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第147話 裏ボス

玉座の間に入り、玉座に座っている者はまさに死であった。


魔王アルモルドなど比較にならない死。


死の王が玉座から僕たちを見つめていた。



「お前達があの魔王アルモルドを倒したと言う勇者ルーカスの一行か?」



「はい!荒野の覇者様にお話があり、冒険者ジンに繋いで頂きお目通りさせて頂きました。どうか我らの話を聞いてはくれないでしょうか?」

僕たちは跪き、覇王にそう伝えた。


「あぁ、ジンから聞いている。私にバーバルとルーの戦いを止めてほしいのだろう?」


「はい!荒野の覇者殿にニ王の調停に入って頂きたく。または竜王ダイヤに代わり三大王となり世界の均衡を保って頂きたいのです。」

マーミヤが跪きながらそう言った。


「ふむ。ジンからも同じ話を聞いた。同じ返しをしよう。なぜ私がそのようなことをしなけれならならないのだ?別に私に世界の均衡は関係がない。」


「し、しかし、もしもどちらかの王が勝ってしまったら荒野の覇者殿まで攻めてくるかもしれません。いや、もしもどちらかの王が世界を手に入れたら荒野の覇者殿のような強力な勢力にはことごとく攻めてくるでしょう。」

マーミヤは冷や汗をかきながらハシャが今動かなければ起こるデメリットの考えを述べる。


「望むところだ。攻めてくるのならば攻めてくればいい。」


「今手を打つのが賢明かと!もしも、どちらかの王が勝ってしまえば、もはや止められる勢力はなく世界はどちらかの王の手に落ちるでしょう。そうなれば暗黒時代が始まります。どうか!ご助力を願います!」

マーミヤが顔を上げて必死に訴える。


「くどいな。そんなことはしない。」


「では、覇者殿は静観するのですか?この状況を。」


「そうだな。」


「そう、ですか。」

マーミヤはそういうと力が抜けたように静かに顔を下げた。


「覇者殿!どうか考え直しては貰えませんか!?このままでは無用の多くの血が流れてしまいます!」

今度はアリルが顔を上げてそう言った。


「聖女アリル。そもそも、頼む相手が間違っているのだ。世界の調和を保つため?ふはははっ!!この世界の均衡が壊れ始めたのはいつからだと思う?そして均衡が崩れた決定的瞬間は?」

ハシャは大きく笑ってアリルにそう尋ねた。


「均衡が崩れたのがいつからか?ですか?」

アリルは顔をかしげる。


「魔王ナクアの出現と魔王ブーモルの死。それからだ。そこから世界は崩れ始めた。そして、世界が壊れた決定的な瞬間は俺がルーを返り討ちにした時だ。ルーの魔王達に対する支配の力が弱まり歯止めが効かなくなった。そして、今まで世界のバランスをとっていたルーは世界征服をする気になった。それはすべて誰のせいだと思う?ナクアを世界に放ち、ルーを返り討ちにし、さらにルーの考えを変えたきっかけを与えた者。」


「ま、まさか…!?」

ルーカスがハッとした顔でハシャを見る。


「俺だよ!ナクアに外に出ることを許し、ルーが攻めてきたからことごとく返り討ちにした。そしてルーにかつてのルーの主人である大魔王ムーの杖を与えることで、ルーに大魔王ムーの意志を呼び起こした。世界征服というな。この俺こそが世界を崩壊させた根源であると言っても過言ではない!!」

俺はそう言って手を広げた。まるで拍手喝采を受ける指揮者のように。



そう別に直接的になにかしたわけではないが、たぶん俺は世界を狂わせた元凶と捉えてもおかしくない。

ナクアは出たいと言ってたから出してあげただけだし、そりゃ攻めてきたら返り討ちにするし、持ってた杖が誰かの大事な人の杖なら返してあげようかなって思ってしたんだが…


まぁ、直接的に世界を動かしているのはこの世界の住人たちだ。俺はキッカケを与えただけにすぎないからな。


…面白いとは思っているがな。


それに…一度全て壊して見るのも悪くないとも思っている。



「まさか、荒野の覇者がそこまで暗躍していただなんて…。」

マーミヤはそう言うとすぐに出口に顔を向ける。


ただで自分達を返してくれるわけないと思ったからだ。


そこで更なる絶望が襲う。


「逃げられると思うか?まだ話は終わっていないみたいだぞ?」

そこでマーミヤが見たものは、剣を抜いたジンが唯一の出口である扉の前で仁王立ちしていた。

その後ろにはあのファントムとハイリッチ、そしてどこから現れたのかスケルトンキングもジンの後ろに控えていた。


S級冒険者とA級モンスターが三匹。あれを突破して逃げることは不可能だ。



ジンは俺が並列思考を用いて操っている。この並列思考、実はめちゃくちゃ疲れるからあんまりやりたくない。酔うしな。

まぁ、時々やらなきゃいけない時あるからやっているが、できればやりたくないからできるだけ並列思考で体を操るのではなく、切り替えでできるように行動している。仕方ない時はこうやってやってはいるがな。


「ジン!?どうして!?」

アリルがショックを受けたように言った。


「こちらに集中してもらおう!さて、勇者よどうする?お前の目の前には今、この世界を乱した張本人がいるぞ?巨悪を打ち砕くのが勇者の勤めだろう?」

ハシャはそう言って立ち上がり杖を構える。


「あ、あいつやる気だぞ!?」

ドルフがそう言って戦闘体制に移る。

他のメンバーも跪いていた姿勢からいつでも動ける体制になっている。


「くっ!僕は勇者だ。この世界を救うため!荒野の覇者、ここで貴様を討つ!!」

ルーカスはそう言うと剣を抜いた。


「あはは!!そうだそれでいい!もしも俺に勝てたのならば、それは誰もお前を無視できない。大魔王ですらお前を最大限に警戒する。そして俺を倒してお前が調停者となればいいだろ?最初から簡単な話なのだ。お前が俺を倒せば全て解決する話だろう?」



まぁ、負けてあげる気はこれぽっちもないけれどね。

実は私がすべて裏で手引きしてました感笑


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