最終話 エピローグ
「新女王、万歳~」
「ラビィー様~」
「平和をありがとう~」
王都フィーファ全体に喜びの歓声が響き渡っている。
魔王を封印した勇者ラビィーがこの国の女王として即位する日を迎えた。
大観衆の前に出たラビィーが手を挙げると国民たちが静まり返る。
「魔王の危機は去った。だが、この平和はたくさんの犠牲からなっている」
一般兵士や庶民たちの表情が一瞬曇る。
「私は誓う。これ以上犠牲を出さない。そしてみんなが笑顔で暮らせる国にしていくと。でも、私一人じゃ出来ない。だから、ここにいる国民全員が私に協力してほしい。誰もが笑顔で暮らせる国を、世界を。全員で作っていこう」
国民の姿を見回すラビィー。
「あと、ちゃんとご飯食べて、お風呂入って、いっぱい笑って暮らしてほしい」
ラビィーのその言葉に、張り詰めていた空気が少しだけ緩む。
「……それが、先生の願った平和だから」
次の瞬間。
「ラビィー様ぁぁぁ!」
「新女王ばんざぁぁい!」
王都フィーファを、大歓声が包み込んだ。
「どう? 先生、こんなんでいい?」
「いや、名演説が台無しだよ!」
「でも先生、こういうの大事って言ってた」
「そこじゃねぇよ! 最後に“お風呂入れ”は女王の締めじゃないんだよ!」
「だって臭い人いた」
「リアルな理由やめろ!」
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「先生、次の書類」
「いや、お前がやれよ。女王はお前だ」
「ラビィー様、会議のお時間ですわ」
「ラビたん、お腹空いた!」
「パンチャお姉ちゃん、さっき食べたばかりですの!」
「僕とパンチャの結婚式はいつかな?」
「いや、お前らもここにいるなら手伝えよ! 邪魔するなら領地に帰れ!」
宰相となったシープ、軍事作戦参謀になったエレファはともかく、パンチャとベアルは領地に帰れ。
「はぁあ? あんたとラビたんを2人きりにするなんてあり得ないわ。あたいが帰るのはあんたが三途の川を渡ったのを見届けてからよ」
「いや、それ、魔王が復活するからな」
「パンチャがいるところが僕の居場所だからね」
「お前はお前でうぜぇ」
今日も王城は騒がしい。
でも、不思議と嫌じゃない。
笑い声が響くこの世界を。
俺はこれからも、こいつらと一緒に守っていくんだろう。
「先生、サボらない」
「うるせぇ。教育係にも休みをくれ」
ーーこうして。
勇者と四武太守。
そして教育係の物語は、これからも続いていく。
~~第18代教育係、真鳥麒麟の書、最終章完~~




