007.もち肌シリーズ
書いていたら長くなりすぎた...
商品名が...
【乙女流:接客術:早着替え】
人形をメンテナンスする時には服を脱がすから、1秒でも時間を短縮しようと、工房の下積み時代に編み出した技だ。
おかげで、俺は、人形がどんな格好をしてても0秒で人形の服を脱がしたり、着せたりする事が出来る。
全く、自慢にならないがな。
人間相手でもたぶん出来るんじゃね?
試した事がないから分からんが・・・。
人形の服を脱がすと、雑な作りの人形の身体が出てきた。
クロッチ部分の作りは多少良いが・・・。
胸の作りは、そうじゃないだろ。
喧嘩売ってるのか?
下乳から、上に上がっていく角度。
直線じゃないんだよ。
分かるかなぁ?
こう緩やかなカーブなんだよ。
半径20mの円の一部分だけを切り取った様なカーブって言えば分かるか?
後、色だ!
カラーだよ!
なんなんだ、この使い込まれたような色は!
色素を抜いて、もっと、ピンク色に近付けないと!
それとブツブツが目立ちすぎ。
参考にしたサンプルが悪いんじゃないか?
あーわりぃ。
変なスイッチが入っちまった。
あまりにも貧乳の出来が悪くてな。
「そう言えば、この人形、パンツを穿いていなかったな」
人形でも、パンツを穿かせるのは常識だ。
パンツを穿かせておいた方が便利だからだな。
ラーマふぉんで連絡できるし、冒険者のパートナーとしては【魔法】が使えると使えないじゃ大違いだからだ。
性的な事が目的の人形ですら穿いているんだぜ。
脱がせる事も行為のひとつという事でな。
でも、こういった性的な事が目的の人形が作られなければ、ここまで人形が発展しなかっただろう。
発展する要因のひとつがの性的な事だしな。
発展の影にはエッチありだぜ。
ああ、そう言えば、人形のせいで、売春婦がいなくなったらしい。
いや、正確にはいるんだ。
仕事をしていないだけでな。
フルフラット王国の時鳥谷の歓楽街では、『売春させろ』『謝罪と賠償をしろ』と毎週水曜日にデモをしているんだぜ。
今にも死にそうなアルカニダの婆さんたちが椅子に座りながらな。
高給取りだった頃の生活が忘れられずにいるみたいだ。
と言うか、売春させても、客が取れねぇだろ。
未経験の俺でも買いたくねぇ。
そして、ふと思いついた。
「もしかして、人形が動かなくなった原因ってパンツを穿いていないからか?」
『肯定です・・・ウイルスがチェイン経由でデータを転送しようと、パンツを探したのですが、見つからず、エラーが発生して、無限ループに陥っていました・・・そのため、CPUに不可がかかり、行動パターンを処理しきれない状態でした・・・』
「パンツを穿かせ忘れたおかげか・・・」
『否定です・・・それもありますが、村長自信もチェインのコンテンツを契約してなかったからです・・・チェインは、ウイルスを仕込んである人形との通信可能・・・恐らく、人形の契約時に、チェインを契約するように言われたはずです・・・村長は、後で契約するとか言って契約していなかったと推測します・・・』
「村長に、チェインがヤバい事を話しておいたから、それが、功を奏したって事か・・・」
『肯定です・・・』
これで、モヤモヤが晴れたぜ。
人形やパンツの中に変なモノを入れるなって事だ。
「さて、人形作りに戻るか、まずは、素材に錬金してっと」
【土魔法:補助魔法:錬金】
流用する人形コントローラーは、外してあるから、【魔法】の対象範囲を人形で問題ない。
錬金する素材は神珍鉄だ。
鍛冶ギルドで扱っている超高額の素材だ。
1cm四方で、金貨1万枚もするんだぜ。
信じられるか?
【土魔法:補助魔法:錬金】が使えれば、タダでこんなに作れるんだぜ。
鍛冶ギルドに売れれば、金に困んねえ・・・だけどな、きっと、入手経路を聞かれて、答えられねぇと、始末されるんだろうな。
どっかに鉱山があると思うけど、どこにあるんだろ?
分かったとしても、盗掘扱いされて、始末されるんだろうな。
【土魔法:補助魔法:錬金】で作った素材が売れればウハウハなんだけどな。
まぁ、無理な事をいくら考えていても仕方がねぇ。
どうしても、金に困ったら持ち込んでみるか。
【土魔法:単体攻撃:レベル5】
拳大の魔法銅をベッドの上に2つ作る。
クリシュナ・マテリアルは、この魔法銅にパソコンを使って、OSとプログラムを書き込んだモノをCPUとして売っている。
パソコン、OS、プログラムもクリシュナ・マテリアル内で使っていた言葉が一般的になった言葉だ。
たぶん、異世界の言葉だと思う。
異世界からやってきた開発主任が使っていたんだろう。
OSは、魔法銅に魔石と同じ様な性質を持たせるモノ。
プログラムは、魔石や魔法銅をコントロールする魔法陣。
パソコンは、プログラムを作ったり、魔石や魔法銅にプログラムを書き込んだり出来るモノ。
当然、魔石や魔法銅からプログラムを読み込んだりも出来る。
「【四季】、こっち魔法銅に、OSとプログラムを書き込んでくれ」
パソコンが出来る事は【四季】にも、出来るようにしてある。
苦労したし、金もかかったがな。
『了解です・・・OS・・・書き込み完了・・・銘付き人形用プログラム・・・書き込み完了・・・デザインストック2-2人格データ《ひよこ》・・・書き込み完了・・・CPU、起動させます・・・・・・銘付き人形用プログラムが【四季】にアクセス許可を求めています・・・マスター、どうしますか?』
「許可を」
『了解です・・・【四季】に新たなユーザーを登録完了・・・』
「【四季】、神珍鉄に命令を送るプログラムを作れるか?」
『判断保留です・・・どのようなプログラムですか?・・・』
「フレームの大きさを子供から大人まで自由に変えれるようにだ」
『肯定です・・・2秒お待ち下さい・・・・・・完了・・・メモリ用の魔石を準備して下さい・・・』
「分かった」
【土魔法:補助魔法:錬金】
さっき作った魔法銅の1つを回復の魔石に錬金する。
こんなに大きな魔石は見た事ねぇぜ。
回復の魔石は、フルフラット王国でしか採掘されないようで、普通サイズでも、金貨1万枚越えるんだぜ。
このサイズだったらいくらになるんだよ。
本当に【土魔法】様々だぜ。
「これで良いか?」
『肯定です・・・CPU、メモリ、接続用の刻印を刻みます・・・完了・・・CPU、動作停止・・・完了・・・プログラム・メタモルフォーゼ・・・書き込み完了・・・CPU、再起動・・・銘付き人形用プログラム・・・デザインストック2-2人格データ《ひよこ》・・・完了・・・マスター、CPUとメモリを神珍鉄の上に置いて下さい・・・』
熱くなり始めたCPUとメモリを【四季】に言われた通り神珍鉄の上に置いた。
そうすると、神珍鉄が人の形になり始め、人形のフレームになった。
人形作りが、滅茶苦茶簡単になったぜ。
今までなんて、フレームの部品ひとつひとつを手作りで作っていたんだ。
【四季】には、作っている部品の精度をチェックさせて、人形の品質を保ってた。
CPUとメモリの設定は任せてたがな。
でも、【四季】がそう出来る様に作ったのは儂じゃ。
『マスター、人工皮革は、この人形の特性を生かすためにはスライム系を推奨します・・・』
「俺もそう思っていた。【四季】、スライム系の人工皮革をコントロールするプログラムは・・・」
『肯定です・・・こんなこともあろうかと、プログラム・メタモルフォーゼに組み込んであります』
「・・・さすがだな」
『肯定です・・・』
「じゃあ、さくっと準備しますか」
両手の人差し指と親指を使って四角を作り、その四角を広げるように手を動かす。
そうする事で、ステータス画面が開く。
そして、目的のメニュー『インダス』を指で触れる。
『インダス』の画面が開いた。
『インダス』は、【土魔法:創造】と同様以上の事が出来る。
【土魔法:創造】は、出来上がるモノの形を考えた通りに出来るのだが、考えた通りに出来るため、精度が低い。
『インダス』で作りたいモノを選択すると、【土魔法:創造】が発動して完璧を精度のモノが出来る。
この世にあるモノ、ないモノ、『インダス』に登録さえしてあれば、創造する事が可能である。
それに魔力もほとんど使わない。
俺は『インダス』で目的のモノを2つ選んだ。
ひとつが、金属スライムを原材料にした人工皮革『メタルスキン』。
もうひとつが、人工皮革の上に塗るモノで、『もち肌シリーズ、少女から大人へ変わったジィッタ総料理長の少女時代の最高の感触をあなたに、最高級スキン用クリーム』だ。
クリシュナ・マテリアルの売れ筋商品で、これ普通に買えないんだぜ、予約しても5年待ちとか・・・。
予約すら出来ないところが多いけどな。
『もち肌シリーズ、伝説の白龍王カルキの人間形態時の最高の感触をあなたに、最高級スキン用クリーム』なら1年待ちで、予約も出来るんだけど・・・。
今の俺と血がつながってるんだぜ。
婆さんの婆さんの婆さんくらいの関係だから、さすがに琴線に触れないぜ。
『もち肌シリーズ、少女から大人へ変わったジィッタ総料理長の少女時代の最高の感触をあなたに、最高級スキン用クリーム』方は、工房で下積みしてる頃から気になっていたんだ。
ちょっと魔が差したけど、これくらい良いじゃん。
趣味に走ってもさぁ。
ジィッタ総料理長、ファンなんだよ。
いつもお世話になってるしな。
まぁ、マツヤでだけど・・・。
「『メタルスキン』は、フレームの上に垂らせば良いのか?」
スライム系の人工皮革は、初めてなんだ。
粘土系でしか作った事がないんだよ。
『肯定です・・・プログラム・メタモルフォーゼが『メタルスキン』をコントロールします・・・』
『インダス』を使って、手に入れた『メタルスキン』をフレームにかけていく。
本当に、素材をかけるだけなんて味気ないだろ?
だから、確認を取ったんだ。
粘土を盛って、削って、理想の形に仕上げていく、これが職人だろ・・・っと思っていた時があったぜ。
仕上がりが一緒なら、楽な方が良いじゃん。
前世は、人形作りに集中するあまり、プライベートが・・・。
クロッチ部分の俺の秘書に活躍させてやれなかったからな。
おっと、人形が黒色の人型に・・・?
『・・・マスターが、『もち肌シリーズ、少女から大人へ変わったジィッタ総料理長の少女時代の最高の感触をあなたに、最高級スキン用クリーム』を塗りやすい色と形状になっています・・・マスターが、『もち肌シリーズ、少女から大人へ変わったジィッタ総料理長の少女時代の最高の感触をあなたに、最高級スキン用クリーム』を塗り終わったところから、変型していきます・・・存分に、『もち肌シリーズ、少女から大人へ変わったジィッタ総料理長の少女時代の最高の感触をあなたに、最高級スキン用クリーム』をお塗り下さい・・・・・・』
【四季】のセリフで、心が苦しいです。
フルフラット王国で噂のア○ネスの呪いってヤツですか?
いや、気のせいだ。
今から、『もち肌シリーズ、少女から大人へ変わったジィッタ総料理長の少女時代の最高の感触をあなたに、最高級スキン用クリーム』を塗るのは、真っ黒な人形だ。
噂に聞く、呪いの対象外のはずだ。
身体のサイズも、ハイエルフなら、16歳は越えているサイズだし・・・。
だから、気のせいだ。
それに性的な気持ちはサラッサラ無い。
人形を作ってるだけだしな。
さて、塗っていくか・・・。
白濁したドロッとした液体『もち肌シリーズ、少女から大人へ変わったジィッタ総料理長の少女時代の最高の感触をあなたに、最高級スキン用クリーム』を人形に塗っていくという簡単な作業だ。
まずは、背中から・・・。
人形を抱き上げるように、上半身を起こす。
そして、空いている方の手で、人形の背中に白濁したドロッとした液体『もち肌シリーズ、少女から大人へ変わったジィッタ総料理長の少女時代の最高の感触をあなたに、最高級スキン用クリーム』を塗る。
塗った部分の肌触りと色が変わっていく。
何これ?
こんな肌触りなの?
ああ、生きていて良かったって思うぜ。
いや、一度、死んでるんだがな。
あまりの感触の良さにがむしゃらに塗ったさ。
さすがに、人形とはいえ、股の部分を塗る時は動揺して、白濁したドロッとした液体『もち肌シリーズ、少女から大人へ変わったジィッタ総料理長の少女時代の最高の感触をあなたに、最高級スキン用クリーム』をベッドに垂らしたがな。
当然、すぐに拭いたさ。
そして、貧乳に、白濁したドロッとした液体『もち肌シリーズ、少女から大人へ変わったジィッタ総料理長の少女時代の最高の感触をあなたに、最高級スキン用クリーム』を丁寧に塗っている時に、たんぽぽが帰ってきたんだ。
本当は、人工皮革は『メタルスキン』だけでも、充分なんだよ。
『もち肌シリーズ、少女から大人へ変わったジィッタ総料理長の少女時代の最高の感触をあなたに、最高級スキン用クリーム』は必要なかったんだ。
でも、反省もしてないし、後悔もしていない。
それは、『もち肌シリーズ、少女から大人へ変わったジィッタ総料理長の少女時代の最高の感触をあなたに、最高級スキン用クリーム』を使った人形を触ったら分かるさ。
この回で人形を完成させようと思ったら
長くなった。
でも、まだ、完成していない




