第五十三話『霊体の脳細胞はどっこにゃん』
第五十三話『霊体の脳細胞はどっこにゃん』
《お尻じゃにゃいのは確かにゃん》
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「ウチ?
ふぅぅむ。
——とネコ人型モードで立って、
でもって腕を組んで、という、
およそネコらしくにゃいポーズで、
考えてみようにゃん——
そうにゃにゃあ。ウチにゃら……はっ!
そうにゃん!
空っぽの脳細胞が、
ぴぃぃん、とひらめいたのにゃん!」
「ねぇ、ミアン。
前々から思っていたんだけどさぁ。
空っぽの脳細胞でもひらめくのわん?」
「あのにゃあ、ミーにゃん。
ウチら霊体にはにゃ。
元々、『脳細胞』にゃんてにゃいんよ。
ウチの身体にゃって、
本物そっくり、にゃがら、
タネを明かせば、
実体波で造られた擬似体。
ミーにゃんにゃって、
霊力の粒子で造られた『ガワ』を、
身体としているにすぎにゃいんにゃもん」
「それは、
知りすぎてるくらいに知ってるのわん」
「本来、生きもんの」
『脳』
「と呼ばれるもんが入ってる場所。
……まぁ頭のてっぺんにゃ。
ここを霊視を強くしてすかしてみれば、
一目瞭然、にゃのにゃけれどもぉ。
ウチの場合にゃ。
にゃあんにもにゃい。
空っぽ、空洞状態にゃんにゃって」
「うん。
アタシも、真ぁっ黒の黒、な、
『がらんどう』なのを、
しかと目にしているのわん」
「んれに引き換え、
ミーにゃんの場合はにゃ。
にゃにやら、
黄色いもんで埋まっているのにゃ」
「だぁってね。
自分の頭だから、
霊視を使おうが、なにを使おうが、
どうやったって、
のぞき込めないんだけどさ」
「にゃもんで」
『空っぽの脳細胞』
『黄色い脳細胞』
「にゃあんて、
呼んでいるのにゃけれども、
ホントのホントに、そうといえるのは、
『ナマネコ』のようにゃ、
実体ある生きもんにゃけにゃのにゃん。
にゃらば、
ウチらが実際に考えたり記憶したりする、
部分はどこにゃん?
……にゃあんて問うまでもにゃい。
霊体の本体とされる、
『核』にゃん。
積み重ねられた記憶に、
考える力がふれることで、
心は生まれ、成長していく。
その心が、
生きもんにゃら『脳』に、
霊体にゃら『核』にある。
たにゃそれにゃけのことにゃんよ」
「へぇ。
ミアンったら、まるで、
イオラみたいなことをいうのわん」
「イオラにゃんみたいにゃ、って。
……そういえば、あん時、
ミーにゃんもいたようにゃあ」
「うん。紛れもなく、『いた』のわん。
しゃがみ込んでいるミアンの背中で、
ごろごろ、しながら、
一緒に聴いてたもん」
「にゃら、にゃあんでウチに」
『空っぽの脳細胞でも、ひらめくのわん?』
「にゃあんて、
判り切った質問をしたのにゃん?」
《謎が謎を呼んでにゃ。つづくのにゃん》




