↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
293/317

第287話 王都の工房

「お帰りなさいませ」

 スピネル他使用人一同が師匠と俺を迎えた。

 師匠の屋敷は第二の俺の家になっている気がする。

 使用人たちが荷ほどきをして、俺の部屋に運び込んでくれた。

 着いたのは夕方だったので、お風呂に入って着替えてすぐ夕食だった。


「さて、明後日からまた前期が始まるが、研究室の論文を卒院の論文とするといい」

「え、それでいいの?」

「優秀な論文であれば、上級学院の推薦もつけられるぞ」

「上級学院か……僕、卒院したらルヴェールに戻るつもりだったから」

「領主様はまだまだ元気だ。上級学院を卒院する頃には成人になる。それまでいろいろと勉強もできるぞ。領経営とか、な。俺としては魔法学院を勧めたいが」

「師匠の弟子だから、どっちかというとそうだよね」

 師匠は飛び級をして一年早く魔法学院に入学したから、弟子が師匠の後を追うならそうなんだよね。

「錬金術師として腕を磨いてほしいのもあるがな」

「論文と、単位の早期取得、上級学院への準備?」

「そんなところだろう。迷ったら相談してくれ。俺だけじゃなく、ご両親にもだぞ」

「はい」

 師匠が優しい目で俺を見て微笑んだ。

 それからガラスの話とか、メリーディエース領のその後とかの話をして、夕食は和やかに終わった。


 翌日、俺は工房に向かった。

 師匠の工房だけど、二年もガラスペンや切子をここで作ったから、もう俺のガラス工房王都支店でいいんじゃないかな?

 上級学院に通うなら、まだルヴェールに帰れないしね。

 転移魔法、覚える?

 いやいや、そんな魔法簡単に覚えられないよ。

 マジックバッグも作れるようにならないといけないし。マジックバッグは素材一つで、色々と変わるみたいだしね。ダンジョンで手に入るのかな。

 ダンジョン……俺が行くと最下層にご招待されそうだからなあ。

 入口の扉に手をかざして開錠する。


(主、ガラス作る?)

「そうだなあ。作りたいけど、まずは整理しようと思って。掃除もしないとね」

(掃除!)

「そうだよ~まずは掃除が大事。空気の入れ替えもしないとね」

 ルヴェールの工房と同じようにまず大掃除から始めた。

 道具の点検と、素材の点検。

 師匠がいつも補充してくれているけれど、珪砂の在庫は常に把握しておかないとね。

 今まで作ったガラスの作品も布で磨いておく。

 素材用のガラス棒や砕いた再生用のガラスも、確認した。


 埃が抜けた頃合いを見計らって窓を閉めた。途端に暗くなって、生活魔法のライトを使った。昼間なのに部屋の中は明るくないからなあ。

 魔石の充填はできるから、魔道具のライトをもっと作るとか?

 それとも、今の窓をガラスの窓にする? 

 屋敷の窓の一部にはステンドグラスが嵌っているから、少しずつ板ガラスを作って嵌めていってもらうのもいいかもなあ。

 上級学院に行くなら、卒業までの課題にしようかな。

 工房の窓は爆発対策もあって特別製だから、そこは師匠に相談だな。

 強化ガラスや網ガラスという手もあるし、二重窓とかどうだろうか。

 そう言えば、スキルのアーティスト用に持ち運びできる召喚用のプレートを作る?

 あれから、新しい物は作ってないし。

 鏡、トンボ玉、お酒のボトル、ガラスペン、切子グラス、ビアグラス。

 実験用具、レトロガラス。

 作ってないのはなんだっけ。扉にガラス彫刻を入れる?

 花瓶や香水瓶?

 それから、それから。

(主、楽しそう)

「楽しいよ!」

 ガラスのことを考えるのはとっても!



お読みいただきありがとうございます。


面白いと思われましたら☆応援(評価)お願いします!

ブックマークもぜひ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

新作です!こちらの作品もぜひご覧ください↓

「とぼけたS級冒険者と悪役令嬢 」

「ガラス工房の錬金術師」書籍&コミカライズ公式ページリンク↓

ドラゴンノベルス「ガラス工房の錬金術師」公式ページ

good!アフタヌーン「ガラス工房の錬金術師」公式ページ

― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。