↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
271/317

第271話 出し尽くして逃走!

「このままでは黒牛の一族と合流できませんか…」

プシュケーは戦況を読み取りそう呟いた。


「どうする!?援軍に駆けつけてくれたかの一族の奮闘も凄まじいが、もうすぐまた大量の援軍がこの99階層に流れこんでくるぞ!」

サクラは焦ったようにそう言った。


そう、98階層からはもうすぐクルアを守っていた防衛軍が蟻の一族以外の一族を一掃するために大量に流れ込んでくるのだ。


「これは終わったかもしれんの。でも、我輩は分体をちゃんと巣に残してきてるぞ。」

えっへんとでも言うようにエンペラースライムがプルンッと震えた。


どうやらこのエンペラースライムはかなり厄介な特性を持っているようだ。


「もしも我らがここで潰えることがあればあとは任せましたよ。しかし、まだ終わりませんよ。戦士たちよ!!」

プシュケーはそう言って側付きの蛾の一族の戦士たちを飛び上がらせる。


空では無数の羽蟻が飛び回り、既に蛾の一族と激しい戦闘を行っている。

その間を縫ってプシュケーの側付きの戦士たちが飛んだ。



蛾の一族たちの戦士達は巨大な蛾のモンスターだ。巨大な蛾の羽を羽ばたかせて鱗粉を撒き散らす。


「ぶあっ!?なんだこれ、吸って大丈夫なのか!?ゴホッゴホッ!」

サクラは鱗粉を吸ってしまい、咳き込む。


「一時的に力を高め、痛みを感じなくなる鱗粉を巻きました。」


「た、確かに。力がみなぎってくる。でも、なんか身体が熱い。それになんかドキドキしてきてるけど?」

サクラは身体の異常を訴える。


「本来は理性を狂わせる鱗粉なのです。力が増す、痛みが感じなくなるのがメインではないんです。まぁ、毒なので。」


「毒なの!?」

サクラは驚きの声をあげるが、確かに力が上がり、今まで負った傷の痛みが消えているのを感じる。それと同時に凄まじい高揚感も。


周りの戦士たちを見ても明らかに動きが激しくなっている。


「我輩には効いてないが?」

エンペラースライムがなんでもないようにそう言った。


「毒に高度な耐性を持っているのですね。貴方には効かないでしょうね。さて、私はもう使い物にならなくなります。あとは任せましたよ。一気に黒牛の一族の下に駆け抜けてください。」

プシュケーはそう言って飛び上がった。


そして美しい大きな羽を広げる。

羽に描かれた大きな眼が怪しく光る。


「死に絶えなさい、裏切り者の一族よ!死の光線!!」

プシュケーはそう言って巨線を両翼から放つ。

前方の蟻に向かって放ち蟻達を薙ぎ払う。

光線に触れた蟻は静かに息を失い、鼓動を失う。

黒牛の一族までの蟻たちの骸の道が出来上がった。


そして、力を使い果たしたプシュケーは空から落ちていく。蛾の一族の戦士達が落ちていくプシュケーを追いかけて、背に乗せて飛んだ。

プシュケーの側付きの蛾の戦士たちはプシュケーを背に乗せている蛾の戦士を守るように隊を組んで飛んで黒牛の一族の下へと急行する。

他の蛾の一族の戦士たちもそれに続く。


「なっ!羽蟻をかろうじて防いでいた蛾の一族が速攻で向かって行ってしまったぞ!?皆の者!我らも急いで向かうぞ!!我輩も出し惜しみはせん!くらえ、熱線!!」

エンペラースライムは空にいた蛾の一族が戦闘を解いてしまったことに驚いたが逆にそれを好機と見て、空に向かって最強の攻撃を放つ。

エンペラースライムから放たれた巨大な熱線は空の羽蟻達を薙ぎ払いボトボトと空の羽蟻達は撃墜されて行った。


「ここが勝負時だ!私も最後の力を振り絞る。妖術 幻術兵。背後からの敵を防げ!」

サクラも最後の魔力を振り絞り有効な幻術を展開する。


幻術で作られた鬼の戦士たちが背後の蟻たちと戦闘を始める。


「数は多くはないが、不死身の戦士達だ!一気に駆け抜けて合流するぞ!」

サクラは後ろから迫り来る蟻達に対して幻術の戦士たちを殿に置いて一族を率いて駆け出す。




そして、ついに…


「ブゥモォーー!!助けに来たぞ!さぁ、撤退するぞ!」

黒牛の一族が残党の軍団と合流を果たした。


「救援…感謝します。ディメンションコクーン、すぐにゲートを開きなさい!」


「長よ、申し訳ありません。できません。」


ディメンションコクーンから戸惑いの念話が伝わってくる。


「なっ!?どういうことですか!?」


「激しすぎる戦闘。凄まじい力の放出。私の力では空間が乱れているこの階層の戦闘が近かったこの地点にはゲートを固定できません。」


「そんな!?」

プシュケーは一気に思考が絶望に染まる。


「あははっ!どうやら空間転移があなたの秘策だったようですが、強大な個の放つドラゴンブレスは空間にも影響を与えます。退路は潰えましたね?兵達よ、圧殺しなさい!!」

クルアの号令の下に蟻たちが押し寄せる。


そして、98階層からの蟻の援軍も到着した。


98階層から来た大量の蟻たちは黒い波となりこちらに押し寄せる。


「面白い!」「続き読みたい!」「最後まで見たい!」など思った方は、ぜひブックマーク、下の評価を5つ星よろしくお願いします!一言でも感想お待ちしております!!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。