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メシウマ娘  作者: おでん信用金庫
Episode2 ナチュラルボーン・クズ
7/7

#7 アンリミテッド・カオス・フィールド

前回までのあらすじ


淀緑が入部した



翌日・放課後

<新聞部・部室>



千歳「オホン、めでたいニュースがある。え~皆も知っている通り、先日淀緑(よどみ)が我が新聞部に入部することになった」


ゆず「いぇ~い」


アヤミ「わ~い」


ゆず「やったね千歳ちゃん!」


千歳「うむ。廃部免れた上に、我々はとんでもない逸材を引き入れてしまった。これからも素晴らしいメシウマを呼び寄せてくれることだろう!」


千歳「All for MESHIUMA!全てはメシウマのために!!新聞部の更なる発展を願ってここに歓迎会を開催する・・・乾杯!!!」


ゆず・アヤミ「かんぱ~~~い!!!」


ヨド「か、かんぱ~い・・・」


千歳「今日は私のおごりだ、みんな好きなだけ食べてくれ。淀緑も、遠慮することはないぞ(オードブル開封)」


ヨド「いやそんな、たかだか入部したくらいでオードブルなんて大げさな・・・」


ゆず「今日はアタシのおごりだよ~!好きなだけ飲んでね、ほら淀緑も!(赤ワイン開封)」


ヨド「たかだか入部したくらいで法を犯さないでください」


アヤミ「今日は私のおごりですから~!好きなだけご覧になってくださいね~、ほら文吉くんも!(宝塚歌劇団招集)」


宝塚歌劇団「アイエェェェェェ~~~ッッッ!!(見事な歌劇)」


ヨド「たかだか入部したくらいで歌劇団を呼ぶやつがあるか!!なんだおごりで宝塚歌劇団って聞いたことねぇよ!!どんだけ金持ってんすかアンタ!?」


アヤミ「いえいえ~お父様のコネがあれば宝塚歌劇団くらい簡単に呼べますよ~」


ヨド「宝塚歌劇団に謝れ」


宝塚歌劇団「くおえうおぅぇぇぇ~~~!!(圧巻の歌劇)」


ゆず「細かいこと言ってないでさっさと飲めや淀緑(赤ワインを注ぐ)」


ヨド「やめろ!!!俺はまだ法を犯したくな・・・」


宝塚歌劇団「ボエェェェェェ~~~~!!(渾身の歌劇)」


ヨド「うるせぇな!!人が話をしてんだからもうちょっと空気読めや歌劇団!!」


監督「うんうん・・・今日も素晴らしい歌劇だ・・・(号泣)」


ヨド「なぜ部室に監督が!!?」


観客「うおおおお!!!今日も素晴らしい歌劇だよぉぉ~~~!!(サイリウム回転)」


ヨド「宝塚でサイリウム振るやつがあるか」


スポンサー「うむ、今日も素晴らしい歌劇だ・・・(嗚咽)」


ヨド「揃いも揃って『素晴らしい』しか感想言えんのか無能どもが!!」


シンガーソングライター「歯を磨いた後に飲むコーヒーほど不味いものはないよね~それがどうした~それでも僕は梅昆布茶~~~ラララ~~♪(弾き語り)」


ヨド「誰だ、このゴミみてぇな弾き語りしてるオッサン呼んだやつ!?」


マネージャー「僕です(挙手)」


ヨド「部員かと思いきやまさかの部外者側からのオファー!?」


借金取り「おいゴルァァァァさっさと金返せやボケがぁぁぁぁ!!!」


ヨド「誰やヤミ金から借金しとる奴!!」


監督「す、すみません、来週まで待ってもらえませんか(土下座)」


ヨド「まさかの監督だったよ!!さっきまでイキってらっしゃった監督がまさかの負債者だったよ!!!」


バイト「ちわ~っ、ラーメン4人前の出前で~す」


ヨド「誰や部室にラーメンの出前頼んだ奴!!」


監督「すみません、ツケといてください(土下座)」


ヨド「また監督かよ!!ラーメンなんか頼んでないで借金返せこの甲斐性無し!!!」


監督「すみません、とりあえずラーメンで清算してもらえませんか?」


ヨド「回りくどい清算の仕方すんな!!!男なら現ナマで返済しろ!!」


借金取り「けっ、しゃーねぇな(ズルズル)」


ヨド「いいのかよ!!しかも食ってるし!!!」


マネージャー「あれっ、僕のスマホがない!?」


江戸川「事件ですか?」


ヨド「なんか探偵っぽいのが来た」


マネージャー「僕のスマホが盗まれたんです!!多分監督が犯人です!犯人を捕まえてください!!」


ヨド「明らかに犯人を誘導している!!」


江戸川「んだよ窃盗かよ、面白くねぇ。そんな小さな事件解決する価値もないんだが。殺人事件もってこんかいバーロー」


ヨド「最底辺の探偵だった」


毛利「では私が解決してみせましょう!!」


ヨド「おっ、眠りの探偵的な奴が来た」


毛利「マネージャーのスマホに電話をかければ、誰が盗んだのか分かりますぞ!」


ヨド「いたって現実的な解決方法だった!」


毛利「マネージャーさん、電話番号は?」


マネージャー「すみません、覚えてないんです・・・」


ヨド「マネージャー失格だろコイツ」


マネージャー「そうですね、たしか『046』から始まる番号だったと思うんですけど・・・」


ヨド「うん違うね、それ市外局番だよね。スマホじゃなくて固定電話だよねそれ」


監督「俺知ってますよ(挙手)」


ヨド「なぜ宝塚の監督が得体の知れないアーティストのマネージャーの電話番号を知っている!?やっぱお前が犯人だろ!!」


監督「じゃあかけますね(ダイヤル)」


着信音「さ゛か゛な゛さ゛か゛な゛さ゛か゛な゛ぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~♪(デスボイス)」


ヨド「なにこの気味の悪い着信音」


マネージャー「あ、自分のポケットに入ってました」


ヨド「1番しょうもない結末」


毛利「ざっけんなクソが紛らわしいことしてんじゃねぇぞ死ねカス!(殴る蹴る)」


マネージャー「ぐはふひぃ!!」


ヨド「探偵が暴行事件を起こすな!!」


毛利「死ねこのクソガキが!!手間かけさせやがって!!(殴る蹴る)」


江戸川「落ち着けおっちゃん!!(静脈注射)」


毛利「ぐほぁぁぁぁ・・・Zzz」


ヨド「麻酔を直接体内に!!?」


警察「警察だ!!!」


ヨド「警察が!!?」


警察「職務質問するね」


ヨド「誰に対して!?」


警察「お前」


ヨド「俺ぇぇぇ!!?なんでこの犯罪の温床地帯で1番まともな俺が・・・」


警察「やかましい(ビンタ)」


ヨド「ぶふぇぇっ!!?痛ぁぁぁぁぁぁ・・・くない?」


警察「えいえい(往復ビンタ)」


ヨド「うっうっ・・・あれ、なんでだ?全然痛くないぞ!?」


監督「それはね・・・」


ヨド「ひっ!?」


借金取り「君が・・・」


マネージャー「長い・・・」


江戸川「眠りに・・・」


みんな「「「ついているからだよ」」」


ヨド「・・・な、なんだって。はっ!」




―――――


―――




ゆず「起きろ~~~起きろ~~~!!!」


ヨド「・・・うわっ!!!」


ゆず「うわっ、じゃねぇし!いつまで寝てんだよこのバカ!」


ヨド「す、すみません」


アヤミ「うなされてましたけど、変な夢でも見てたんですか~?」


ヨド「・・・ちょっとカオスすぎて憶えてないです」


千歳「そうか。まぁいい。淀緑も起きたところで、歓迎会を始めるぞ」


ゆず「いぇ~い」


アヤミ「わ~い」


ヨド「・・・」


ヨド(歓迎会の前に歓迎会の夢を見るとは。誰かに歓迎されているのがさぞ嬉しかったんだろうな・・・)


ゆず「淀緑、なに飲む。オレンジジュース?」


ヨド「え、あぁそれでいいです」


ヨド(にしてもおかしな夢だった。ゆず先輩がワインを勧めてきたり、アヤミ先輩が宝塚歌劇団を呼んだり・・・)


アヤミ「あっ、そうだ。淀緑くんが入ってくれたってことで特別ゲストを呼んでるんだ~」


ヨド「えっ?」


宝塚歌劇団「アイエェェェェェ~~~!!(見事な歌劇)」


ヨド「!?」


アヤミ「今日は私のおごりですから、好きなだけご覧になってくださいね~」



宝塚歌劇団だけは正夢でした。


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