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第12話 町へ行こう2

投稿とてつもなくトロくてすんません、のんびりではありますが楽しんでいただけると幸いです

ステータスやら持ち物やらを確認していると、後ろから突然声をかけられる


「いやー、いい突きだったね!君は一人なのかな?よければ何だけど一緒に『白骸の墓地』のダンジョンに来ないかい?」


突然話しかけられたせいでビクッとしたが、おそるおそる振りかえると、イラつくほどの今時な感じなイケメンフェイスに爽やかな笑顔を浮かべた青年が立っていた


「突きの前の高速移動も凄かったね!なんかのスキルなのかな?」

「人のスキルの話ってそんなに気軽にしていいものなのか?そんな無神経なやつとは一緒にいたくないけどな」


……やべ、むかっときて心の中の声が漏れでちまった

え、理不尽だって?

仕方ねーだろ、イケメンは爆ぜるか、ハゲろ


「うん、それはそうだね……素直に謝るよ、すまなかった。で、質問の返事はどうなんだい?」

「まず、何で俺なんだ?町にいけばいくらでも冒険者はいるだろ?」

「確かに町にはたくさんの色んな職業の冒険者がいるね。だけど『白骸の墓地』にでるスケルトン系の落とす素材がMPポーションに混ぜて、錬金すると回復効果が高くなるという話を聞いたことがあるだろ?だから打撃系統攻撃の使い手は引く手数多なんだよね」


へぇ、スケルトン系の素材か……まあ、一緒にやるつもりねーし


「おい、スケルトン系の素材が高く売れるってことだよな?」

「当然そうだね、よし、じゃあ町でPTが待ってるから一緒に行こっか」

「なんで一緒に行く話になってんだよ、すまんが、ソロなんだ、他を当たって貰えると助かる」

「え!?あ、いやまさか断られるとは……まだ僕たち人気ないのかなぁ」

「今なんか言ったか?」

「いや、、、何でもないよ。邪魔したね、またいつか会おう!」


と言うと青年は町の方向に去って行ってしまった


「なんだったんだ……?てか、まず誰だよ」


草原で突きしてるとこだけ見て、急に誘ってOK貰えるわけないだろ、なんだイケメンアピールなのか!?

納得はいかんが、とりあえず町に着きそうだし、門で殺されたら殺されたらでデスペナ終わるまで、仮眠でもとればいっか


「ってかさっきのイカれたイケメン君のお陰で言語が通じるのは分かったな」


町に近づくにつれてやっぱり段々と初心者っぽいプレイヤーがいるようだ、何で初心者か分かったというと

まあシンプルに動きがたどたどしいかったからだな

俺がさっき倒した物体、角ウサギとかいう定番モンスターだったんだがそれに後ろから突かれてポリゴン体になった初心者っぽい少年のことを俺は忘れないよ……

「お!門が見えてきた!」

門構えはRPGっぽい中世のヨーロッパな雰囲気

馬車用の門と人間用で分けられてるのか

町の回りは堀と街側に高い壁で囲まれているようで門に繋がる橋はそこそこの大きさだ


【通行許可証発券所】

「こっち……だな」

俺は何事もないように列に並ぼうと、発券所の方向に向かう、目立たないように、目立たないように……

「おい!」

ビクッ!!!


「っははい?」

「坊主、これお前のだろ?」

背中に1m半はあるだろうか大槌を持った身長は2mくらい、筋骨隆々でたくましい髭を生やしたおじさんが俺の方へさっきの戦いで折れた剣の塚を差し出している

「あ、、ありがとうございます」


「おう!気いつけろよ!」


焦ったぁ、見つかって殺されるのは怖くないけど、秘密を抱えている状態って何事にも過敏に反応しちゃうよな、誰もいなかったら緊張の糸ぶち切れて、ふにゃふにゃって崩れ落ちてるぞ


「次のかた、どうぞ」

ってなわけで俺の番、係の女性の元へ向かう

「アルシアへ来られたのは初めてでしょうか?」

「あ、はい」

「それでは通行許可証の発行を行いますのでそちらにある石板に手をかざして頂くと、許可証が発行されますのでお願いします」

俺は窓口の横に置いてある木枠にはめられた謎の文字が青い光で光っており、手の形に凹んでいるなぞの石板に手をかざす



『…………シンショクドキジュンチオーバー

        タイショシテクダサイ』

突然石板から音が発せられ、赤く光りだす

(あ、、、終わった)

窓口のお姉さんと目が合う

♪目と目が合う~瞬間~

「衛兵さーーーん!!!」


即撤退!俺は窓口から出口に向かって走り出す、幸いなことにまだこの混乱で状況を理解している人は少なく、人と人の間を縫うように駆けていき、発券所からは抜けることができた


入り口には衛兵さんが二人槍を構えている

俺は近い方の兵士に【鬼武術・閃歩】懐に入り、

【正拳突き】を放つ

「ぐはっ」

兵士は吹き飛んだが……

「痛ってぇ」

素手で殴った代償なのか、それとも俺がペラ耐久なのがいけないのかHPが削れる

もう一人が槍で突こうと向かってくるのを感じそれを避けるために大きくジャンプする、俺は大手を急いで装備し……その瞬間

「"水の精霊よ 害する存在を穿て"

          アクア フィグ バル!」

少女の詠唱が終わると、空中から水が生成され、こっちに水弾と形をなして迫ってくる、俺は【徒手術・体重移動】で無理やり弾道から外れ着地しようとする。

「ほらよ!!!」

さっきのじじぃだ、その手には人用の物とは思えない巨大な槌。大手で受けたとはいえ身体に強い衝撃が走る、俺がここで最後に覚えているのは強い衝撃の後、堀の水に打ちつけられ、もう一度強い衝撃に襲われたことだ



「で……ここどこなんだよ!?」

目を覚ますと俺は森のゴブリンの集落ではなく、近くというかすぐ横に水が流れている洞窟にいた

恐らくだけど、『気絶』が発生したのだろう

この状態異常は厄介なことに体に力が入らなくなり無抵抗な状態になるというものらしいんだが……謎技術だよなぁ。当然その間体は無防備なのでβテスターのおっさんが若い娘に手を出そうとした事案があったそうだが、普通にセクハラ等の防止機能に弾かれ永久バンらしい。まあ当然だな


で、今の状況はHP残り3、某目と目があったらバトルが始まるあれでいう赤いゲージでチコンチコンいってるって感じ、こういうのはよしとして、採取しておいた薬草を食らいながらこれからのことでも考えるか

一番自然なのは堀の水路からどこかの洞窟に流された、だけどここがどこなのか分からない以上、どうしようもない。決めるべくはどっちに進むかだ!

「よし!どちらにしようかな、てんのかみさまのいうとおり、~~~、柿の種!」

決定!俺が進むのは水の流れてきてるほうだな、ってことでレッツゴー!


にしても暗い、ほんとに暗い

スキルの取得可能に【暗視】が出るくらいに暗い

ってか出た瞬間に取ってしまった、まあ必要経費だよな、うん……


先へ進んでいくとレンガなどで舗装された下水道のような場所にでてこれた

ここで、マップ表示が可能になる


『アルシアの町・下水道』

始まりの町アルシアの地下に位置する町で使われた水が流れる入り組んだ地下水路。瘴気の影響を受けている為、吸血コウモリ、ダートスライム、汚染ネズミなどが生息している


ってことは町の地下なわけだな、どっかから上がれれば一応町に入れそうではあるけども……

この地下水路に入ってから、何体かの吸血コウモリとネズミはマッチング致しましたんで、ささっと殺して経験値にしたんだけどスライムには全くといって良いほど会わねーな。まあ、敵が少ないことはありがたいことだから全然おっけー


ってなわけで歩き回ること1時間半、俺は遂に上へと繋がる梯子を発見したのよ、よし!上がるか!

俺は頭上の蓋を押し開け、登りきるとそこは……


まあ普通の路地裏だな、そりゃ道のど真ん中に下水道への通路があるわけねーし、でもおそらく大通りがあるのであろう方向から人の歩く音やったり話し声が聞こえてくる。とりあえず、大手を直してフードを被るっと、できるだけ肌が見えないように……いや無理だろ手袋は無いし、靴も無い、なんなら腰巻きのみの蛮族スタイルや。


えーと、とりあえず露店街みたいなとこねーのか?適当に服でも身繕って見た目だけでもごまかしたいよなぁ

とりあえず大通りに……


「って、、、すげぇ……」


この世界を照らす太陽に、西洋風な建物、石畳で舗装された道、無精髭をはやしたドワーフのおっさんに、幼女体型の羽の生えた種族やら、道を歩く耳の長い色っぽいエルフさん!ふつーうに動物も歩いてる


えっと、マップ、マップ

今は……大通りか、露店みたいなとこのほうがいいんだけど。とりあえず装備だからほっつき歩いとけばどっかしらあるか、でも問題はこの見た目だからなぁ

俺が見た目問題に悩んで道の端に立ちすくんでいると



「お!いいカモはっけ〜〜〜ん」

「久しぶりにやっちゃうかあ!」

「おうおう、小さい冒険者さんよお!お、れ、た、ち、がこの街のことレクチャーしてやろうかあ?」


うむ、いい感じにガラの悪そうやつに絡まれたな……

ここは一芝居うって見せようぞ


「ひ、、、すみません!お金なら渡すので許してください!」


どうよ、この三下ムーブ!正直集落に戻ったら金はいらねえし、まあそんな痛くないだろ


「金だああ?そんなことよりか、ら、だだろお!」


チンピラの真ん中のやつの手がこちらに伸びてくる、肌を見せるのはヤバい!!!

俺はすかさずチンピラAの服の袖を掴み背負投を放つ


「ぐへぇ!!!」

「「に、逃げろー」」 


うむ、満足!チンピラ退治も大事なことだからな

俺は足早にその場から立ち去った



■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

【町まだ】はじまりの町観光スレ【ここだけ】

1:ウェス

はじまりの町の色んな観光地やら、有名人やら、初心者向けのスポットやらなんでもかいてもらって大丈夫です。

私のオススメは冒険者ギルドの扉から入って右側二番目のテーブル奥の席、クールで美しい受付嬢のリュナ嬢をまじまじと見ることができる席です


………………………


102:ナミキチ

だいたいのマップはこんな感じかな



         画像


103:カムイ

>>102

あんがと

そんな感じだねえ、大通りに、マップには無いけどプレイヤーが露店だせる通り、西の方にはスラム街っぽいのもあるんだろ、無駄に広いよな

中心近くの領主?の家ってだれか入ったことあるんだっけか?


103:ビルン

βしとる人でも入ったことないんやろ?ワールドイベントみたいなので名前あげないと入れなさそう


104:ナミキチ

結局イベントの告知はあったけど、詳細出てないね

何するんやろ


105:カムイ

それは魔物フレの情報だとオークが攻めてくるらしいからそれの防衛やと思うぞ


106:シラユリ

>>105

それ私も聞いたわあ

あとさ、このスレでいいのかわかんないけどチュートリアルチンピラ三人組の一人道の端っこでバテてなかった?


107:ビルン

チンピラってどなた???


108:カムイ

大通りを一日目ずっとぶらぶら歩いてたチンピラ三人組がいるんだけど、困っている初心者の子を見つけて声掛けしてるんよ。やから、チュートリアルチンピラなんやけど、バテとるってどゆこと?あの人たちβからおるからレベル高めなはずやし、まだ二日目やぞ

同じβ組かNPCにでもキレられたんか?


109:シラユリ

わかんなーい、私が見たのバテてるとこだけだからなあ


110:イル

それやったの多分フード被ったチビやぞ

声かけられとるの見たからな、ついでにいうとプレイヤーだった。


111:カムイ

そしたらそのちびちゃんはβ組とかやったんやろなあ、まあ深くは分からんけどな


112:ビスケ

魔物プレイヤーのワイ、見たこともない町の地図に心をおどらす

良ければコメントやら評価やら残していただけると嬉しいです!!!

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