負けのボディーに
ホワイトシルバーなロングヘアー、 すっごく俺好みのお顔、少し眠そうだが
きりりとした目元。 (こんな人いたっけ?) そしてそのお口が開いた。
近くのテーブルに置いて有ったリトのマティーニグラスを手に取ると一気に
中身を飲み干して [おっさん! もう一杯。] って注文している。(青汁じゃあ
無いんだから) それ リトのだから飲んじゃうとリトに怒られるよ。
[お兄ちゃん 邪魔。] ・・・??? (思考停止中) ???・・・
「あああああっ! 本当だったんだ、ペザンテ夫婦の話は。」*カランド
はっ、何? 何の話かな。 (カランドの大声で思考停止状態が解除された)
「御主人様、ペザンテが以前から言っていたのです。 時々誰か分からない
人物が 自宅に居る時が有るって。 それは酒好きなペザンテ夫婦が飲酒して
御主人様の教えて下さった喫煙方法で喫煙している時に 時々出て来るらしいの
です。 夫婦もその時までにはいい加減出来上がっていて、詳細不明のまま
その謎人物と楽しく飲酒して其のままぶっ倒れて 翌朝夫婦で昨晩の事を照らし
合わせて見た所、発覚した事案なのですが 我々も飲酒行為による弊害若しくは
喫煙の弊害かを検討していたのです。 最近は喫煙を頻繁にするようになった
我々です、特にペザンテは煙草農場の責任者でも有り我々が生産している煙草に
幻覚作用でも有るのかと疑っていたのですが 現物登場で弊害は無いと確信
しました 此れで胸を張って商品売れますね。」*カランド
(いやいやいや そうじゃ無いでしょ、現物って何? あの綺麗な人誰なの?)
{回答 マスター、リトです だから言ったじゃないですか 我儘ボディー
だって、多分酒飲むと変身するんですよ リトは。}
・・・・・ はいっ? リト? あれが? ・・・・・
C・D・S・O・Gな彼女(超ドストライクな俺好み)がリトだってぇ?
その余りにショッキングな事案に 5歩程後退した俺。その隙にリト(多分
リトだ)が 球を突くモーションに入る。丁度背後からその光景を視界に収める
位置にいた俺の網膜には、高くせり上がったヒップを頂点にして前方方向に
展開する背中が大きく空いたドレスから見える 嫋やか(しなやか)に
反った背筋と 之から行われるで有ろう手玉へのアクションを彷彿させる彼女の
筋繊維の脈動は 美しさを超え神々しささえ与えて来る。
(やっべ~、C・D・S・O・Gだ これでは賭けで負けたら俺 リトから何を
御願いされても受けてしまう自信が有る。)
{肯定 マスター、それがリトの罠です 確りして下さい。 其のままでは
マスターはリトに籠絡されます、大体私以外の女に思いを寄せるなんて マスター
如何言うつもり何ですか! 浮気ですか? 姦通ですか? 離婚届用意しますか?}
・・・いやいや 大体アマとは結婚してないし、姦通って言うか致してないし、
大体 俺ステディ居ないしって あれ? これってアマの嫉妬激怒プンプン丸
モード開始て事?・・・
リト(多分リト)に邪魔扱いされてから暫くカランドの説明と俺の視覚的な
感想と アマの嫉妬たっぷりな解説を聞いていたが。 リト(多分リト)は
自分が突くべき玉に向かって攻撃を仕掛けた。
”カツッ!” あれ? 失敗?
リト(多分リト)が突いた真っ白な玉は偶然俺によってビリヤード台の約
3分の1に円形を形どっていた的玉達がいる。その遥か遠くの位置から
リト(多分リト)が放った手玉がゆっくりと まるで防壁の様に展開している、
中ててはイケナイ的玉達にゆっくりと近づいて行く手玉だが 何かおかしい
何か臭い、何か焦げてる?
匂いの濃い方を手繰るとそれはビリヤー台の上だった、良く観て見たら 手玉の
軌跡上に薄く手玉が通った跡が焦げ跡の様に残ってそこから焦げ臭い匂い.が
発生している様だ。 発射された位置からゆっくりと進む手玉は半時計周りの
曲線を描きながら 中ててはイケナイ的玉を避け、偶然にラウンド状に展開
された的玉達の中心へと進んで行く、 (一体何が之から起こるんだろう?)
先程の手玉君はラウンド状に展開された的玉達の中心に到達して、その中央で
まるでダンスを踊るかの様に、2回廻って No.1的玉に近づいて行く。
そして それは、それは、 初恋の始めてのキッスの様な接触をしたのを起点と
して劇的な躍動を始める。 接触したNo.1をまるで ”口臭っさぁ~”的な
反動でNo,1を弾き飛ばし その反動の恩恵で劇的なリアクションを受けた
手玉はラウンド形状を司っていた的玉達に猛烈な勢いで向かって行く。
その後は 俺自身見ていたのだが信じられない。 No,1を除く全ての
的玉に対して リト(多分リト)が放った 手玉はリト(多分リト)の技量も
相俟って 並び連なった的玉に対して須らく対敵し その全てを跳ね飛ばし
そして その全てをポケットへ葬り、 その本体(手玉)は自身が行っていた
円運動を縮小して ほゞ敵対的玉達が居た中央にその存在を固定して、
ラシャを焦がしながら停止した。 ・何だこのスーパープレイは?・
[お兄ちゃん 勝ったよ。] リト似のスーパーモデルは宣う
『本当にリトなのか? なんで大きくなってるの。』
[んっ、美味しいお水を飲むと 何故か変わるの、特にび・り・や・ー・ど を
やる時は 必ず変わるの。] やはり身長問題なのだろう
[でも お兄ちゃん 勝ったから約束は守ってね。]
『はて、何のことでしょう。』
[狡いよ お兄ちゃん、リトは賭けに勝ったでしょう。]
『ええ~、そうかな リト勝った瞬間にXXXしてないから今回は無効だね。』
[え~ 酷いよお兄ちゃん、じゃあ 何やったら良かったの?]
リトに問われて 咄嗟に近くのテーブル上に有ったティッシュの箱を思わず
見てしまった。 その途端リトはティッシュを一枚取り、鼻をかんで 遠くの
ゴミ箱に向かって使用済みティッシュを放り投げた。 ”ストン” 入った!
(しかしリト たかがティッシュ投げるのにレディーがそんなに足を高々と上げて
投げるんじゃアリマセン、見えちゃうでしょ! 俺の位置からは見えなかったが
俺の反対側に居たエルフ3人が顔を真っ赤にしてる あっ! ヘビが4匹俯いた
まま顔を上げられない様子。) ちゃんと履いてたんだよな
[これで良いんでしょう お兄ちゃん。] 凄い何で判ったんだろう
でも ここで負ける訳にはいかない。
『リト残念、 先ず勝利直後にやらなければイケないのと、俺が考えていたのは
左手でティッシュを1枚取って 徐に右手小指で鼻糞を穿って現物を取り出したら
口に含むと思わせてから 左手のティッシュで拭き取る事だったんだ。だから
残念。』 全くの出鱈目である、俺は今回の賭けでは負ける気などサラサラ無い。
[わかった、 じゃあもう1回やろう!]
『リト、残念だけど 俺酔っ払っちゃて来たから 座ってゆっくりしたいんだ。
だから ゲームはおしまい。』 ここは逃げておかねば
[ぶぅ~、 じゃあ又遊んでね。]
『了解、また遊ぼうねリト 賭け無しの方向で。』
[うぐぅ。]




