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第8話 フィールドボス遭遇

次の日の朝

「あー、眠い……」


ベッドの魔力からは逃げることはできなかったのだろう、気づいたら朝になっていた

ベッドから出たがらない身体をなんとか起き上がらせ、キッチンへと向かう

時計の短針は9時を指している

マイマザーはもう仕事に行ってしまったようだ

うちは四人家族なわけなんだが、マイファーザーは単身赴任で北海道なうなのである

可愛い可愛い妹もいるんだけど、今日は朝から試合だと言っていた (俺に、ではなく母親に、だが)


テーブルにおいてあったハムと卵のサンドイッチを口に入れてスマホを見ていると、明から返信がきている

っていうか明の返信午前3時じゃん、ちゃんと寝てんのかよ、明のやつ……


「えっと、『魔物とエルフあそべないかもなの……でも遊べるイベントあるかもだしその時はぜーーったい一緒やろ!……あ!魔物側も進むにはエリアボス倒さなきゃだから、がんばって!』か、一緒にできないかもなのか、残念やな」


とりあえず、すぐ進められるようボスでも倒しにいく感じの行動指針でやっていきたいな、でもその前に……


朝食よし!水分補給よし!

フルダイブ型VRゲームはする前にちゃんと英気を養った方がいいんだぞ!公式ページに書いてあった……

ってことで今日も「フォトス」始めるか!


ログインすればそう、いつもの光景……

イオさんが目の前にいる


「イオさん、おはようございます」

今回は特に何も意識せずに完璧な挨拶ができだぞ!


『はいおはようございます、セツカ様

連絡事項は現在特にはございません。

フォトスの世界をゆっくりお楽しみくださいませ』


……


とりあえずLv1じゃ厳しいだろうし、レベル上げだな


今日は一人だし手頃な相手さくっと狩ってレベル上げすっか、ついでに俺の今いるこのマップの名称は


『寂れた天之沼鹿(あめのぬじか)の森』


天之沼鹿のいる土地は植物が生い茂り、動物だけでなく大地も活力を得る。しかし、天之沼鹿が去って長い時間が経ってしまったこの土地は残留魔力に惹き寄せられた魔物しか残っていないようだ


っていう説明と共にワールドマップに載っていた


エリアの行き来のところのエリアボス

フィールドの何処かにフィールドボスがいるらしく、

探索のエリアを広げるにはエリアボスを倒さないといけないらしいんだけど……やべーなまじで戦闘が楽しい


オークを相手にしながら、俺は戦闘中のアドレナリンがドバドバな感じが癖になってるなと改めて実感する


「このゲームにはまっちまってるな……」


森の中を進んでいると、目の前に現実では考えられないほどの大きさのイノシシが現れた


「ビックボアか……」


ビックボアは俺を獲物として判断したのだろう

鼻息を荒くし、後ろの足で地面を蹴っている


獣型の魔物とは戦ったことが無いので初めてだらけではあるが、イノシシの攻撃方法なんて突進しかないだろ。向こうの攻撃は予想通りの突進攻撃である。

「さすがに余裕っと」

俺はその攻撃を軽くかわし、ビックボアの横腹に一撃を加えた。その後もビックボアの攻撃パターンが変わるわけでもなくなんの危なげもなく戦闘に勝利した


「ふう、思ったより楽だったな」


ビックボアとの戦闘が終わったあとも出会うのはオークばかり、正直オークとの戦いは作業ゲーになってきているし、飽きてきた


「オークのドロップ品はオーク装備だけどめちゃ弱だからいらないっと、ビックボアは毛皮と肉か……

毛皮を加工してくれる人もさがさないとなー」


このゲーム一応空腹度もあるらしいのだがゲージとかの表示があるわけでもないし、そこまで減らないらしいので食べたくなったら食べるくらいのものらしい

ビックボアの肉の味は豚肉とそう変わらなかった


とりあえず、洞窟から近いエリアボスのいる北の方角に向かっていると目の前にビックボアが突然現れた

そう、突然である。


「いま、お前初めからそこいた?……」


よーく見てみると普通のビックボアとは違う毛色をしている、色は金属のような鈍い黄色、目は殺意に溢れており……そして消えた


その時、俺のからだに強い衝撃が走った


「ガハッッ、、、なんだ今の!?」


衝撃の正体は明らかに今さっきのイノシシなのは確かだ

HPを確認する HP 24/35

だいぶ持ってかれてる……

ちゃんと見れば少しは目で追えるはずだ

どこだ、どこにいる…………後ろか!

俺は後ろを振り向き、スキルを発動する

『受け流し』!!!

イノシシは弾かれると空中で回転するのをやめ、地面に着地する。イノシシが地面をけっている


……来る!もう一度受け流しを発動する

強い衝撃が腕に走ると共に、近く木にイノシシが突っ込んでいく影だけが見える


ドゴォォォォォン 

突撃の勢いで木が傾いている、俺は木に近づいていくと

気絶しているのかピクピク痙攣している金属色のイノシシがいた


「えっと、勝ったってことでいいよな……?」


俺はイノシシに剣を突き刺し止めをさそうとしたのだが、うまく刃が入らない。


「毛皮固すぎだろ……」


悪戦苦闘すること20分、柔らかいところをみつけ刃を突き刺す。イノシシは黒いモヤとなって消えていった

「今さっきのやつの名前は、えーっと……バレットボアか……バレット(弾丸)ってお似合いな名前もらってんのな。てか受け流しのタイミングがあわなければ負けてただろうし、実は受け流しって有能なのか……」


バックに弾丸猪の毛皮と肉が入っていることを確認し、

集落でもらった薬草の1つを使い回復しておく。

そして、エリアボスの方向へ進んでいく


途中で、頭の角を突き刺そうとしてくる角ウサギなる魔物とも遭遇したんだけど難なく倒せちゃったんでいくつかレベルアップして成長したステータスでも見てみましょうかね

ーーーーーーーーーーー

PN:セツカ LV:4

種族名:小緑鬼


HP(体力):40


MP(魔力):12


STM (スタミナ):28


STR(筋力):18(+6)


INT (知力) :10


DEX(器用):13


AGI(敏捷):22


VIT (耐久) : 16(+1)


MND (精神力):18


スキル 〈SP 4〉

【徒手術】Lv2 【鬼武術】Lv1 

【受け流し】Lv3  【剣術】Lv2 

【騙し討ちの心得】Lv1 【嗅覚強化】Lv2


装備


武器:鉄の剣


頭:オークの頭巾


胴:無し


腕:無し


腰:麻の布切れ


足:無し


アクセサリー:無し

————————————


「ゴブリンの頃よりも明らかに上がりにくいな……このステータスでボスに勝てんのか……?」


負けたら負けたで、デスペナの時間はのんびりリアルで過ごせばいいな、このゲームのデスペナは一定時間のステータスにデバフがかかるというもの……らしい

ゲーム開始時にちょびっと説明されただけだから詳しくはわからんけどな


そのあとはもう作業ゲーと化したオークを何回か倒しながら、ボスエリアの前のセーフティエリアに到着した

セーフティエリアの外見は薄い魔力っぽいオーラを放つ膜で覆われてるって感じ。ここは真ん中に泉があっておしゃれやなぁ、映えそう!まあ、そういうのには疎いからよくはわからんのやけど……


泉の水はとても澄んでいて鏡みたいに自分の顔が見れたんだが…………思ったより自分キモくなかったっす


ここだけの話、ゴブリン選んだ時何が不安だったってキモくなるかどうか、だったんだよな……なんていうか醜悪な顔になると思ってし、集落の奴らもちょいキモめやったからこれはしくじったと思っていた


でも、今!!!目の前の水に写るのは、顔立ちは陰キャ寄りの俺をちょいイケイケな感じにした感じで角が生えた緑の肌をもつ爽やかな美少年だよ!


ゴブリンの時見なくて良かった……たぶん萎えてたぞ!


「美少年でモチベ上がったし!じゃあ集中していこうかね……よし決めた!ボス勝ったらリアルでちょいと贅沢な昼飯をたべましょう!!!」


昼食で自分の士気を高めて高い木で囲まれたボスエリアへと続く道を進んでいく

その先はでっかい広場だった


真ん中に猪が眠っている、俺が広場に足を踏み入れるとそいつがゆっくりと起き上がる

高さは3メートルくらい……

新幹線って言ったらわかるかな、そんぐらいのサイズ感

顔には鋭く尖ったでかい2本の角、いびつな大きさで生えた複数の牙、極めつけの殺意があふれでる目……


「これ、勝てんのか……?」


今さっきまでのやる気?

そんなものはとうに消え去ったのである

でもアドレナリンのせいだろうか、それともゲーマーの(さが)なのだろうか興奮が止まんねぇ!


「まずは挨拶から!『鬼歩術・閃歩』!」


俺は一気に猪に近づき頭に剣で一撃を加えようとする

『ガキィィィン』


…………へ?まてまて、おかしいやろ!

確かに頭から背中にかけて生える毛だけやたら動かんなーとは思いよったけども、岩とは思わんやん!


「もう一発……」


ここでボスイノシシも黙っているはずがなく、後ろ足で地面を蹴り始める。

そうこれはビックボアにもある攻撃前の合図である

まあスケールが段違いすぎて、地面えぐれてるけどな


「…………来る!」


俺はすかさず回避行動をとる……あぶね!

結構スレスレだし、弾丸猪よりは遅いけど、角が凶悪過ぎる!刺さったら確定死だろ……


ボスイノシシは木にぶつかり、こちらを振りかえる

ここで想定外の出来事が起こった

イノシシは振り返ると何の予兆も無しに突撃を開始した


「は!?くっそ……!」


完全に油断していた俺は『徒手術・体重移動』を発動、無理矢理突撃のルートから逃れる


この突撃の終了後イノシシは再び蹴りを始める


「攻める姿勢を忘れちゃいかんな!」


俺が一番ダメージ与えれそうなのは

【剣術・パワースラッシュ】やな、使ったことないけど

くっそ、ちゃんと試してから来れば良かったな……


とりあえず『鬼歩術・閃歩』を発動

目的はイノシシからの距離を取るために後ろへ使う


しっかりイノシシとの距離をキープし、突撃を回避していく


「バテないかなとか思ったけど、そんな気配ないな

攻撃が通るとこ探すか」


余裕をもって回避できたときに、色々な箇所に剣をふるってみる……とりあえずわかったのは、腹の辺りは少し毛が柔らかく攻撃が通ることだ

こっからはスキル組み合わせて攻撃することに集中する


「勝たせてもらうぜ、ボスイノシシさん!」

コメント等してもらえると嬉しいです!!!

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