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第97話 アリアはただをこねる

「なんでですの!?なんで力を手に入れたのに私は皆を守るために戦ってはいけないのですか!?」

アリアは自室に戻ると俺を怒鳴り飛ばす。


「アリアちゃん、貴方がどれだけの力を手に入れたのかはわからないけど、戦争はとっても危ないし悲しいことなの。今の貴方がわざわざ行くようなものじゃないわ。」

一緒に着いてきてくれたアリルが優しくアリアを撫でながら言った。


—まぁ、そういうことだ。アリル、ありがとう。準備があるだろう?もう行っていいぞ—


「ごめんね、スケさん。」


最後に俺の耳元で「まぁ、ラスボスさんはきて欲しいけどね。」とアリルは言ってから部屋を出て行った。


わざわざ行かねーよ。


「嫌ですわ。スケさん、私行きますからね!」


—遊びじゃないんだ。やめておけ、俺は着いていかないぞ?—


「…スケさんが居なくても、私にはストーンマン達や熊さんがいます!もういいですわぁ!」

アリアはそう言うと涙を溜めてそっぽを向く。


全くこう言うところは子供なんだから。

でも、今回は戦争だ。

アリアが思っているいつものモンスターとの戦いとは違う。


全くわかっていないようだな、戦争というものが。


—アリア、本当にわかっているのか?戦争というものを—


「当たり前ですわぁ!ブーモルの残党がハードル領を狙って攻めてきたのでしょう?」


—違う、俺が聞いているのは『戦争』がどう言うものかわかっているのかと聞いているんだ—


「?軍と軍の戦いですわ。」

アリアは首を傾げる。


—アリルがなぜ戦争が悲しいと言ったのかわかるか?—


「人が死んでしまうから?領地が荒れるから?」


—そうだ、戦争とは武力により他の人の大切なものを奪い、自分の利益を優先する行為だ—


「だから奪わせないために行くのです!」


—戦争は攻める方が悪なのか?—


魔王ブーモルの残党。急に現れたナクアによって王国を滅ぼされ路頭に迷っていることだろう。

国を失うと言うことは国によって守られていないと言うことだ。国による庇護というものは実は大きい。


さぞかし辛いことだろう、今日の食事もままならない、よくわからない奴らに襲われる。


なにもしなければ殺される。ならば、奪ってでも生きたいと思うのは悪なのだろうか?


それを悪と断定することはだれができるのだろうか?

もちろん攻められた側から見たらオークは悪だろう。しかし、オーク側から見たら国が滅亡して残党狩りなどを積極的に行っている人間の王国もまた悪だろう。


アリアは一側面しか見れていない。というよりもみんなを助けたいという思いしかない。

アリアは理解しなければならない、でなければ貴族のアリアが戦争に参加する資格はない。



「なにを言っているのですか?戦争を仕掛ける方が悪いに決まっていますわ!」


—そう思うよな?だから、まだ戦争に参加しない方がいいと言ってるんだ。アリア、君はなにもわかっていない。いや、わかるにはまだ幼い。アリア、今回はお父さん達に全て任せて家にいるんだ—


そうこうしているうちにアリアの部屋の窓からルーカスがハードル私兵団を率いて出兵したのが見えた。


「あっ!もうスケさんには付き合ってられませんの。私も行かなくては。…スケさんはここで縮こまって待ってればいいんですの!」

アリアはそう言ってドアを開け放ち、走って出て行ってしまった。

 

—あーあ、行っちゃったよ。まぁ、いいか。アリアがどう感じてどうなるのか。それを見るのも一興かな?あはは!—

俺はカタカタと顎を震わせて笑った。

まだアリアは少女ですから救いたいという想いだけが先行してしまっていますね。


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