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召喚勇者は世界を救わない  作者: 粉みるくススル
ヨルムンガンド
57/74

17.クリスマスパーティー

「これは買い取れませんねー」


ダジャンさんが丸焦げの七面鳥をみて頭を抱える。


「そもそも七面鳥の身は猛毒ですから食用にはなりませんよ」


丸焦げの七面鳥は『収納』の肥やしになりそうだ。



マリエルさんを信用していないわけではないが、念のためにダジャンさんにクリスマスについて聞いたら本当に「カップルや新婚さんに腐った卵を投げつける」イベントだそうだ。

マリエルさんみたく恨みをぶつけるわけじゃなく、二人の幸せを祈るためイベントで、腐った卵をぶつけるのは「二人の愛は腐らない」という意味だそうだ。


そんなわけだから、クリスマスに特にパーティーするわけではないけどあえてここは日本式を持ち込んでパーティしちゃいますよ。

そう日本式クリスマスパーティといえばあれ、あれなチキン。



まずは丸鶏を解体して色々な部位を作る。

それを塩を混ぜた牛乳で半日ほど漬け込む。

漬け込んだ鶏を汁ごと30分ほど煮る。

煮えたらそれをボールなどに移して(少量の煮汁も同時に)スパイスを混ぜる。

鶏とスパイスをよく混ぜたらそこに小麦粉を入れてさらによく混ぜる。

出来上がったタネに衣用の小麦粉をまぶして高温の油で一気にカラっと揚て完成。

衣用の小麦粉をまぶす時に、スパイスを混ぜ込んだタネをしっかりと鶏に纏わせるのがコツだ。

ちなみにスパイスは

オレガノ 小さじ1

チリパウダー 小さじ1

セージ 小さじ1

バジル 小さじ1

マジョラム 小さじ1

コショウ 小さじ1

塩 小さじ1

パプリカ おおさじ2

にんにく粉 小さじ1

オールスパイス 小さじ1


これであれなチキンぽい揚げ鶏の完成。


あれなチキン作りに集中していたらミリアが他にも色々料理作ってくれていた。

これでパーティーぽくなるな。

ちなみにご飯も炊いた。

僕は、あれなチキンには白いお米派だ。



12月25日夜。

クリスマスパーティーだ。

みんなでいつもより豪勢な食事をするだけだが。

この食事会には、パーティーメンバーや知り合いを呼んだ。

賑やかな食事会となった。

ルミナスさんが両手にあれなチキンを持ってウロウロしていたり、マリエルさんが両手に腐った卵を持ってウロウロしていたり、一部カオスだったが。

あとアグニさんが「熱っ」と言いながら揚げたてのあれなチキンをハムスターのようにちょっとずつ食べていたのは笑ってしまった。

猫舌ならぬ獅子舌か。



「ナオトさんは勇者ですよね」


「え」


パーティ中に、いきなりルミナスさんの爆弾発言。

そんな発言に周りは驚いて・・・ない。


「もしかして隠してました?それならもっと自重してください」とダジャンさん。


「最初はびっくりしましたが、あの能力といい、魔法やスキルといい異常ですよ」とエドさん。


「兄さんは普通のつもりでいたけど、僕らから見たら普通じゃないからなぁ」と子供達。


「ノブが作ってくれた料理と同じものを作れるのですから確信してましたよ」とルミナスさん。


ばれてーら。

というか何で勇者ってこと隠してたんだっけ?何が目的だったっけ?


「ちょっと思考がユニークスキルに持っていかれてますね。害はないですけど何か目的があるのなら強く意思を保ってください」


ルミナスさんは何を言ってる?


「勇者の持つユニークスキルは、欲望を力の源としたスキルです。使えば使うほど欲望が肥大化して感情を理性でコントロールできなくなり、欲望に忠実に、ユニークスキルの元になった欲望が行動原理になります」


そういえば頼まれてもいないのに何で僕はいつも料理を作ったり、色々な物を作ったりしているんだ?

いや、物作りは楽しいけど。

何もない所から形あるものを生み出すことが最高に気持ちいいけど。

そう言えば、ダンジョンで色々な素材手に入れたなぁ。あれで色々作りたいなぁ。

素材のためにまたダンジョンに潜らなければ。


急に我に返った僕は「思考がユニークスキルに持っていかれている」という意味に状況に戦慄した。


「今、ナオトさんに意識が混濁する魔法をかけました。上手くユニークスキルの人格にだけかかったようですね」


「は?」


ルミナスさんは話を続ける。


「ユニークスキルの人格と言ってもそれもナオトさんです。人の意思や感情は色々あります。普段は、理性の元に一つにまとまっていますが、ユニークスキルの活性化によって欲望や願望の元に他の意思や感情が纏まるという状態になっているのです」

「これはナオトさんに限らず今までの勇者が皆そうでした。大抵、ユニークスキルに支配された勇者はアースガルドに良い結果を残していってくれるので問題視されてませんが、ユニークスキルを暴走させた勇者のほぼすべての末路は、行方不明です。ある日、突然消息を絶つのです」

「ナオトさんも気を付けてくださいね・・・」


楽しくパーティをしていたら急に重く重大な話を聞いた。

なんて日だ。



早く地球に帰りたい僕は、こんな話を聞いて動揺するはずなんだが、割と冷静だった。

地球よりもアースガルドも楽しい。

そう思っている自分がいる。そして何より新しいものを作り出したい気分になっている。

駄目だ、意識を持っていかれる。





_____________________________

名前 真神尚人 17歳

種族 人間族

職業 勇者


レベル 10

HP 3000/3000

MP 2862/2862 

力  550

体  510

俊  510

魔  600


【スキル】

万物創造 共通言語認識 電脳

狩人 剣術 刀術

投擲 体術 ゴブリン式格闘術

回避 解体 火魔法

水魔法 風魔法 土魔法

回復魔法 重力魔法 生活魔法

状態異常魔法 弱体化魔法

遠見 警戒 索敵

空間認識 料理 農業

状態異常耐性 並行詠唱


【称号】

異世界人 勇者 閃光のマヨネーズ

盗賊スレイヤー 帝国勲章 カレーの王子様


【固有魔法】

ブリットショット

ブリットバースト

リバイブ


【装備】

アダマンタイ(トウ)

皮の鎧

手甲

お洒落なマント

_____________________________


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