第7話 スニーキングミッション
裏の窓から飛び降り、家の裏を見つからないように移動していた。
だが、一つだけやってしまったことがある。
「……俺、銃の扱い方分からないんだけど」
そう、勢いに乗って、強そうな銃を手にとってしまったのだ。
見た目は現代の小銃ではなく、戦国時代などで使われていた火縄銃だった。
つまり縄を火種とし、火薬を燃やして発射させる方式だ。
俺はどうするか悩んでいると、近くの窓が開き、中には白いヒゲを生やした老人が現れた。
「そこの若いの。もしかしてそれで対抗しようとしているのかね」
「えっ、まあそうだな」
すると老人は火がついたろうそくを持ってきた。
「これで、そこにある火縄に火をつけなさい。弾薬はあるのか?」
そう言われ、俺はあたふたとしていると、老人は手を差し伸べてきた。
「私に貸しなさい。こう見ても昔は、優秀な射手だったんだ」
「そうなのか?!」
マスケット銃を受け取った老人は、手際よく装填し始めた。
「弾薬持ってたんだな……」
そう聞くと、老人は笑いながら答えた。
「戦いに備えるのは、兵士の努めだろう?」
そして装填を終えた老人は、俺にマスケット銃を手渡そうとしたが、その手を離さなかった。
「若いの、射撃はできるのか?」
「……撃ったことない」
すると老人は笑顔で答えた。
「なら私にやらせてくれ」
「流石に──」
「私は奴らに、大切な家族を奪われた。だから協力させてくれないか?」
俺は少し考え、答えた。
「分かった。じいさん、歩けるか?」
「なぁに、これでもムキムキだ!」
そんな会話していると、老人の後ろからぞろぞろと、たくさんの老人がやってきた。
しかも、全員マスケット銃を持っていた。
「なっ……!どうしてみんな持ってるんだ?!」
すると先程の装填してくれた老人が答えた。
「ここは死にかけが集まる家だからな」
その言葉に、老人達はニコニコと笑った。
そして、俺は一つの案を思い浮かんだ。
「爺さんたち、何人ぐらいいるんだ」
すると一人の老人が答えた。
「15人だな。それも全員、元々精鋭だった」
「ということは、必ず命中させられるか?」
その言葉に老人達は答えた。
「がっかりはさせない」
「よし分かった!今から作戦会議をするから中に入れてくれないか?」
こうして俺は、老人達の家に入り込み、作戦会議をすることになった。




