#4 入部するまで殴ろうぜ
前回までのあらすじ
電話番号ちゃうやんけ
翌日・放課後
1年1組教室
アキバ「文吉殿、このあと暇でござるか?」
ヨド「え、暇っちゃ暇だけど、暇じゃないって言ったら暇じゃない」
アキバ「じゃあ暇ですな!!帰りにアニメート行きましょうぞ!」
ヨド「まぁいいけど。何か買うの?」
アキバ「うむ。拙者が最近注目している新人声優『蜆河原 カナリア』さんの2ndシングル『違法建築狂詩曲』が発売されるのだ!前々から予約していたから今日取りに行くのですぞ!」
ヨド「ふ~ん分かったよ。じゃあ行こう」
アキバ「さすが文吉殿!!!」
ゆず「悪いけど、その予定リスケしてもらえる?」
ヨド「えっ?」
アキバ「むむっ、誰だねぇ君は!?(眼鏡クイクイ)」
ゆず「どきなさい・・・アンタね、淀緑 文吉ってのは」
ヨド「えぇ、そうですが」
ゆず「そ。アンタに用があるから、来て」
アキバ「ちょwちょっと待ってくだされ!さっ、先に文吉殿と約束したのは拙者なのであってですねぇwww途中から割り込むのは止めていただきたいと思う次第なのでしてぇwww(眼鏡すっげぇクイクイ)」
ゆず「うるせぇ黙ってろデブ!!」
アキバ「ひひぃ~![悲報]初対面の先輩女子生徒にデブと罵られてしまった件について。(スレ建て)」
ゆず「きっも死ねば」
アキバ「きもくありません~!!美しくないだけですぅ~!!!」
ゆず「はいはい。じゃあこの養豚失敗男のことは放っておいて、行くよ」
ヨド「え、あぁはい・・・」
アキバ「文吉殿ぉぉぉ、アニメートは!?拙者との約束は!?(ヨドの肩をつかむ)」
ヨド「ごめん、また明日で・・・」
アキバ「明日じゃダメなんだよぉ~~~!!!今日買って今日聴いて今日ブログでレビューしなければならないのでござるよぉ~~~!!」
ヨド「じゃあ1人で行けばいいじゃん・・・」
アキバ「放課後に1人でアニメート行くとか寂しすぎるではありませぬかぁ~~!!文吉殿ぉぉぉ~~~!!!」
ゆず「うっせえデブ死ね!!!(顔面を蹴る)」
アキバ「ゲッダン!!!(失神)」
ゆず「よし、行くよ」
ヨド「あぁ、はい(黙祷)」
体育館裏
ゆず「よし、ここでいいや」
ヨド「はぁ。こんな所に連れてきて何の用ですか、新聞部さん?」
ゆず「あれっ、なんでアタシが新聞部って分かったの。もしかして、君エスパー?『ヘレン・ケラー』の末裔?」
ヨド(ユリ・ゲラーのことか?)
※『ユリ・ゲラー』・・・スプーンを曲げる悪いヤツ
ヨド「・・・2年生で、俺の名前とクラスを知ってる女子生徒なんて普通いないですから。いるとしたら、昨日俺に声をかけてきた阿良文さんと同じ新聞部の人だけなので」
ゆず「へぇ~頭いいじゃん、アンタ」
ヨド「高校生ですから、それくらいの考察は出来ますよ(煽り)」
ゆず「千歳ちゃんが気に入るわけだ。うん、アンタの言う通りアタシは新聞部の部員だよ。しかも副部長ね。名前は『京極 柚葉』、『ゆず』って呼んでくれて構わないよ」
ヨド「2日連続で新聞部とお話することになるとは思ってもなかったですよ、京極さん」
ゆず「ストイックだね~アンタ。てか『京極』って呼ぶのやめてくんない。なんかカワイクないからさ」
ヨド「・・・じゃあ改めてゆず先輩、俺に何の用ですか。まぁ、どうせ勧誘しに来たんでしょうけど」
ゆず「おっ分かってんじゃ~ん!そう、アタシはアンタを勧誘しに来たのよ!」
ヨド「入らないって言ったら?」
ゆず「ん~別に何もしないよ~?ただし、『入ります』って言うまでメリケンサックで殴り続けるけど」
ヨド「するんじゃねぇか。思いっきり脅しにきてんじゃねぇか。てか昨日から物騒だな新聞部!部長がトンファー持ってたり、副部長がメリケン持ってたり!」
ゆず「うん。ウチの部員がくれたんだよね~」
ヨド「誰なんだアンタらに凶器を提供しているパトロンは!反社か!?」
ゆず「ま~そんなことどうでもいいじゃん。いま大事なのは、アンタが新聞部に『入る』か『入らないか』ってことだけだから」
ヨド「しつこいですね。入らないって言ってるでしょうに」
ゆず「ふふん、大層しつこくいくよ。なんたってアンタは千歳ちゃんに火をつけちゃったんだからね!」
ヨド「えぇ・・・余程あの人に気に入られてるんですね、俺」
ゆず「アンタの名前の時点で相当気に入ってたようだけど、他人の電話番号つかまされて間違い電話かけて恥かいたところでスイッチ入っちゃったよね。何がなんでも、アンタを新聞部に入れるって。さぞ屈辱そうな顔してたよ~千歳ちゃん」
ヨド「知りませんよそんなこと。電話番号を教えてもらった時点で確認コールをしないほうが悪いんですよ」
ゆず「まぁそれも一理あるかもね。でもそんなことどうでもいいの。千歳ちゃんが目をつけたからには、アンタには絶対に入部してもらうから」
ヨド「はぁ・・・あのですねぇ、俺の周りでメシウマなことがたくさん起こりそうって理由で入部してほしいんですよね?」
ゆず「うん、そうだよ。『文吉』っていう縁起のいい名前の周りには、不幸が集まってくるとも言ってたよ」
ヨド「なんだその科学的根拠のない妄言・・・。だとしても、メシウマに縁がある人は俺以外にもっとたくさんいますよ!もっと観察して、もっとふさわしい人に入ってもらうべきだと思いますがね!」
ゆず「そういう問題じゃない」
ヨド「え、じゃあどういう問題なんですか?」
ゆず「いま千歳ちゃんはアンタに惹かれてるの。アンタを新聞部に入れること以外、眼中にないってワケ」
ヨド「わからんなぁ。過大評価されてるようにしか思えないんですが・・・」
ヨド「部長がどれくらい期待してくれてるかは分かりませんが、ホント力不足な人間だと思いますよ!?きっと俺が入部してもメシウマが起こらなくて面白くないだけですって!」
ゆず「関係ないから。さっさと入部するって言って(メリケン構え)」
ヨド「くっ・・・ゆず先輩はどう思うんですか!?こんな奴同じ部にいたら面白くないって思いませんか!?」
ゆず「いや、アタシの意見なんて関係ないし」
ヨド「なるほど、部長の言いなりってワケですか。まったく、自分勝手な部長さんだこと・・・」
ゆず「千歳ちゃんのことを悪く言うな(胸ぐらを掴む)」
ヨド「はひぃっ!!?」
ゆず「言いなりになってるわけじゃない。アタシはただ、千歳ちゃんの願いを叶えてあげたいだけだ。命令されてるわけじゃない。アタシが自分の意思で、勝手に行動してるだけだ」
ヨド「な、なんでそんなことを・・・」
ゆず「アタシは、千歳ちゃんに幸せになってほしいから」




