11.先生!緑茶に砂糖は邪道です
ゴブリン式格闘術を極めるとゴブリン横綱とか呼ばれるのであろうか。
まわしと髷のゴブリンが相撲を取ってる夢からの目覚め。
起きたら昼前だったのでブランチを。
宿屋の食事は、ヨーグルト発酵のパンにチーズと野菜のスープ。焼いたベーコンとソーセージ。オイル漬けの小魚をオリーブの実とニンニクと一緒に温めた物。
そこに、昨日狩ったムカデ肉を炙って出してもらった。炙りムカデ、ネーミングは不味そう。
悔しいけど味は良いんだよ味は。あの姿を思い出さなければ・・・。
食後に子供達も食堂にきたので炙りムカデとポップゴブリン豆を味見してもらうことに。
『収納』からポップゴブリン豆を取り出し、塩、塩バター、キャラメル、カレーを作った。ポップゴブリン豆にそれぞれの調味料をまぶしたり混ぜたりするだけだけど。
炙りムカデもポップゴブリン豆も大絶賛。
子供達がムカデに抵抗なくてちょっと引いた。
ムカデよムカデ。エビやカニは嫌がるのにムカデは平気なの?甲殻類は虫ぽくて忌避されてるのではなかったの?
色々疑問があったが一言で解決した。
「食べられるものは何でも食べる」
逞しい。
ポップゴブリン豆は奪い合いになるほど大人気。特にキャラメル味はあっというまに無くなった。
宿屋の店員や他のお客さんにも配ってみたらカレー味が好評。
子供達にせがまれたので材料はデータのまま『万物創造』で作って『収納』から出す。
まだ作り方は公開したくないしね。
部屋に戻りスライムオイルと石鹸の合成物の作成実験をする。
スライムオイルと石鹸を『万物創造』で合わせると粘性の液体、石鹸オイルと仮称しよう、それが出来た。
早速、自分の体で試したが、体を洗うには適さなかった。
汚れは落ちるが、泡立ちが悪く、洗い心地がヌメヌメする。
頭を洗ってみる。泡立ちも良く汚れも落ちる。ヌメヌメ感も気にならない。
洗髪後の様子を見ると、髪もキシキシしないし逆にしっとり感がある。
スライムオイルの独特な匂いが少しあるが香料を混ぜれば問題ないだろう。
これをスキルなしで作れないと意味がないので、スライムオイルに石鹸をぶち込んで作れるか試してみた。
石鹸がオイルに溶けなかった。
次にスライムオイルと液体石鹸を混ぜてみた。
これは成功。この法式で行くか。
石鹸オイルのいくつかを子供達に渡してからダジャンさんの店に。
工場の資金は契約があるから問題ないが、色々買い物したり材料を買ったので手持ちが少ないし、作りたいものがあったので材料費も欲しい。ダジャンさんにいくつかレシピ売らないとな。
ダジャン商店に入ると大賑わいだった。
マヨネーズ販売口とか、マヨネーズ専門売り場が出来てるし。
ヨーグルトも売っていたがすでに売り切れていた。
店員さんに頼んでダジャンさんを呼んでもらったら、豪華な部屋に招かれた。
しばらくお待ちくださいとお茶を出されたがこれって緑茶?うん、味は緑茶だ。緑茶は落ち着くけど一緒に砂糖が入った壺が出てきたのは解せぬ。緑茶に砂糖は邪道。
コーヒーってないのかなぁ。コーヒー豆はまだ見かけたことがない。
しばらくしてダジャンさんがホクホク顔で登場。
「ナオトさん、マヨネーズ大人気ですよ!」
興奮気味のダジャンさん。
今、オワリではナオトマヨネーズが大ブームだそうだ。
ナオトヨーグルトも人気だがマヨネーズほどの生産量ではないので売り切れ状態が続いているそうだ。
「時期に真似されて類似商品が広まるでしょうがそこはナオト印です。ブランド力で勝負です」
ナオト印と共にマヨネーズを考えた凄腕冒険者ナオトこと閃光のマヨネーズの名前も広めているらしい。
マジで止めてください・・・。
テンション落ちながら先ほど作った石鹸オイルを使い方を説明しながらダジャンさんに渡す。
「さっそく試してきます!」
ダジャンさん何処か行っちゃったよ。
ああ、緑茶お茶美味しい・・・。
しばらくして頭ずぶ濡れのダジャンさんが興奮して戻ってきた。
「これは売れますよ」
材料のスライムオイルを仕入れなどを相談して石鹸オイルの話は終了。
続けて4種のポップゴブリン豆をダジャンさんに渡す。
目の色を変えて食べるダジャンさん。
材料はゴブリン豆と伝えると更にテンションアップ。
ゴブリン豆は食用には向かず、飼料や肥料用に安く大量に流通しているそうだ。
ゴブリンがあれだけボロボロ落とせばそうなるか。
「原価がかからず大量に作れて美味しい。ナオト印の最高の新商品ですよこれは!」
ここで交渉。
レシピは売るけどポップゴブリン豆を自分たちで販売して良いか聞いてみる。
もちろんですと了承。更に売り場として市場の一部をダジャンさんの方で用意してくれることになった。
さて売値だが、ポップゴブリン豆のレシピは金貨100枚。
それぞれの味は、塩とバターは無料だがキャラメルとカレーは、金貨100枚ずつで売った。
金貨300枚になった。
ダジャンさんと相談してポップゴブリン豆という名称は食指が動かない可能性があるとしてポップコーンという名称にした。ダジャンさんはポップ豆を推していたけどポップコーンの方が馴染みがあって譲れなかった。
ここでちょっと気になっていたダジャン商店のお茶のラインナップを見せてもらった。
紅茶が主だったが、緑茶も売っていたので購入。しかし高いな。
庶民で人気の薬草茶の10倍以上の値段だ。
高い理由を聞いたら紅茶はエルフ族が作っていてそこから輸入しているからだそうだ。
緑茶は初代皇帝ノブナガがエルフ族から未成熟な茶葉を買い取ってそれを自らの発案で加工したものだそうだ。緑茶は高いが一般にも流通されているが、違う加工したものに抹茶というものがあり、そちらは皇族や貴族しか出回ってないそうだ。
他に面白い茶はないか聞いたところ試飲を勧められたのでいくつか飲んでみる。
カカオ豆みつけた。
粉末にしたカオカオの実をお湯で溶かして飲むというカオカオ茶だがどう見てもカカオ。
砂糖を大量に入れたらココアぽい味になりましたよ。
ちょっと興奮して値段聞いたら超高級品だった。
エルフ族が作っている茶で気付け薬代わりに使われているそうだ。苦いもんな。
人気のある茶ではないが仕入れ値が高いのでどうしても値段が上がってしまうそうだ。
ダジャンさんに砂糖を大量に入れたカオカオ茶を味見して貰ったらうっとりしてた。そういえばこの世界って甘味が少なかったな。
カオカオの実があれば新しいお菓子が作れると伝えるとカオカオの実を仕入れるとダジャンさん張り切ってた。
カオカオ茶も買おうとしたらダジャンさんに頂いてしまった。革命的な飲み方を教えてくれたお礼だそうだ。
砂糖入れただけなんだけど。
緑茶に砂糖入れる癖に何故カオカオ茶に砂糖を入れた人がいないのか疑問だらけだ。
お茶の次は金属や木材、ガラスなどを見せてもらった。
色々な種類の木材とガラス板を購入。
鉄や銅の他に鉱物系の魔物が落とす金属をいくつか見ていたらクロムを発見。
この世界では顔料として使われているようだ。そのためか安かった。
大量に購入。
これでステンレスやクロムメッキなどが出来る。
良いものが買えたとニヤニヤしながら帰る途中に市場で肉や野菜を購入。
ジャガイモが安売りしていたのでこれは大量購入。
ついでにゴブリン豆も買おうとしたらおまけで大量に貰った。
ゴブリン豆って本当に安価なんだな。
さて帰って色々作りますか。
いつのまにかマヨネーズ好きはマヨラーと呼ばれていた。
ナオト印の商品好きはナオラーと呼ばれていた。
解せぬ。
「ナオラー一号は、私ですからね」
とダジャンさんの弁。
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名前 真神尚人 17歳
種族 人間族
職業 勇者
レベル 6
HP 1800/1800
MP 1862/1862
力 350
体 310
俊 310
魔 400
【スキル】
万物創造 共通言語認識 電脳
剣術 刀術 投擲
体術 ゴブリン式格闘術 回避
解体 火魔法 水魔法
風魔法 土魔法 回復魔法
重力魔法 生活魔法 遠見
警戒 索敵 空間認識
料理 状態異常耐性 並行詠唱
【称号】
異世界人 勇者 閃光のマヨネーズ
盗賊ハンター
【固有魔法】
ブリットショット
ブリットバースト
【装備】
打刀無銘
皮の鎧
お洒落なマント
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