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004.アルカニダ製

もうそろそろ、プロットを作らなくては・・・

 黒髪で、大陸の西端の方の人種の顔付きに似ている。

 街でよく見かけた型でも使って作ったような顔付きだ。

 人形(ドール)を持っているのが不思議なくらいの身分のヤツラが持っていた人形(ドール)にそっくりだ。

 いや、そのモノだろう。

 そんな人形(ドール)を工房のベッドに寝かして、皮膚を押してみる。


「やっぱり、材料をケチってるな。村長、ジン姉さんも触ってみな」


 人工皮革は通常1cmくらいの厚さで貼るんだけど、触った感じ、これは1mm無いんだぜ。


【乙女流:接客術:売場把握】


 人形(ドール)を【乙女流】で詳しく確認する。

 さっきも使ったけど、街での工房の下積み時代に編み出した技だ。

 勤めていた工房では、ヴァーマナ工房とかクリシュナ・マテリアルの高額の部品も扱っていたから、盗まれないようにと編み出したんだよ。

 盗まれたら給金からさっ引かれるんだぜ。

 マジ勘弁してくれ。

 パトロンがそこでしか働くことを許してくれなかったからなぁ。

 それに、儂がいた時代より、技術が多少進歩してたから、どうしても勉強する必要があったんだよ。

 じゃなきゃ、あんなとこで働いていないぜ。

 でも、よく3歳児を働かせてくれたよな?


 今は、そんな事を考えている場合じゃない。

 人形(ドール)に集中しなくては・・・。


 人工皮革の下は・・・段ボール!?

 フレームも段ボールだと!?

 いや、一応、木の棒も入っているなぁ・・・。

 材料ケチりすぎだろう。


 CPU・メモリともに定価だけは最高級品と変わらないHG社製か・・・。

 社名はハイグレードの略らしいけど、ハイグレードなのは定価だけで、品質的にはローグレードのモノしか売ってない。

 ローグレードの略に社名を直せばいいのに。

 

 ちなみに、CPUは、擬似知能を組み込んだ魔法銅の事で、メモリは判断や行動パターンを記憶させておく記憶容量をアップさせてある魔石の事な。

 クリシュナ・マテリアルの開発主任が命名したらしい。

 噂では、異世界から飛ばされてきた人間と言うことだ。

 100年くらい前に飛ばされて来たって事なので、その噂が本当でも、もう本人は亡くなっているだろう。


 CPUとメモリ、どちらも、ヴァーマナ工房とクリシュナ・マテリアルの製品が高性能で、質はともかく公式スペックだけなら、スリースターズ社、HG社が次に来る。

 質で判断するならば、アウトフォン社が次点、その次点がAKD社が来るのかな?

 アウトフォン社は、スリースターズ社やHG社に公式スペックでは負けているが、質では大差をつけている。

 どれだけ、定価と公式スペックを盛っているんだって事だ。

 その他には、JCN社、イーストグラス社、サンスタンド社、FMC社、アンダーパイン社、L/BO社などなど色んな会社から販売されている。

 50年ほど前だったら、『目の付け所がシェイプでしょ』で一世風靡したシェイプ社があったんだけど、スリースターズ社やHG社に技術を無償提供して、技術者を引き抜かれ、売上を喰われて倒産したな・・・。

 これは、経営陣が馬鹿だったってだけだ。

 引き抜かれた技術者も、すぐ捨てられたっぽいが・・・。


 で、話を少し戻すと、街ではここ最近使われていないHG社製のCPUとメモリが使われているんだ。

 フリーアルカニダ、アルカニダが作った部品を使っていないってのを売りにしている個人の人形師(ドールマイスター)、工房、会社がほとんどだ。

 アルカニダってのは、150年ほど前の銀川大地震によって大被害を受けた民族の生き残りの子孫である。

 この大地震でユーラシア大陸が低麗半島あたりから分断されて、低麗半島は海に沈み、ユーラシア大陸から分かれた部分は、アトランティス大陸と呼ばれるようになった。

 アトランティス大陸では、紛争が続いたが、大和の国から逃げるようにやってきた武将によって統一され、遮那王国(しゃなおうこく)と呼ばれるようになった。

 遮那王国(しゃなおうこく)の建国にはご先祖さんが直接関係しているそうだ。

 初代王妃は、ご先祖さんの子供、シズカ・オトメだしな。

 今の俺と遠い親戚になるのか?


 で、この遮那王国(しゃなおうこく)と周辺諸国に大迷惑をかけているのがアルカニダである。

 俺がいる国、マーチ王国もそのひとつだ。

 糖質教会もこいつらアルカニダが運営している。

 こいつらは、金儲けだけは上手いんだ。

 金儲けのためには自明、暗黙のルールを全て無視だからな。

 人形(ドール)業界でもそうだ。

 大きいとこで言うと、スリースターズ社やHG社、そして、L/BO社。

 ほとんどの関わりたくない人形師(ドールマイスター)らは、さっき言ったようにフリーアルカニダで部品販売や人形(ドール)を作っている。

 この人形(ドール)は、HG社の部品が使われている事で、普通の人形(ドール)じゃないって事が分かる。

 そもそも、人工皮革の下とフレームにダンボールを使うなんて普通じゃねぇ。

 正直、この人形(ドール)が動いてた事自体がが不思議だ。


 えっと、これが金貨200枚?

 ぼったくりし過ぎだろう。

 金貨200枚で女を抱いたようなものだ。


 で、これをたんぽぽの人工皮革との感触の違いにショックを受けてる村長夫婦2人に説明するの?


 えっ、マジで!?



源平藍摩譚(げんぺいらーまたん)の話が進んでいくと遮那王国(しゃなおうこく)の建国のお話になる。

ちょこっとしか書いていないけど、クリシュナ・マテリアル設立の話もあったりする。


今回はその設定を盛り込んだお話でした。

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