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詩集<独白>  作者: インジュン
詩編(1)
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76/95

耳をふさいでも


耳をふさいでもざわめきは

わたしに反響する

雑踏は

わたしの見えない場所にも

潜んでいるのだ

瞳孔をとおって彼らの

窮屈そうな哀しさは

木霊しているが

目を背けるほどのビル、

天空をめざすトンビ、

深海のマリンスノーも

重力に落ちていくように

わたしはある時の

雑踏のなかに立っている

わたしも宇宙の膨張に

憧れるしかない哀しさを

胸に押さえつけている

耳をふさいでもざわめきは

わたしたちに反響する

わたしたちは

抗いがたい力によって

おのれの重心に

落下するのみである




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