表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
少年マノンと勇剣の英雄譚  作者: キューブ・V
3/73

少年マノンと勇剣の英雄譚 序章「少年と剣の旅立ち」第二話

読んでくださりありがとうございます。

文脈や言葉遣い、構成などの知識を持ち合わせていない素人が書いた作品です。 

よろしければブックマークや感想をコメントしていってください。

朝焼けが、にじむように東の空に広がりはじめ僕は馬車の中で目を覚ました。

現在地は都市 マッシモの近郊に位置する街道の野営地。


眠たげに目をこする僕に御者のおじさんが声をかける


御者のおじさん「よう坊主!よく眠れたかい?まさかあんな夜更けに、馬車を出すことになるとは思ってなかったよ!でもドビーの旦那のお願いじゃ聞かないわけにはいかないしな!」と

がはは!と笑いながらおじさんは出発の準備をする。


僕は昨日、夜逃げ同然でマッシモから出て今に至る。


マノン「まさかこんなことになっちゃうなんて…近所の人達やスカーレットさん、ギルドの方々に挨拶もできなかった…でも早く逃げないとアランさん達に何をされるかわからなかったからな」


僕がマッシモを逃げ出した理由は追放された元パーティ 太陽の炎「サンライトフレア」のリーダーアランさんに大変疎ましく思われて、貴族の奴隷として売られそうだったからだ。


幸いパーティメンバーのドビーさんの気遣いでその日のうちにマッシモを脱出することができた僕は今隣りの町を目指している最中でした。


諸々の準備を済ませた僕は、また御者のおじさんが走らせる馬車に乗って隣町付近の「奈落の渓谷」までやってきました。すると急に馬車が止まり馬が荒ぶる声が聞こえてきました。僕は外に身を乗り出しおじさんに声を掛けました。


マノン「おじさんどうしたんですか?急に馬車が止まって馬も興奮してるみたいですけど?」


御者のおじさん「馬車の中に隠れてな坊主!前を走ってた馬車がどうやら襲われてるらしい…しかも相手が悪いなアレは ここら辺では滅多に見ないレッサーワイバーンだ…!」


マノン「レッサーワイバーン!?Bランクの魔物じゃないか!サンライトフレア全員でかかってギリギリ勝てるくらいの相手だ…僕なんかじゃ到底太刀打ちできない。」


御者のおじさん「幸いなことに前の馬車は護衛を連れていてレッサーワイバーンの注意を引いてくれてる。この間に迂回して隣町まで向かっちまおう。 前の連中には悪いが自分の命には代えられない。」


レッサーワイバーンは馬や牛より少し大きく魔法やブレスは使ってこないが、凶暴でしっぽに猛毒のある翼竜だ 近辺では極稀に見られるモンスターで発見が確認されたら、国やギルドから討伐依頼が出される。そんなモンスターが今目の前にいる事実に僕は震えてしまった…


御者のおじさんが馬車を走らせようとした時


???「キャーーーー!誰か助けて!」と悲鳴があたりに響いた


僕はその悲鳴を聞き、もう一度馬車から顔を出しレッサーワイバーンに襲われている馬車のほうを見た。

そこには生きているか死んでいるかわからない騎士達が何人も倒れ、その奥にきれいな服を着た女の子とその子を守るためにレッサーワイバーンの前に立ちはだかる魔法使いの女の人がいた。


魔法使いはもうすでに満身創痍だったが、女の子を守る為に魔力を振り絞って付近にある土を魔力で固めたストーンバレットをレッサーワイバーンに放った!

でも、それはレッサーワイバーンを捉えることはできたがダメージをほとんど与えられなかった…

そしてレッサーワイバーンはその魔法使いを翼で弾き飛ばしたのだった。


そして何も障害がなくなったレッサーワイバーンは、女の子にじりじりと迫る…まるで上質な餌を見るかのように舌なめずりをしながら、そんな光景を見た僕の心に、ある言葉がよぎる。

その言葉は、亡くなった両親がくれた御伽話の本に出てくる英雄の言葉 「困っている人がいたら助けるのは当たり前!方法がわからなくてもとりあえず首を突っ込め!なるようになる!」だった。

普通に考えれば、なんて考えなしな言葉だろうと思う。でも今この状況にある僕の体を動かすには十分な言葉だった!


僕は馬車から飛び出してレッサーワイバーンと女の子のほうに走る!御者のおじさんが叫んでいたがもう後戻りはできない!そして僕はレッサーワイバーンの背中に飛びつた!


背中の違和感に気づいたレッサーワイバーンが雄たけびをあげ体を激しく揺さぶる!

僕は必死にへばり付き、背中を頭にめがけて登る!


すると不快感が最高潮に到達したレッサーワイバーンは翼を羽ばたかせ空に舞い上がったのだ!


空に上がる刹那僕はスカーレットさん達との会話を思い出していた。


スカーレット「いい?マノン グリフォンや翼竜なんかと戦う時はね、羽か頭を狙うの!私は魔法で頭を吹き飛ばすのが一番楽だしいつもそうするようにしてるわ!」


ドビー「いやそれは魔法使いのお前だからできることだろうよ…オレやアラン、マノンじゃそれは無理だよ。 いいかマノン、それ系のモンスターの相手をするときはまず背中をとれ。次に背中から頭に移動して 眉間と鼻の間を思いっきり攻撃してやれ!絶対にひるむしそこにナイフを突き立ててやればイチコロだぜ 」と。


そして僕は思い出した通りにレッサーワイバーンの後頭部まで登った!

ナイフを突き立てれれば一撃だ!そう思ったのも束の間!レッサーワイバーンが急激に上昇し、すぐに下降したのだ!そのせいでナイフは飛ばされ僕自身も投げ出されてしまった!


僕が離れたのを理解したレッサーワイバーンが口を開け僕のほうに飛んでくる!

空中で動けるような能力を持っていない僕は終わりを確信する…と思った。

でも僕の心は今なお燃えるような闘志が!英雄になる一歩だという勇気が湧きあふれている!

レッサーワイバーンが突撃してくる瞬間!僕は両手を強く握り、振り上げてレッサーワイバーンめがけて思いっきり振り下ろした!


マノン「うぉぉぉぉ!女の子やみんなを襲わせない!!!」


その一撃は幸運にも、レッサーワイバーンの眉間と鼻の間に直撃し、レッサーワイバーンは大きく怯んだ!

だけどその怯んだレッサーワイバーンの体がぶつかり僕は王国で最も深い奈落の渓谷に落ちてしまったのだった…




奈落の渓谷最深部


太陽の明かりが本当に少しだけ届く薄暗い岩場で僕は目を覚ました。


マノン「ん…うぅん ここはどこだろう。 確か僕はレッサーワイバーンと戦ってそのあと渓谷に… まさか!ここは奈落の渓谷!? あまりにも深すぎて調査すらされていない場所に落ちてきちゃったなんて…どうしよう」と僕が泣きながら今後のことを考えて絶望していると声が聞こえてきた。


???「誰か来るのは久しぶりだな おぉい!こっちだ!こっちへ来い!」


僕は凄く不安になりながら声の聞こえるほうに歩きだした。すこし歩くと洞窟のようなものがあり声はそこから聞こえているようだった。


???「おぉい!さっさと来いよ!あんまり待たせるんじゃないぞ!全くとろい奴だな!」


マノン「アランさんよりはましだけど口が悪いな…それにしてもこんなところに人が?もしかして人の声をまねして獲物をおびき寄せるモンスターだったりして! うぅ…でもどうしようもないから行かないとな…」

そう言いながら、僕は洞窟の奥へ進むのだった。


洞窟の奥にたどり着いた僕は驚いた、そこは先程の薄暗い岩場とはうってかわって明るくそして花や植物が広がる神聖さを感じる場所だった。


そして中心部に煌々と光を放ちながら、台座に刺さった剣があるのでした。


マノン「こんな所に剣があるなんて…お宝なのかな?…もしかして!呪われてるから封印されてる魔剣とかかな?」

そんな言葉を漏らしながらその剣に近づいた瞬間!剣が光を強め、大きな声が聞こえる!


喋る剣「誰が魔剣だ!子供だと思って黙って聞いてりゃひどい言いようだなおい!まさか俺のことを知らないのか?義務教育を受けてないのか!」


マノン「ギムキョウイク?それがなにかちょっとわからないけど、あなたは一体誰…いや何なんですか?」


スメラギ「聞いて驚くなよ!俺はこの世界を救った英雄!スメラギリュウセイだ!」


これが今後苦楽を共にする少年マノンと勇剣スメラギの劇的な出会いだったのです。


今回のお話はここまでです。また次回お会いいたしましょう。

キャラ紹介

勇剣スメラギ スメラギリュウセイ

年齢不明 見た目 豪華な装飾が施された剣

えらそうな物言いをする謎の剣

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ