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詩集<独白>  作者: インジュン
詩編(1)
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77/95

遁走


まず剣を折り

旗を引き裂いて

掲げることを捨て

わたしは泥の道を歩む

ただ遠き祖国の

輝ける太陽と

時を讃える風を

なつかしみながら

泥水のなかの空を眺め

わたしの遁走は

何処まで続くのか

この剣の錆も

遠き昔の残像である

わたしを追うものはなく

ねだるように歩んでも

嘲笑を投げかけられるのみ

それでも止まることはできない

わたしには予感がある

あり得べからざる今

ありとあらゆるわたしの罪

その幻影の足音の予感が



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