表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
詩集<独白>  作者: インジュン
詩編(1)
29/95

Hello,New myself.

幼い私は

風に攫われたのではなく

無骨な拳を

握った私に 殺された

黄ばんだ歯を

軋らせた私に なった

共に手を繋いでいた古き両親は

笑ってそれに、小さく頷く


時計の短針が、長針が

ほんの僅かな弧を描くまえに

私は死ぬだろう

糧となるだろう

私は嗤うだろう

贄となるだろう

あらたなる 私のために

瞳をつむり休息する両親は

うつらうつらと眠りを漕ぐ

かつての惨劇に情景を恃んで


枯葉が彩る墓地のまえで

私と小さな子供が並んでいる

ともに手を合わせて

くゆる線香の香りに一つ頷き

死神が私たちの首をおとす

ごろん、と大地が赤く揺れ

両親のしゃれこうべが

かたかたと ないて いる

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ