第20話 眠れない夜に、どーなってるの?!
「夜中のカップラーメンうめええええええ!!!」
早くベッドに入って横になったものの、
胸のモヤモヤや今日のショックで寝つけず、
お腹が膨れたら眠れるかなと明日朝のカップ麺を早くも食べている、しかも2つ目。
(だってカップラーメン6つ、カップ焼きそば3つもあるんだもん!)
あとやっぱり懐かしい食料に待ちきれなかった、
食べると前世の、地球の記憶が少しだけ蘇ってくる感じ、
入れてあったコンビニ袋さえも懐かしいや、まだ有料なのかなコレ。
(それにしても、神罰かぁ)
魔王を倒したことで女神ラウラ様の力は解放された、
よってこの世界の住民に対し、結構なんでも出来るのだろう、
それこそハーレムだった女性陣を、無理矢理に連れてくることを……
「でもなあ、寝取られちゃったからなぁ」
さすがにその時間の巻き戻しは無理だろう、
そうなると、たとえば今更になって帰ってきたとして、
今までちゃんとした接吻すらさせて貰えなかった相手がすでに経験済みとなると……
(まだ『昔、元彼が居たけど構いませんか?』だったら全然許せたと思うけど)
でもハーレムになってから、
しかも魔王討伐が終わった直後だからなあ、
いくら故ギルマス(まだ生きてるか)に、唆されたとは言えど。
「こればっかりは、俺に責任があったとしても、ねえ」
ハーレムを出してくれた大元にお詫びは必要かな、
騎士団のポーラに関しては騎士団長、は寝取った相手なんだっけ、
そうなると国王陛下か、2度の結婚式キャンセルをどう思っているのだろうか。
(さすがに打ち首は、ってそれどころかこの世界が……)
冒険者の戦士アンナの場合はギルマス、
いや燃えている熟女(物理的に)にお詫びしても、
ていうかある意味、自分で派遣しておいて破局させるとか酷えなオイ。
「マッチポンプというやつか?」
うん、カップ麺はスープまで美味い!
ここで次はカップ焼きそばに移行しよう、
マヨネーズがついているやつ、お湯を沸かし直してっと。
(……弓使いキャロルの場合は、責任者誰だっけ)
ハーフエルフだからなあ、
確かハーフエルフ協会みたいなのがあったんじゃなかったっけ、
一番手っ取り早いのはエルフ王だけど、あれにキャロルが回収されたと思うとお詫びは良いか。
「ていうかエルフ王に神罰って、効くんだろうか」
まあいいやもう、
それにしても割りばしちゃんと個数分あるな、
こっちは1本の使い回しだけど、箸使ったのも6年ぶりかあ。
(大聖女ぺトラのお詫びの先も、勝手にぺトラを売った大司教だし)
いやほんとぺトラも相変わらず流され過ぎだろう、
あまりにホイホイなんでも言うコトをきくので怖かった、
だからこそ変な真似はできないし、させられなかった、その結果……
「だからといって、あの状況で1人だけ先に手を出すのも、なあ」
全ては魔王を倒してから、
そう思っていたのだが倒したとたん、
みんないなくなっちゃうとはね、どうしてこうなった。
(一番賢い魔法使いバルバラまでも……)
王宮魔法使いだから俺が詫びるならやっぱ国王陛下か、
どっちみち陛下にはお詫びしないと、せっかく用意していただいたハーレム要員、
騎士団員ポーラと魔術師バルバラと結婚できなくてごめんなさい、と……逃げられた俺が悪い、と。
「いやほんっと、こういう時に妖精メアリが、ちゃかしてくれれば」
でもここまで行くと、
逆にシャレにならないと慰めてくれるかも、
なんだかんだ本当に大切な場面では力になってくれた妖精だった。
(そんなメアリにまで逃げられるとは、って妖精は元々そんなものかも)
メアリはどこまで把握していたのだろうか、
彼女の性格からして事前に知っていたらおそらく、
からかいながらも教えてくれていたと思う、寝取られたのが本当に急だったのかな。
「湯切りアチチ……よし焼きそば完成っと」
さすがに今夜は3つにしておこう、
明日の朝食の分もあるし……ってあれ?
コンビニ袋の底の方に何かあるぞ、こ、これは……!!
(駄菓子屋で売ってる、めっちゃ安くてちっちゃいドーナツだ!!)
4個入りのやつ、
つまりこれはデザートか!
女神ラウラ様、気が利くなあ、さすがは女神様だ。
「シメにこれを食べたら、本当にぐっすり眠れそうだ」
……元の世界へ戻る、かあ、
地球から離れて6年、あっちの世界、
いったいどうなっているのか……はぁ。
(こっちで幸せになるはずだったんだけどなあ……)
俺のハーレム、どーなっちゃってるの。




