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耳をふさいでも
耳をふさいでもざわめきは
わたしに反響する
雑踏は
わたしの見えない場所にも
潜んでいるのだ
瞳孔をとおって彼らの
窮屈そうな哀しさは
木霊しているが
目を背けるほどのビル、
天空をめざすトンビ、
深海のマリンスノーも
重力に落ちていくように
わたしはある時の
雑踏のなかに立っている
わたしも宇宙の膨張に
憧れるしかない哀しさを
胸に押さえつけている
耳をふさいでもざわめきは
わたしたちに反響する
わたしたちは
抗いがたい力によって
おのれの重心に
落下するのみである




