第9話 フィールドボス?戦
っていっても策はないんだけど……
「まあ、負けてもいいぐらいの気持ちでやらないとな!」
いくか!……ちょっっと待てよ
戦闘中に相手じっと見たら、相手の名前とHPのゲージはわかるんだった……大事なのに忘れてたぞ。。。
名前は……クレーターボア か
HPは、ほとんど攻撃してねーから分かりきってるな
俺は剣を構え直し、クレーターボアの突進が目の前に迫ってきた時にスキルを発動する
「『受け流し』!」
……くっそ、結構勢いがつえぇ、でも成功はしてるから イノシシの体勢は少し崩れてる!
今しかねーって!!!
「『徒手術・体重移動』!
『剣術・パワースラッシュ』!」
体重移動で体を無理矢理斜めにし、イノシシの腹をかっ切る。ごめん、ちょい盛ったわ、かっ切るほどは切れてない。ゲージの減りはうーん全体100としたら、4くらい?かなぁ、そんぐらいの切り傷です
うん、きついわ
しかーし、25回繰り返せばね!勝てるということに気づいてしまったのだよ!
…………
やべーわ、受け流しのタイミングがジャストじゃないとダメージ入るのがきつすぎる……
俺のHPが今29/40 イノシシのHPがまあ7割くらい
「受け流し成功すればノーダメだからな、よし集中してくぞ」
受け流しゲーだからな、実質リズムゲーよ!!!
リズムゲームしたことないんだけどね()
集中していれば、受け流しのタイミングは完璧になってきている。小緑鬼はSTMの成長補正だけでなく回復にも補正があるのか、回復が心なしか早いようだ
今のところスタミナの回復が追い付いているので、作戦通りに進められている
意外にも考えた通りに事は進んでいき、もうすぐ5割っていった感じやな
5割になったその瞬間、
《種族名〈クレーターボア〉によるスキル〈メテオストライク〉の発動を確認》
「へ?」
クレーターボアが……跳ねた
「はぁ!?」
そう、その巨体が豆粒の大きさになるくらいまで跳ねたのである……そして、降ってくる
「ズゴォォォォォォォン」
轟音が鳴り響くと共に砂ぼこりが宙に舞い、地面には大きな凹み。言うならばクレーターである……
「こっからが本番なのかよ……」
正直クレーターができるクラスのプレスなら跳んでる間に避けるのは簡単なのだが、厄介なのはちょびっと跳ねてきたときなんだよなぁ、さすがに受け流しがどれだけ万能だろうとプレスは受け流せんのよ……
「これ、どうしたら!いいんだよ!」
避けるだけでも、厳しいんけど!
落ちてきたタイミングでしか攻撃できねーから、突っ込むか……
あいつが俺めがけて落ちてきた時に、、、
「『鬼歩術・閃歩』で避けて……『徒手術・体重移動』
で振り返って『鬼歩術・閃歩』!」
パワースラッシュを打つ余裕はねえな
腹を狙って剣を……振る!
「よし、悪くない感触やったぞ!」
ゲージは……4.5割! 今の攻撃ずっとさせてもらえればいいんだけどな
そのあともスタミナが回復するまでは、気合いと根性でメテオストライクと時々してくる突進を避け続けて、回復しきったら落ちてくるタイミングで攻撃をするっていうのを続ける
「はあ、はあ、はあ……」
もう何十分経ったか分からないレベルで長い時間戦ってるのはわかる、詳しい時間は分からんけどな
もう、ジョークを口にする余裕もねぇ
地面は凹みだらけだし、広場を囲ってる木々もベコベコになってる
それでも、全力で延々と回避と攻撃を繰り返す
「よし、1割!!!」 あと少しだ……
《種族名〈クレーターボア〉が激怒状態に入ります》
「おい!予定が狂うって!!!」
クレーターボアの様子は俺のしつこい腹への攻撃で腹のところから黒い障気みたいなのが漏れ出ている
しかし、今さっきと違うのは明らかに初めより目が血走っていること、よだれが口からデロデロでてること
そして赤いオーラを身に纏っていることである
クレーターボアはまた跳ねた
いつも通りに俺めがけて落ちてくる。
いつも通り回避っと……クレーターボアが落ちてくる
砂ぼこりが舞う、その中に俺を見てくる赤く血走った目が見える
「やばい……」
命の危険を感じる、これはゲームだと分かっていても
身体がピリつく感じ……
何か考える前に身をひねる
クレーターボアが何の予兆もなく突進を始めた
回避が完全には間に合わず、俺の右腕がボアにぶつかる
「くっ……そ」
凄い衝撃が俺の身体を襲い、弾き跳ばされる
「グハッ」
木にぶつかったな……
HPは、15/40 だいぶいかれたな、後半は避け続けてHP削られてなかったのに……
これ避け続けてもスタミナ持たんで負けるな……
もうやれることもないし、どんくらいダメージ入るか分からんけど、大勝負にでてみるか……
次に高く跳ねたとき、、、これは違う、低すぎる
突撃が来るな『受け流し』っと、やっぱ速くなってんな、ダメージはいっちゃった。
お、この高さならいいだろ
えっと、錆びた剣を装備っと
鉄の剣使うにはもったいないからな、この作戦
クレーターボアが凄い速度で落ちてくる
俺は寝っ転がって剣を脇あたりの地面に立て支える
「あがいてみるかぁ……」
諦めるのは、性にはあわんな
支える手を一本にして、身体は潰されないよう避けておく。落下してきたボアの腹に剣の柄までもボアの腹に突き刺さった。そして俺の右腕はミンチ……にはなってないけど、ポリゴン体になって消えていった
「フギャァァゥ!!!」
ボアの苦痛に悶える声が聞こえる
俺はボアの落下の衝撃で吹っ飛ばされ地面に転がった。当然だが右腕は無い、視界には《部位欠損》の文字
HP 2/40 部位欠損には継続ダメージがあるから、もうすぐ俺も死ぬ
HP 1/40 になった、視界が暗くなっていく
「くっそ……勝ちたかったなぁ……」
そう思ったその時、システムメッセージが表示される
World Announceーーーーーーーーーーー
個体名〈セツカ〉による
エリアボス:クレーターボアの撃破を確認
初回討伐特典の贈与を実行します
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
システムメッセージをちゃんと読む時間が俺にあるはずもなく、意識は暗闇のなかへと落ちていく
気づいたら、そこはゴブリン達の洞窟内である
「ここが集落クエストをクリアしとけば基本的にリスポーン地点がここになるんだったな」
最後にシステムメッセージ聞こえたけどなんもわからんやったな……
とりあえずデスペナがどんなもんか確認しとくか
「ステータスオープン」
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PN:セツカ LV:10 〈MAX〉
種族名:小緑鬼
《進化可能》
HP(体力):45
MP(魔力):15
STM (スタミナ):38
STR(筋力):30(+6)
DEX(器用):22
AGI(敏捷):30
VIT (耐久) : 24(+1)
※デスペナルティによって全ステータス1/5となります
スキル 〈SP 10〉
【徒手術】Lv2 【鬼武術】Lv1 【受け流し】Lv4
【剣術】Lv3 【騙し討ちの心得】Lv1
【嗅覚強化】Lv2
装備
武器:鉄の剣
頭:オークの頭巾
胴:無し
腕:無し
腰:麻の布切れ
足:無し
アクセサリー:無し
————————————
「1/5かぁ、こりゃなんもできんな。てか、何でLv上がってんだ……経験点的な?」
ピコン、えっと明からのメッセージだ
『雪くん、エリアボス
倒したの!?』
『何のこと?』
『ワールドアナウンス
にでてたよ!!!』
『負けたはずなんだけどな』
『初回討伐のアナウンス
だったから、特典が
あると思うよ!
武器とか!!!』
『よく分からんけど、
見てみるわ』
『てか、ちゃんと寝ろよ』
『分かってるんだけどね~
楽しくてやめらんないの』
「楽しくてやめらんないか、めちゃくちゃ分かるな……」
俺も今視界端のゲーム内の時計見て思う。探索とボス戦がそれぞれかかった時間は分かんないけど、すでにゲーム内で6時間経ってんのかよ……やばすぎ!
もうリアルだと1時じゃん、1回ログアウトしとくか
飯も食いたいしな!…………まって、俺勝ったの?
「明のメッセージによると特典のなんかが入ってるらしいんだよな、ストレージを開いてっと……」
その時、システムメッセージが発生した
《リスポーン作業によりメッセージが中断されました
続きのメッセージを実行します》
《戦闘による経験値を獲得》
《エリアボス:クレーターボアの初回討伐特典
星穴大手(右腕)を獲得》
《称号〈大物殺し〉を獲得》
自分よりも格上の敵との戦闘時、STRに補正
《称号〈決死の一撃〉を獲得》
HP1割以下での攻撃に一時的補正
《星穴猪の硬皮、毛皮、角、肉を獲得》
勝ってたのか……「やったーーー!!!」
回りのゴブリン達がぎょっとした顔でこっちを見てくる
そいつらには適当に頭を下げておいてとりあえずログアウトの準備をする。
正直今にでも特典のやつも見てみたいし、進化もしたい。でも、ちゃんと飯食って英気を養ってから続きを!
なに食おうかな~!!!
俺はログアウトを押して現実世界に戻ってきた
のんびり投稿ですが、コメントやブクマよろしくお願いします~




