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第96話 ルーカスの討伐隊

「ルーカス様!魔王ブーモルの残党はハードル伯爵領へと向かっているようです!」

兵士の1人が僕に報告してくる。


「わかった!ありがとう!」


「ルーカス、まずはハードル伯爵に助力を得ましょう。敵の戦力は1500ほどですが率いているのはオークの英雄と言われているあのアグーです。ランクで言うとBランク上位の強さはあるでしょう。我らの魔王ブーモル残党討伐隊の戦力は2000と敵を上回ってはいますが、圧倒的に敵の方が兵の質は上です。」

アリルが俺の顔を見てそう言う。


オークの英雄アグーの実力は確かだ。それにアグーの率いてる兵達は練兵を重ねた精鋭部隊らしい。


「そうだな、ハードル伯爵に救援を要請して私兵団を派兵してもらおう。」


「ハードル伯爵の私兵団の団長は元近衛騎士団団長の相当の強者だ。私兵も練兵を重ねた精強なもの達らしい。助力が得られれば強力な援軍となるな!」

ドルフが僕にそう言った。


「援軍出すしかないよね。だって自領に1500の敵軍が向かってきてるんだもん。どちらにしろ出陣するでしょ。」

アベリオがそう言って剣を研いでいる。


「全く厄介よね。魔王ブーモルが死んだと言うのに。残党はかなり残ってるなんて。でも、残党は今のうちにに倒さないと被害も大きくなるし、第二のブーモルを生みかねない。」

マーミアが顎に手を当ててそう言う。


そう、魔王ブーモルはナクアという迷宮から出てきた強大な蜘蛛のモンスターによって討たれた。首都ピッグリオンも陥落したが、ブーモル領の砦や城などは無傷で残っている。

今は隣接している王国や魔王アルモルドが侵攻して少しずつ数を減らしているが、未だ強大な脅威となっている。

今僕たちはその魔王ブーモル残党を潰して回っていると言うわけだ。



「ハードル伯爵の元に行こう。」

僕達はハードル伯爵の元へ向かった。








ハードル伯爵は助力を快諾してくれ、僕はアリルを連れてハードル伯爵領のハードル伯爵の館へ赴いた。


「勇者ルーカス殿、すまない。そなた達が討伐隊を率いているとは心強い。」

ハードル伯爵はそう言い、僕と握手する。


「いえ、ご助力感謝致します!精強と名高いハードル私兵団を派兵して頂けるなんて僕たちも心強いです!」


「見て見て!スケさん!!勇者ルーカス様がきてくれましたわぁ!!」

少女が僕の近くに寄ってきて、鎧を着たスケルトンにそう言った。


ん?この子どこかで…?


「あ!!」

アリルが驚いたようにそのスケルトンを見て声を上げた。


スケルトンはアリルを見て、ぷいっと顔を背ける。


あぁ、そうかクーリッヒでクレイジースパイダーに襲われていた少女か。

僕はあまり話していないがアリルが話していたな。


「えっと、スケさんでしたっけ?お元気ですか?」

アリルがスケルトンに近づいて言う。

なんだか楽しげだ。


—元気そうに見えるか?—

そう言ってスケさんと言われたスケルトンは骨の自分の体を見る。


うおっ!?このスケルトン念話が使えるのか?

かなりの知性があるようだな。



「あはは!変わらなそうですね。アリアちゃんも元気だった?」


「はい!私、強くなりましたの!」

少女はそう言ってグッと握り拳を作った。


「アリア、聖女様と知り合いなのかい?」

ハードル伯爵が少女に言う。おそらく彼女は伯爵の令嬢なのだろう。


「はい!勇者様たちにはクーリッヒで助けて頂いたことがありましたの!」


「そうだったのか。勇者様、パーティーの皆様、娘を助けていただき感謝いたします。」

ハードル伯爵がそう言って頭を下げる。


「いえいえ!当然のことをしたまでです。」

僕はハードル伯爵にそう言った。


「伯爵様、本当に気にしなくていいのですよ。あっ!スケさんはこの戦いに参戦するのですか?」

アリルがやけに嬉しそうにスケさんと言うスケルトンに聞いた。


—いや、俺達は参戦しな—


「もちろん参戦致しますわぁ!!」

伯爵の令嬢が自信満々に言う。


「アリア、いい加減にしなさい。お前は屋敷にいるんだ。」

ハードル伯爵が言い聞かせるように言った。


「嫌ですわ、参戦しますわぁ!私は今日、この日のようなために強くなったんですもの!オークの大軍など私が捻り潰してやりますわぁ〜!」


—それは辞めた方がいい—

「辞めた方がいいよ。」


僕の言葉とスケさんの言葉が重なった。


「なんでですの!?」


スケさんは顎でしゃくって僕に説明しろと言っている。


「いいかい、君はまだ子供なんだ。たとえ君がどれだけ強かろうと僕は君を戦場に連れて行きたくはない。それに敵はあの魔王ブーモルの残党。オークの英雄と言われる名将に数々の戦場を経験している強力な軍団だ。決して油断はできない相手だ。」


「私だって戦えます!そんなに強い敵ならばなおさら少しでも戦力は欲しいのでは?」


—アリア、お前のその守りたいと言う気持ちは素晴らしい。だが、その気持ちだけ先走ってはだめだ。ここは大人に任せよう。まだアリアに戦争は早すぎる—


「なによ、スケさんまで!もういいですわぁ!」 

伯爵の令嬢はそう言って屋敷に走って行った。

スケさんもその後をやれやれと言った様子で追って行った。

アリルもその後を着いていく。


えっ?なんでアリルも行くの?


「娘がすまない。民を守ろうとする気持ちは本物なのだがな。」


「えぇ、それはわかりますよ。伯爵、それでは兵の準備をお願い致します。いつ奴らが村や街を襲うかわかりません、事態は一刻を争います。これから両軍を持ってしてブーモルの残党どもに総攻撃を仕掛けたいと思います。」


「あぁ、わかった。頼んだぞ勇者殿。」


オークの英雄 アグー。まさに名将という名にふさわしい将軍です。


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