第二十七話『お洗濯は毎日にゃん』
第二十七話『お洗濯は毎日にゃん』
《ウチらにゃら、一日三回、洗濯にゃん》
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『これじゃないね』
『これではないわ』
『これとは違いますですよぉ』
『これであってたまるもんですか』
『こんなもんじゃない』
《はて? どっかで聞いたようにゃしゃべり方にゃん》
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「とまぁ当然のことながら、
軽くあしらわれたのわん。
でもって、いよいよ」
「ちょいとお待ちにゃさい」
「なにやぶからぼうに」
《ふぅぅむ。にゃあんかおかしいのにゃん》
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「三にんとも、
おんにゃじ家に暮らしているのにゃんよ」
「家族だもん。
一緒で、どこが悪いのわん?」
「悪くはにゃいのにゃけれどもぉ。
不自然とは思うのにゃん」
「なにが?」
「にゃあんで家族ひとりひとりが、
別々の洗濯のりを使ってるのにゃん?」
「ねぇ。
アタシも、とぉっても不思議なのわぁん」
「あのにゃあ」
《さっすがはミーにゃん。思いもよらにゅ切り返しにゃんよ》
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「……ああでもぉ。
家族といえども、
姿かたちも性格も、ばらばら、なのわん」
「まぁにゃ」
「となれば、よ。
使う洗濯のりにだって、
個性が発揮されていいはず。
じゃない? ミアン」
《『洗濯のり』のどこに個性を求めたのにゃん?》
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「にゃら、
十にん家族にゃら、
十回、お洗濯をするのにゃん?」
「んなアホなぁ!」
「にゃってそうじゃにゃいの」
「……なぁるほろぉ。
んな盲点があったのわん」
「ネコごとみたいに。
ミーにゃんにゃって、
例外じゃにゃいんよ」
「アタシ?」
「これから毎日、せっせと、
お洗濯に、
はげまにゃければにゃらにゃいのにゃん」
《ひょっとして、やる気満々にゃん?》
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「うわん!
——これを驚愕といわずして、
なにが驚愕なのわん、
って質問したくなるくらい、
驚愕なのわん——
明日はミアンが当番なのわぁん。
ミアンがやってよぉ」
「にゃって洗濯のりは別々にゃんよ。
にゃら、お洗濯も別々にゃ。
自分の洗濯のりで、
自分の分を洗うのにゃん。
ミーにゃんにゃって、
ミーにゃんの洗濯のりで、
ミーにゃんの分を洗うのにゃん」
「んなアホなぁ!」
「しかもにゃ。
これから毎日にゃんよ」
『ミーにゃん。覚悟にゃされし』
「にゃんよ」
「んなアホなぁ!」
《おんにゃじセリフが続くもんで、つづくのにゃん》




