第七十四話『にゃあんでモレるのにゃん』
第七十四話『にゃあんでモレるのにゃん』
《モチ、涙もモレるのにゃんよ》
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「霊体にゃのに、とか、いわにゃいで。
ミーにゃんにゃんかにゃあ。
おフトンの中で大泣きして、
でぇっかい地図を描くのにゃん」
「違うのわん。
あれはね。
ただのオ……ごっほん」
『汗』
「をかいただけなのわん」
「汗まで出てくるのにゃん!」
「うわん。
——いつになく追及がキビしいのわん。
んでもアタシだって、
乙女幼児を二百年もやっているはしくれ。
なんとか墓穴を掘らないくらいは——
ま、まぁね。
年頃の幼児は、乙女心と同じで、
いろんなもんが出てきちゃうのわん。
イオラにも聴いたとは思うけどさ。
霊体とはいっても、
幼児期は、まだ不完全なのわん。
まぁだから幼児期なんだけどね。
身体から自然放出される霊力だって、
ミアンの、
実体波並みの強さで出ちゃうから、
感覚のほとんどが、
生ネコのような実体を持つ生きもんと、
たいして変わらないのわん。
んなこんなで、
成霊期なら、
霊波として出力されるもんも、
液化して出ちゃう、なぁんていう、
びっくりのくり、なケースも、
しばしば、あるってわけ。
……もっともぉ。
どんなに歳をとっても、
心に乱れが生じる事態におちいれば、
涙だろうがなんだろうが、
流しちゃうんだけどね。
どう? 少しは理解してくれたのわん?」
「でもにゃあ」
「うん?
なにか反論でもあるのわん?」
「ミーにゃん同盟の中でも、
ミーにゃんの」
『モレ』
「は際立ってるのにゃんよ。
一体どうしてにゃん?」
「ええと、ええとぉ……あっ、
そうそう」
『リーダー』
「だからなのわん。
なにしろ幼児なもんで、
責任の重さに耐えかねて、
ついつい出てしまうのわぁん」
「にゃら、
リーダーは誰でもにゃるのにゃん?」
「えっ……う、ううん。
違うのわん。
アタシは特別中の特別なの。
とぉってものても、に、
デリケートなもんで、
んでまぁどうしようもなく、
オネショなんかをやらかし……はっ!」
「ミーにゃん。
やぁっとこさ、認めたのにゃん」
「うわぁん!
ちっくしょう!
今の今まで気をつけてたのにぃ。
最後の最後で、
墓穴を掘ってしまったのわぁん!」
「……ミーにゃん、って。
ホントに期待を裏切らにゃい、
素敵にゃお姫さまにゃんのにゃん」
《にゃもんで敬意を表して、お話の続きは、つづくのにゃん》




